蒼のあおひと@海法よけ藩国さんからのご依頼品


『優しい時間~beautiful days~』

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“こうやっていると、幸せですね”
“はい、すごく”
“いえ、私が幸せなんです”

~蒼家の幸せな日常~
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蒼のあおひとと言う女性がいる。第七世界人の一人であるが、ACEである蒼の忠孝と家庭を築くことが出来た幸せな女性である。好きなものは伴侶である蒼の忠孝と彼との間に授かった三つ子である。旦那と揃って親馬鹿全開であるが、筆者にもよく伝わるくらいかわいいのである。私もその意見には全面的に賛成する。

今回は蒼家の日常描いて見る事になった。

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ひなぎくはその黄色の瞳を大きくあけて、部屋の天井を見上げた。母親であるあおひとがどうしたんですかー?と、同じ場所を見てもなにもない。元々この子供たちは不思議な力があるのは分かっていた事なので、何かひなぎくにだけ見えるものでもあるのかもしれない。

と、天井を見上げているひなぎくを、ひなぎくに顔立ちのよく似た銀髪の子供がぐーっと押した。名前を翡翠と言う。銀色の髪とエメラルドの様に輝く澄んだ瞳を少し垂れた目の中に収めた子供である。勿論可愛い。顔立ちからもわかるように、蒼家の三つ子の一人である。その翡翠がぐーっとひなぎくを押している。どうやら子供同士のスキンシップのようだ。ひなぎくは嬉しそうに顔一杯の笑顔を浮かべている。

そんな様子を見たあおひとは二人の頭をその手で撫でる。まだ短めの髪がクシャクシャにならない様にやさしく、やさしく。

「二人は仲良しですねー。」

嬉しそうに笑う翡翠。えへーとバラ色の頬を緩ませる様が実に愛らしい。

「あー、もう可愛いなぁ。」

そう言いながら子供たちと同じように頬を緩ませるあおひと。全身から幸せのオーラが噴き出している。もう一人は、何処だろうとリビングを見回すと、掃除をしている夫の姿とそれを床に座り込んでじっと見ている柘榴の姿があった。蒼家の三つ子の最後の一人。名を柘榴と言う。銀色に輝く髪と、ルビーの輝きを宿した瞳を納めたツリ目の子供である。勿論可愛い。

自分を見つめる柘榴の視線に気付いた忠孝は嬉しそうに笑った後、少し照れた。みてもおもしろくありませんよ?と柘榴に言っているところでひなぎくと翡翠を抱いてずりずりと近付くあおひと。柘榴、何か気になることでもあるんですか?と、声を掛ける。

自分に掛けられたあおひとの声を聞いた柘榴がくるりと振り返り、そのままあおひとに抱きつく。ぎゅーっと抱きつく様は相当な甘えん坊のようだ。

それを見た忠孝は楽しそうに、注目が自分から離れたのをほんの少しだけ残念に思った。
「さすが母は人気がありますね。」

そんな夫の言葉に答えるあおひと。

「忠孝さんも人気だと思いますよ?」

そこには夫への深い信頼が見えた。私はこんなに幸せだと言葉の端々から伝わってくるのが分かる。勿論あなた達も大好きですよ。そう言う様に三人を抱きしめるあおひと。それを見て嬉しそうに笑う忠孝。

えへへー、幸せです。改めて言葉にして忠孝に答えるように、頬を緩ませるあおひと。

そんなあおひとの首筋にひなぎくが、んー、と言いながら抱きついた。子供の名前を呼びながら頬ずりするあおひと。ちょっと無理な体勢になってきたのだろうか、忠孝が翡翠を抱き上げた。礼を言うあおひと。

「僕も子供好きなんです。」

そう言った後に、照れたように微笑んで言葉を続ける。

「さすがにわかりますか。」

そう言って幸せそうに笑う忠孝。

「忠孝さんが子供好きなのは知ってますから。」

伴侶に笑顔に答えるように微笑むあおひと。

そんなあおひとに柘榴が突進するように抱きついた。どうやら、一人だけ余っていたのが駄目だったらしい。んー、と声を上げているのが可愛い。

もう、甘えんぼさんですねー。とおでこに口づけするあおひと。

「いっぱいあまやかしちゃいますよー?」

そう言って頬擦りする妻を見て幸せそうに忠孝。

こうして蒼家の日常は過ぎて行く。

願わくば彼女の幸せが生涯続く事を願う。

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さて、今回はここまでだ。

どうだったろうか?

彼女の幸せが少しでも表現できていれば嬉しい。

え、もう少し見て見たいって?

それはまた別の機会に(笑)

多くの人が彼女と同じように幸せになれる事を私は願っている。


作品への一言コメント

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引渡し日:2009/03/24


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最終更新:2009年03月24日 21:00