部品構造


  • 大部品: ナニワの綿花畑(T10版) RD:39 評価値:9
    • 大部品: 始まりの経緯 RD:6 評価値:4
      • 部品: 下地
      • 部品: 伝統工芸
      • 大部品: 歪月工房 RD:4 評価値:3
        • 部品: 経歴
        • 部品: 見た目
        • 部品: 裏の畑
        • 部品: 離れ
    • 大部品: 復興の足がかり RD:8 評価値:5
      • 部品: 土地を探す
      • 部品: 食料と一緒に
      • 部品: 衣食住の支援
      • 部品: 生活衛生対策
      • 部品: 助け合い
      • 部品: 作物の決定
      • 部品: 小さな発展
      • 部品: ささやかな娯楽
    • 大部品: 栽培の様子 RD:7 評価値:4
      • 部品: 栽培に適した環境
      • 部品: ナニワの環境に適した品種
      • 部品: 土壌
      • 部品: 収穫後の栽培地
      • 部品: 点滴潅水
      • 部品: 摘心
      • 部品: 共栄作物
    • 大部品: 安全対策 RD:10 評価値:5
      • 部品: 育成の管理
      • 部品: 用水管理
      • 部品: 廃水処理
      • 大部品: 害獣・害虫対策 RD:6 評価値:4
        • 部品: 害獣・害虫の定義
        • 部品: 害獣除けの工夫
        • 部品: 害虫除けの知識
        • 部品: 獣・虫よけの薬品
        • 部品: 直接駆除をする
        • 部品: 畑の監視体制
      • 部品: オーガニック・コットンを目指す
    • 部品: 一時保管倉庫
    • 大部品: 成果物 RD:4 評価値:3
      • 部品: 品質
      • 部品: 品質向上へむけて
      • 大部品: クラッサー(職業) RD:2 評価値:1
        • 部品: クラッシング
        • 部品: 自作の標本見本
    • 大部品: 副産物 RD:3 評価値:2
      • 部品: 綿実油
      • 部品: 綿実粕
      • 部品: 短い繊維



部品定義


部品: 下地

細々とではあるが、元々ナニワでは野生種である野蚕の繭を集めて婚礼飾りを作ったり、毛長怪獣ウルールに採らせてもらった毛で織物を作ったりなど、日常生活の中に染織があった。

部品: 伝統工芸

砂漠で生活する上で必須となる日除け布や天幕、絨毯、また民族衣装を彩る刺繍や組紐など、様々の知識と技術が今も受け継がれていた。

部品: 経歴

国外向けの土産物衣装や刺繍ワッペンなどを手がけた古い店。腕の良い手紡ぎの技術継承、小規模ながら綿花栽培の試作などをしていたらしい。

部品: 見た目

小さな古びた小屋。奥には作業机が寄せられていて、職人たちが額を寄せ合って会議したり、ちまちま手作業で刺繍したり袋詰めしていたりする。

部品: 裏の畑

いくつものプランターに、メモ書きがつけられた種類の違う綿花や麻や桑の苗が植わっている。直に植えられているものや、虫がついているものもある。

部品: 離れ

小規模ながら染めができる場所と、洗濯場、水のろ過装置、織り機が置いてある。織り機傍の壁には、大量のメモ書きが貼り付けられている。

部品: 土地を探す

今後に大きく発展させることを目標に、地下水が利用しやすく、共和国環状線から離れすぎず、なるべく平らで農地に適してそうな広い土地を探した。

部品: 食料と一緒に

以前に向日葵を植えた土地の近くに新たな畑を作ることとした。向日葵の種とナツメヤシ、オクラ等の乾燥に強い食物を作りながら、耕作作業が行われた。

部品: 衣食住の支援

この事業に参加するものには、天幕や敷布、作業着、食料、日用品の配給が行われた。少ないながらも賃金も支払われ、積極的に使用することが推奨された。

部品: 生活衛生対策

男女別、怪獣用のトイレの設置、簡単ではあるが感染症予防、熱中症予防、腰痛予防などの広報と指導が定期的に行われている。

部品: 助け合い

実際に耕作労働をするものだけではなく、農具を作るもの、食事を作り提供するもの、書類を届けるもの、畑を見回り異変を報告するもの、役立つ知識を教えるもの、其々がやれることをし、また交代で休みを作る等、協力体制が始まった。

部品: 作物の決定

土地は砂地で痩せていた。議論を重ねた結果、細々と直接食料を育てるよりも栽培に適した綿花をたくさん育て、他国へ売る方が良いのでは、と話がまとまった。

部品: 小さな発展

畑の近くに天幕を張り固まって住まうものが増えた。それに伴い、雑貨を扱う小さな店が出来、茶を出す休憩所が出来、子供を集めて預かる場所、食堂など、小さな町のようになった。

部品: ささやかな娯楽

休憩時間や休日に、複数人で小さなボールや、ボール状に丸められた植物の茎などを投げ合う遊びが始まった。長く続けるのを良しとする場合や、より遠くへ離れて投げ合うことに挑戦する場合もあった。

部品: 栽培に適した環境

水はけの良い砂質の壌土と、日光がよく当たり風通しも良い。長雨や霜が少なく、そして痩せ地である。ナニワの砂漠は綿花の栽培におおむね適していた。

部品: ナニワの環境に適した品種

一般には綿花の発芽適温は18~30℃、成熟には27~32℃が適温であり、38℃を超えると収穫が減ると言われている。ナニワでは高温・乾燥に強い品種を栽培している。

部品: 土壌

種まきの前には石灰を加え砂地を中和し、肥料はやりすぎない方が良いため、害虫を抑える効果があるとされる若芽の時期に草木灰を撒く。

部品: 収穫後の栽培地

綿花の収穫後、綿の枝や茎・葉と云った不要物を栽培地に放置することにより、土壌の侵食と乾燥を防ぎ水分を保持することができる。

部品: 点滴潅水

配水管やゴムチューブなどを農地に張り巡らせ、直接土壌にゆっくり滴下することで水や肥料の消費量を最小限にする。土壌の浸食を最小にし、手間を省く。また枝葉を濡らさないため病害虫の発生が減る。

部品: 摘心

ある程度大きく育ったら、何度か芽の先を切り落とす摘心をして脇芽を増やし、収穫しやすいよう程良い背丈にする。これをしない場合、100~150cm程度まで成長する。

部品: 共栄作物

近くに栽培することで良い影響を与える作物のこと。手探りではあるが、ルッコラを一緒に植えると害虫の多くはそちらを食べ、綿花にはほぼつかない。乾燥のためにルッコラは葉が固く、人間の食用には適さない。

部品: 育成の管理

農地を区切り、気候と成長具合を見て時期毎に灰を撒く、摘心する、禁止された薬物は使用しない、病害・害虫等があった場合には報告する、など農地や作物の管理をすることで、より安全で安定した生産を目指している。

部品: 用水管理

組み上げた地下水を利用しているため、ナニワでは必須である。地下水の水位変動には気を遣い、作物の経済的損失を及ぼさない程度に慎重にコントロールしている。

部品: 廃水処理

農薬を含む廃水や洗濯水などは、ろ過装置を通して再利用をしている。不純物や沈殿物は内容を検査したのち、ナニワの産業廃棄物処理場で焼却、もしくは適切に埋め立てられている。

部品: 害獣・害虫の定義

自然に存在する獣にもさまざまな種類があるが、その中でも「人間の活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般」をさす。
家畜等を除けばほぼすべての獣が該当しうるが、今回の場合、畑を荒らす等の「(個人・公共問わず)資産に被害を与える」獣を害獣と呼ぶ。
同様に、上記と条件の一致する昆虫を「害虫」と呼ぶ。

部品: 害獣除けの工夫

藩国によって様々な野生動物がいるため方法は様々だが、基本の方法として「飛び越えれない高さの柵を立てる」というものがある。
その他、その害獣より強い生き物の匂いのするものを置く、罠を仕掛ける、案山子を立てる、等、状況と藩国技術にあった方法を取り、害獣を近づけさせないようにする工夫。

部品: 害虫除けの知識

害虫にもさまざまな種類がいるが、一番わかりやすいものは「直接葉等を食べてしまう」イモムシたちだろう。
その被害を防ぐには、『卵の段階で取り除く』『薬品を巻いてイモムシを殺す』等の対策を行う。

部品: 獣・虫よけの薬品

人体にはほぼ害はないが、獣や虫には害となる薬品を使用することで食糧生産地を守る。
薬品に関しては、自然由来の材料で作ったものもあれば、人工的に合成された薬品もある。
どちらも一長一短であるため、場合により使い分けすることもある。

部品: 直接駆除をする

害獣・害虫は放置すれば放置するほど、増えてゆく。
必要とあらば、直接駆除することで、数を減らすことも重要である。
なお、駆除する予定の害獣が「食べられるもの」だった場合、駆除の後、おいしく頂くこととなる。

部品: 畑の監視体制

生産地の規模が大きくなるほど、人の目ではすべてを把握できなくなる。
そのため、夜間は監視カメラ(低物理域ではそれに準ずるもの)にて監視を行い、問題があれば対処するという方法をとる。

部品: オーガニック・コットンを目指す

農薬による水質汚染や健康被害を防ぐため、一部の農薬は禁止とし、化学薬品の使用は最小限に抑え、病害に強い種類を生み出す努力をしていった。

部品: 一時保管倉庫

収穫した作物や、備蓄となる救荒作物を一時的に保管するための倉庫。
ここに一度集め、虫食いのチェックや、分類・品質分けの後、分配されたり、さらに大きな倉庫に移される。

部品: 品質

こうして作られた綿花は繊維が細く長く光沢があるが、色味がオフホワイト気味であった。また、実(コットンボール)の大きさが小さめなため、生産量が比較的少ない。

部品: 品質向上へむけて

紫外線が強いため白さには拘らず、光沢と染に力を入れることとした。生産量については、より細く均一な太さの糸に仕上げることを目標に、付加価値をつける方面に舵を切った。

部品: クラッシング

綿花の品質鑑定をすること。白さや光沢・異物の混入ぐあい・ほぐしやすさ、繊維の長さ・太さ・強度などでランク分けを行う。

部品: 自作の標本見本

過去数年分の品質標本を自分で作成・保存し、鑑定の見本とする。作成するのに多くは5~6年程度を要し、数年に1度自分で更新する。

部品: 綿実油

綿花の種子を圧搾して精製・脱臭処理などした植物油。上品な風味があり、揚げ物はサクサクに仕上がるが、綿の実10kgから400g程度しか採れない高級品。

部品: 綿実粕

綿花の種子から油を絞った残りカス。人や犬猫等に対しては毒性があるが、反芻する家畜はこれが食べられる。また窒素成分が高く顆粒状なので、ゆっくりと効果が長続きする良い堆肥となる。

部品: 短い繊維

良質な長い繊維を取った後の短い繊維や繊維くずは、集められて紙の原料や、医療・化粧などの脱脂綿として利用されている。



提出書式


 大部品: ナニワの綿花畑(T10版) RD:39 評価値:9
 -大部品: 始まりの経緯 RD:6 評価値:4
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 --大部品: 歪月工房 RD:4 評価値:3
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 ---部品: 離れ
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 --部品: 土地を探す
 --部品: 食料と一緒に
 --部品: 衣食住の支援
 --部品: 生活衛生対策
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 --部品: 作物の決定
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 --部品: 栽培に適した環境
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 --部品: 育成の管理
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 --部品: オーガニック・コットンを目指す
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 ---部品: 自作の標本見本
 -大部品: 副産物 RD:3 評価値:2
 --部品: 綿実油
 --部品: 綿実粕
 --部品: 短い繊維
 
 
 部品: 下地
 細々とではあるが、元々ナニワでは野生種である野蚕の繭を集めて婚礼飾りを作ったり、毛長怪獣ウルールに採らせてもらった毛で織物を作ったりなど、日常生活の中に染織があった。
 
 部品: 伝統工芸
 砂漠で生活する上で必須となる日除け布や天幕、絨毯、また民族衣装を彩る刺繍や組紐など、様々の知識と技術が今も受け継がれていた。
 
 部品: 経歴
 国外向けの土産物衣装や刺繍ワッペンなどを手がけた古い店。腕の良い手紡ぎの技術継承、小規模ながら綿花栽培の試作などをしていたらしい。
 
 部品: 見た目
 小さな古びた小屋。奥には作業机が寄せられていて、職人たちが額を寄せ合って会議したり、ちまちま手作業で刺繍したり袋詰めしていたりする。
 
 部品: 裏の畑
 いくつものプランターに、メモ書きがつけられた種類の違う綿花や麻や桑の苗が植わっている。直に植えられているものや、虫がついているものもある。
 
 部品: 離れ
 小規模ながら染めができる場所と、洗濯場、水のろ過装置、織り機が置いてある。織り機傍の壁には、大量のメモ書きが貼り付けられている。
 
 部品: 土地を探す
 今後に大きく発展させることを目標に、地下水が利用しやすく、共和国環状線から離れすぎず、なるべく平らで農地に適してそうな広い土地を探した。
 
 部品: 食料と一緒に
 以前に向日葵を植えた土地の近くに新たな畑を作ることとした。向日葵の種とナツメヤシ、オクラ等の乾燥に強い食物を作りながら、耕作作業が行われた。
 
 部品: 衣食住の支援
 この事業に参加するものには、天幕や敷布、作業着、食料、日用品の配給が行われた。少ないながらも賃金も支払われ、積極的に使用することが推奨された。
 
 部品: 生活衛生対策
 男女別、怪獣用のトイレの設置、簡単ではあるが感染症予防、熱中症予防、腰痛予防などの広報と指導が定期的に行われている。
 
 部品: 助け合い
 実際に耕作労働をするものだけではなく、農具を作るもの、食事を作り提供するもの、書類を届けるもの、畑を見回り異変を報告するもの、役立つ知識を教えるもの、其々がやれることをし、また交代で休みを作る等、協力体制が始まった。
 
 部品: 作物の決定
 土地は砂地で痩せていた。議論を重ねた結果、細々と直接食料を育てるよりも栽培に適した綿花をたくさん育て、他国へ売る方が良いのでは、と話がまとまった。
 
 部品: 小さな発展
 畑の近くに天幕を張り固まって住まうものが増えた。それに伴い、雑貨を扱う小さな店が出来、茶を出す休憩所が出来、子供を集めて預かる場所、食堂など、小さな町のようになった。
 
 部品: ささやかな娯楽
 休憩時間や休日に、複数人で小さなボールや、ボール状に丸められた植物の茎などを投げ合う遊びが始まった。長く続けるのを良しとする場合や、より遠くへ離れて投げ合うことに挑戦する場合もあった。
 
 部品: 栽培に適した環境
 水はけの良い砂質の壌土と、日光がよく当たり風通しも良い。長雨や霜が少なく、そして痩せ地である。ナニワの砂漠は綿花の栽培におおむね適していた。
 
 部品: ナニワの環境に適した品種
 一般には綿花の発芽適温は18~30℃、成熟には27~32℃が適温であり、38℃を超えると収穫が減ると言われている。ナニワでは高温・乾燥に強い品種を栽培している。
 
 部品: 土壌
 種まきの前には石灰を加え砂地を中和し、肥料はやりすぎない方が良いため、害虫を抑える効果があるとされる若芽の時期に草木灰を撒く。
 
 部品: 収穫後の栽培地
 綿花の収穫後、綿の枝や茎・葉と云った不要物を栽培地に放置することにより、土壌の侵食と乾燥を防ぎ水分を保持することができる。
 
 部品: 点滴潅水
 配水管やゴムチューブなどを農地に張り巡らせ、直接土壌にゆっくり滴下することで水や肥料の消費量を最小限にする。土壌の浸食を最小にし、手間を省く。また枝葉を濡らさないため病害虫の発生が減る。
 
 部品: 摘心
 ある程度大きく育ったら、何度か芽の先を切り落とす摘心をして脇芽を増やし、収穫しやすいよう程良い背丈にする。これをしない場合、100~150cm程度まで成長する。
 
 部品: 共栄作物
 近くに栽培することで良い影響を与える作物のこと。手探りではあるが、ルッコラを一緒に植えると害虫の多くはそちらを食べ、綿花にはほぼつかない。乾燥のためにルッコラは葉が固く、人間の食用には適さない。
 
 部品: 育成の管理
 農地を区切り、気候と成長具合を見て時期毎に灰を撒く、摘心する、禁止された薬物は使用しない、病害・害虫等があった場合には報告する、など農地や作物の管理をすることで、より安全で安定した生産を目指している。
 
 部品: 用水管理
 組み上げた地下水を利用しているため、ナニワでは必須である。地下水の水位変動には気を遣い、作物の経済的損失を及ぼさない程度に慎重にコントロールしている。
 
 部品: 廃水処理
 農薬を含む廃水や洗濯水などは、ろ過装置を通して再利用をしている。不純物や沈殿物は内容を検査したのち、ナニワの産業廃棄物処理場で焼却、もしくは適切に埋め立てられている。
 
 部品: 害獣・害虫の定義
 自然に存在する獣にもさまざまな種類があるが、その中でも「人間の活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般」をさす。
 家畜等を除けばほぼすべての獣が該当しうるが、今回の場合、畑を荒らす等の「(個人・公共問わず)資産に被害を与える」獣を害獣と呼ぶ。
 同様に、上記と条件の一致する昆虫を「害虫」と呼ぶ。
 
 部品: 害獣除けの工夫
 藩国によって様々な野生動物がいるため方法は様々だが、基本の方法として「飛び越えれない高さの柵を立てる」というものがある。
 その他、その害獣より強い生き物の匂いのするものを置く、罠を仕掛ける、案山子を立てる、等、状況と藩国技術にあった方法を取り、害獣を近づけさせないようにする工夫。
 
 部品: 害虫除けの知識
 害虫にもさまざまな種類がいるが、一番わかりやすいものは「直接葉等を食べてしまう」イモムシたちだろう。
 その被害を防ぐには、『卵の段階で取り除く』『薬品を巻いてイモムシを殺す』等の対策を行う。
 
 部品: 獣・虫よけの薬品
 人体にはほぼ害はないが、獣や虫には害となる薬品を使用することで食糧生産地を守る。
 薬品に関しては、自然由来の材料で作ったものもあれば、人工的に合成された薬品もある。
 どちらも一長一短であるため、場合により使い分けすることもある。
 
 部品: 直接駆除をする
 害獣・害虫は放置すれば放置するほど、増えてゆく。
 必要とあらば、直接駆除することで、数を減らすことも重要である。
 なお、駆除する予定の害獣が「食べられるもの」だった場合、駆除の後、おいしく頂くこととなる。
 
 部品: 畑の監視体制
 生産地の規模が大きくなるほど、人の目ではすべてを把握できなくなる。
 そのため、夜間は監視カメラ(低物理域ではそれに準ずるもの)にて監視を行い、問題があれば対処するという方法をとる。
 
 部品: オーガニック・コットンを目指す
 農薬による水質汚染や健康被害を防ぐため、一部の農薬は禁止とし、化学薬品の使用は最小限に抑え、病害に強い種類を生み出す努力をしていった。
 
 部品: 一時保管倉庫
 収穫した作物や、備蓄となる救荒作物を一時的に保管するための倉庫。
 ここに一度集め、虫食いのチェックや、分類・品質分けの後、分配されたり、さらに大きな倉庫に移される。
 
 部品: 品質
 こうして作られた綿花は繊維が細く長く光沢があるが、色味がオフホワイト気味であった。また、実(コットンボール)の大きさが小さめなため、生産量が比較的少ない。
 
 部品: 品質向上へむけて
 紫外線が強いため白さには拘らず、光沢と染に力を入れることとした。生産量については、より細く均一な太さの糸に仕上げることを目標に、付加価値をつける方面に舵を切った。
 
 部品: クラッシング
 綿花の品質鑑定をすること。白さや光沢・異物の混入ぐあい・ほぐしやすさ、繊維の長さ・太さ・強度などでランク分けを行う。
 
 部品: 自作の標本見本
 過去数年分の品質標本を自分で作成・保存し、鑑定の見本とする。作成するのに多くは5~6年程度を要し、数年に1度自分で更新する。
 
 部品: 綿実油
 綿花の種子を圧搾して精製・脱臭処理などした植物油。上品な風味があり、揚げ物はサクサクに仕上がるが、綿の実10kgから400g程度しか採れない高級品。
 
 部品: 綿実粕
 綿花の種子から油を絞った残りカス。人や犬猫等に対しては毒性があるが、反芻する家畜はこれが食べられる。また窒素成分が高く顆粒状なので、ゆっくりと効果が長続きする良い堆肥となる。
 
 部品: 短い繊維
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             "description": "土地は砂地で痩せていた。議論を重ねた結果、細々と直接食料を育てるよりも栽培に適した綿花をたくさん育て、他国へ売る方が良いのでは、と話がまとまった。",
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           {
             "title": "小さな発展",
             "description": "畑の近くに天幕を張り固まって住まうものが増えた。それに伴い、雑貨を扱う小さな店が出来、茶を出す休憩所が出来、子供を集めて預かる場所、食堂など、小さな町のようになった。",
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           {
             "title": "ささやかな娯楽",
             "description": "休憩時間や休日に、複数人で小さなボールや、ボール状に丸められた植物の茎などを投げ合う遊びが始まった。長く続けるのを良しとする場合や、より遠くへ離れて投げ合うことに挑戦する場合もあった。",
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         "title": "栽培の様子",
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           {
             "title": "栽培に適した環境",
             "description": "水はけの良い砂質の壌土と、日光がよく当たり風通しも良い。長雨や霜が少なく、そして痩せ地である。ナニワの砂漠は綿花の栽培におおむね適していた。",
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           {
             "title": "ナニワの環境に適した品種",
             "description": "一般には綿花の発芽適温は18~30℃、成熟には27~32℃が適温であり、38℃を超えると収穫が減ると言われている。ナニワでは高温・乾燥に強い品種を栽培している。",
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             "title": "土壌",
             "description": "種まきの前には石灰を加え砂地を中和し、肥料はやりすぎない方が良いため、害虫を抑える効果があるとされる若芽の時期に草木灰を撒く。",
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             "title": "収穫後の栽培地",
             "description": "綿花の収穫後、綿の枝や茎・葉と云った不要物を栽培地に放置することにより、土壌の侵食と乾燥を防ぎ水分を保持することができる。",
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           {
             "title": "点滴潅水",
             "description": "配水管やゴムチューブなどを農地に張り巡らせ、直接土壌にゆっくり滴下することで水や肥料の消費量を最小限にする。土壌の浸食を最小にし、手間を省く。また枝葉を濡らさないため病害虫の発生が減る。",
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             "title": "摘心",
             "description": "ある程度大きく育ったら、何度か芽の先を切り落とす摘心をして脇芽を増やし、収穫しやすいよう程良い背丈にする。これをしない場合、100~150cm程度まで成長する。",
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             "title": "共栄作物",
             "description": "近くに栽培することで良い影響を与える作物のこと。手探りではあるが、ルッコラを一緒に植えると害虫の多くはそちらを食べ、綿花にはほぼつかない。乾燥のためにルッコラは葉が固く、人間の食用には適さない。",
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         "title": "安全対策",
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             "title": "育成の管理",
             "description": "農地を区切り、気候と成長具合を見て時期毎に灰を撒く、摘心する、禁止された薬物は使用しない、病害・害虫等があった場合には報告する、など農地や作物の管理をすることで、より安全で安定した生産を目指している。",
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             "title": "用水管理",
             "description": "組み上げた地下水を利用しているため、ナニワでは必須である。地下水の水位変動には気を遣い、作物の経済的損失を及ぼさない程度に慎重にコントロールしている。",
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             "title": "廃水処理",
             "description": "農薬を含む廃水や洗濯水などは、ろ過装置を通して再利用をしている。不純物や沈殿物は内容を検査したのち、ナニワの産業廃棄物処理場で焼却、もしくは適切に埋め立てられている。",
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             "title": "害獣・害虫対策",
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               {
                 "title": "害獣・害虫の定義",
                 "description": "自然に存在する獣にもさまざまな種類があるが、その中でも「人間の活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般」をさす。\n家畜等を除けばほぼすべての獣が該当しうるが、今回の場合、畑を荒らす等の「(個人・公共問わず)資産に被害を与える」獣を害獣と呼ぶ。\n同様に、上記と条件の一致する昆虫を「害虫」と呼ぶ。",
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               {
                 "title": "害獣除けの工夫",
                 "description": "藩国によって様々な野生動物がいるため方法は様々だが、基本の方法として「飛び越えれない高さの柵を立てる」というものがある。\nその他、その害獣より強い生き物の匂いのするものを置く、罠を仕掛ける、案山子を立てる、等、状況と藩国技術にあった方法を取り、害獣を近づけさせないようにする工夫。",
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               {
                 "title": "害虫除けの知識",
                 "description": "害虫にもさまざまな種類がいるが、一番わかりやすいものは「直接葉等を食べてしまう」イモムシたちだろう。\nその被害を防ぐには、『卵の段階で取り除く』『薬品を巻いてイモムシを殺す』等の対策を行う。",
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               {
                 "title": "獣・虫よけの薬品",
                 "description": "人体にはほぼ害はないが、獣や虫には害となる薬品を使用することで食糧生産地を守る。\n薬品に関しては、自然由来の材料で作ったものもあれば、人工的に合成された薬品もある。\nどちらも一長一短であるため、場合により使い分けすることもある。",
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               {
                 "title": "直接駆除をする",
                 "description": "害獣・害虫は放置すれば放置するほど、増えてゆく。\n必要とあらば、直接駆除することで、数を減らすことも重要である。\nなお、駆除する予定の害獣が「食べられるもの」だった場合、駆除の後、おいしく頂くこととなる。",
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               {
                 "title": "畑の監視体制",
                 "description": "生産地の規模が大きくなるほど、人の目ではすべてを把握できなくなる。\nそのため、夜間は監視カメラ(低物理域ではそれに準ずるもの)にて監視を行い、問題があれば対処するという方法をとる。",
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             "title": "オーガニック・コットンを目指す",
             "description": "農薬による水質汚染や健康被害を防ぐため、一部の農薬は禁止とし、化学薬品の使用は最小限に抑え、病害に強い種類を生み出す努力をしていった。",
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       {
         "title": "一時保管倉庫",
         "description": "収穫した作物や、備蓄となる救荒作物を一時的に保管するための倉庫。\nここに一度集め、虫食いのチェックや、分類・品質分けの後、分配されたり、さらに大きな倉庫に移される。",
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         "title": "成果物",
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           {
             "title": "品質",
             "description": "こうして作られた綿花は繊維が細く長く光沢があるが、色味がオフホワイト気味であった。また、実(コットンボール)の大きさが小さめなため、生産量が比較的少ない。",
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             "title": "品質向上へむけて",
             "description": "紫外線が強いため白さには拘らず、光沢と染に力を入れることとした。生産量については、より細く均一な太さの糸に仕上げることを目標に、付加価値をつける方面に舵を切った。",
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                 "description": "綿花の品質鑑定をすること。白さや光沢・異物の混入ぐあい・ほぐしやすさ、繊維の長さ・太さ・強度などでランク分けを行う。",
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                 "title": "自作の標本見本",
                 "description": "過去数年分の品質標本を自分で作成・保存し、鑑定の見本とする。作成するのに多くは5~6年程度を要し、数年に1度自分で更新する。",
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             "title": "綿実油",
             "description": "綿花の種子を圧搾して精製・脱臭処理などした植物油。上品な風味があり、揚げ物はサクサクに仕上がるが、綿の実10kgから400g程度しか採れない高級品。",
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             "description": "綿花の種子から油を絞った残りカス。人や犬猫等に対しては毒性があるが、反芻する家畜はこれが食べられる。また窒素成分が高く顆粒状なので、ゆっくりと効果が長続きする良い堆肥となる。",
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             "description": "良質な長い繊維を取った後の短い繊維や繊維くずは、集められて紙の原料や、医療・化粧などの脱脂綿として利用されている。",
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最終更新:2017年08月04日 16:30