L:駅ビル(ナニワアームズ) = {
 t:名称 = 駅ビル(ナニワアームズ)(施設)
 t:要点 = 猫,駅ビル,光学迷彩
 t:周辺環境 = 共和国環状線
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *駅ビルの施設カテゴリ = 国家施設として扱う。
  *駅ビルの位置づけ = 輸送施設として扱う。
  *駅ビルの特殊 = 共和国環状線に参加することを示す。
  *駅ビルの特殊2 = 国民は出国も入国も出来ず、鎖国状態になる。
 }
 t:→次のアイドレス = 迷宮都市(強制イベント),FEGの属国(イベント)


EV124 ”平穏すぎて涙出る”


15:ナニワアームズ商藩国:施設:環状線の設置と駅直通の地下街の建設


共和国環状線「ナニワアームズ商藩国駅」(共環ナニワ駅)


(絵:守上藤丸)


他藩国ではいくつか複数の駅を作っている所もあるようだが、ナニワでは環状線の駅といえば「ナニワアームズ商藩国駅」一つしかない。
この駅は環状線開通に合わせて拡張された宿場町に一つあるだけである。
これはナニワアームズ本国が地下にあると言う特異性によるもので、地下に乗り入れるには防衛施設を横切らせたり構造上の問題から断念された。
また近年記憶に新しい内戦と、その際に用いられた毒ガスの事もあり、治安上の関係から入国手続きが多少厳しくなっているため直接本国に入れない事になったと言う裏事情がある。
駅には第0.5層とも言うべき中二階的な駅地下があり、かなりの賑わいを見せている。
観光目的で来国した者の中にはそこが本国だと勘違いするものも居るようだが大きな間違いであり、そこから下へ降りる際に厳しい入国手続きが必要となる。


ところで、ナニワアームズ商藩国駅には謎のホームが作られている。
謎の5番、6番ホームである。
駅のホームとしては体裁をなしているのにレールすら引いていない謎のホームである。
改札も別口で共和国環状線のプラットホームとしてはまったく機能していない。
ここは露天スペースとなっており駅から降りた人たちがいち早くナニワアームズの雰囲気を感じられる施設になっている。
国民達も涼しいスペースで商売が出来るのでおおむね好評な模様。

#ここに将来、帝國環状線の乗り入れが決まった際に帝國側の車両が入ってきます。
#それまでは税金ドロボーと言われない様に露天スペースに偽装してます。

(文章:うさぎ)




売り子さん


共和国環状線では通過してしまう藩国の雰囲気だけでも楽しめるように車内販売などの各種サービスが受けられる。
ナニワアームズ近辺では売り子さんが乗ってくる、もちろんチャキチャキのナニワっ子である。
人の集まりこそがナニワの本分である為に、物や情報だけでは伝わらないものを伝える為に人間が乗り込んでくるのである。
伝統ある民族衣装に身を包み、大きなワゴンを引っさげてコテコテのナニワ訛りで営業を開始する。

「まいどー、おおきにー、おおきにー」

彼女が売るのは定番の飲料物、スナック菓子の他に怪獣の缶詰、環状線開通記念のキーホルダーやテレホンカードまで売っている。
もちろんお弁当も売っていて名物の「選り取り 怪獣肉弁当」そして、何故かカボチャ弁当である。
何故カボチャといわれると最近藩王の趣味で始まったパンプキン6が人気を出しておりカボチャ大ブレイクの真っ最中なのである。
ドリルのオブジェといい藩国戦隊物といいうちの藩王の先見の明の高さにはつくづく感服するばかりである。
ともかく必要の無いくらい力の入った企画商品で、色とりどりのおもちゃカボチャを器に 野菜の煮物やチーズたっぷりグラタン、これに冷たくておいしいカボチャスープが付いている。
そんな新商品だったりするが、ナニワ=怪獣の図式は根強いようで、怪獣弁当の方が売れ行きが良いようだ。
まるでナニワに降り立った時のにぎやかしい喧騒を1人で再現するかのように物を売り歩き、そして2駅で降りていく。
ちなみに売り子は女性が多いが、男性の販売員も少ないながらいる。(某摂政が混じっていたと言う不確定情報が入って来ているが本人は否定している)

(文章:うさぎ)




路線(るしにゃん王国<< >>ゴロネコ藩国)


ナニワアームズの砂漠を走る列車として対策しなければいけないものが二つある。
一つは熱問題。 もう一つは砂問題である。
熱はレールを変形させ、砂は部品の寿命を早める。
どちらも頭の痛い問題である。
この問題を一気に解決するアイディアをひらめいたのは整備士のホードーである。

ホードー「イッソ、空気ヲ抜イテ真空ニシテシマイマショウ。 乗客モ息ガ出来ナクテ死ニマスガ」

頭の悪い回答ではあるが発想だけは悪くなく、線路を建物で覆ってしまいある程度空気を抜く事で、気圧を下げて熱と砂をシャットアウトできる。
試行錯誤の上、電車側の気密を考慮した設定が行われ、副産物として空気抵抗が低減され、列車の高速化に成功した。
このトンネルはナニワの国境、砂漠が途切れる当たりまで続いている。

ところで地上を走っている共和国環状線だが外から見ることは出来ない。
いままで観光目的に使われていた蜃気楼発生装置やステルスマントの技術が流用された各種光学迷彩などで隠蔽されていからだ。
特にステルスマントは可視光以外にも電磁波、赤外線も含めて捻じ曲げる性質を持っておりレーダー観測もかなり難しいものになっている。
こちらから保全情報をキャッチするのも難しいのですべて有線でデータの送受信が行われている。
どさくさにまぎれてレーダーの端末や国外への通信用のアンテナの線も有線化が行われ、電波をジャックした犯罪対策に一役買っていたりする。
列車からの景色を考慮して側面部には強化プラスチックが使われており、内側からはナニワの砂漠の風景や名物の蜃気楼を楽しめる。
こう言ったところに軍事目的で開発された技術がここぞとばかりに投入されているのもナニワアームズらしい技術転用の一例だといえよう。

(文章:うさぎ)




共和国環状線ナニワアームズ商藩国駅とその周辺地域のレポート


午前5時30分


みなさん、こんにちは。ナニワネットワークのレポーターの式条です。
今日は最近オープンしたばかりの注目スポットである共和国環状線ナニワアームズ商藩国駅こと共環ナニワ駅とそれと共に新規で建設された大型地下街ショッピングモールである共和国環状線ナニワアームズ商藩国駅地下中二階商店街こと通称”ちかにかもーる”のレポートをお送りします。
まずは”ちかにかもーる”の中央部にある休憩所であるセントラルレストプレイスの様子を見てみましょう。
ここはちょっとした催し物やコンサートができるステージを階段状の座席が半円に取り囲んだような構造となっています。
昼食時間には楽団が奏でる生演奏を屋台などで購入したファーストフードを片手に楽しむ利用客などが良く見られます。
また照明には地表部から取り入れられた太陽光を用いており、時間帯に応じて様々な一面を見せるのが特徴で夜にはライトアップされてデートスポットにもなっています。
あ、あそこに丁度スタッフの人が作業をされていますね。ちょっと話を聞いてみましょう。

リポーター:「どうも朝早くからお仕事ご苦労様です。インタビューをしてもよろしいでしょうか?」
スタッフ:「おはようございます。ええ、どうぞどうぞ。」
リポーター:「では早速。取材の前準備の段階から各所を下見していたんですが、人の往来の激しい上に相当な広さであるにも関わらずゴミはおろか埃や汚れなどが全く見られず驚きました。」
スタッフ:「ありがとうございます。お客様に気持ち良く当地下街や施設をご利用して頂く為にその辺には特に力を入れております。」
リポーター:「とは言え、かなりの広さを誇る共和国環状線ナニワアームズ商藩国駅周辺地域一帯をこの状態に保つにはかなり清掃作業なども大変じゃないですか?」
スタッフ:「ええ、それは勿論。我々も様々な工夫を凝らしていますよ。例えばこの地下街などに床や壁には新開発の特殊合成樹脂によるコーティングが施されており、汚れが付きにくい上に容易にふき取る事も可能です。」
リポーター:「おお、新素材ですか。それは具体的にはどのような?」
スタッフ:「ええ、この当施設は随所に新技術などが試験的に盛り込まれているんですよ。とは言え、まだ特許出願中でして詳細についてはすみませんが当面は企業秘密です。」
リポーター:「それは残念ですが、仕方ないですね。」
スタッフ:「またそれだけではなく、これも施設や街の清掃に一役買っているものの一つです。」
リポーター:「ええっと、その腰の高さぐらいの円筒形の物体はなんでしょうか?オブジェとか?」
スタッフ:「これは小型の掃除ロボットなんですよ。営業時間外の大掛かりな清掃には私たちのような清掃スタッフが行うのですが、営業時間中にはこの掃除ロボットを活用しています。」
リポーター:「営業時間中もですか。」
スタッフ:「ええ、なんと言っても人通りが多い分、ゴミや汚れはどうしても溜まりやすいですからね。」
スタッフ:「こう見えてこれは我が藩国のロボット技術を小さなボディに存分に詰め込んでおりまして、静粛性に優れている上に小型である事を活かして目立たないようにこっそりとゴミの回収や床の洗浄を随時行えるんですよ。」
リポーター:「なるほど。」
スタッフ:「オマケに忘れ物なんかも集積して保管するのにも役立っているんですよ。」
リポーター:「なるほどー。色々な技術やスタッフの皆さんの努力が街や施設の美化に貢献しているんですねえ。今日は忙しい所、ありがとうございました。」
スタッフ:「いえいえ。では失礼します。」清掃作業に戻るスタッフ。

では次は営業時間中の共和国環状線ナニワアームズ商藩国駅の様子をレポートしたいと思います。

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備考:
実はこのお掃除ロボットは爆発物を用いたテロの対策の一環でもあります。
ゴミ一つない状態を保つ事で不審物の発見を行いやすくするだけでなく、
いざという時は爆発物等の不審物を取り込み、専用のダストシュートの通路で無人の砂漠に送り出す事で危険物を即座に隔離する事が可能です。
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午前10時45分


さてそれではいよいよ共和国環状線ナニワアームズ商藩国駅やその周辺の営業時間中の様子を取材したいと思います。
ご覧の通り、駅の構内では列車を乗り降りする利用客や他国から輸送されてきた物資を運搬する従業員などで活気に満ちていますね。
売店ではファーブル新聞を始めとした全国紙だけでなく、ナニワタイムズや様々な藩国のローカル紙がずらりと並んでいます。
この辺は様々な藩国の人々が行き交う国際線ならではといったところでしょうか?

さて駅構内から改札口を通過して外に出ると外の宿場町へ出る為の通路や”ちかにかもーる”や駅ビルへ接続する連絡通路などに分岐するターミナル広場になります。
結構な広さを備えられているこの広場では商売やパフォーマンスを自由にできるように一般向けに開放されており、
大道芸人や若手のミュージシャンの卵を始めとした様々な人々がパフォーマンスを繰り広げていたり、露天商やフリーマーケットが開かれており、通行人の興味を惹いています。
今日も露天商と観光客が値段交渉しているのが見えますねえ。皆さんもこういった丁々発止のやり取りを体験するのも一興ではないでしょうか?

そして連絡通路を通過して地下街”ちかにかもーる”へ。うん?何だかおいしそうな匂いがしますね。
”ぐぅ~” はっ。 す、すみません、つい腹の虫が鳴ってしまいました。
そう言えば時刻も丁度お昼時ですし、次は”ちかにかもーる”の中でも飲食店が集中している一角である通称、食い倒れストリートの紹介に移りたいと思います。

午後0時00分


ここ、食い倒れストリートでは異国情緒溢れる様々な郷土料理を扱う店舗が目に付きます。
共和国環状線の御蔭で様々な藩国の特産物や食材・調味料が得やすくなっただけでなく、人の行き来も頻繁に行われるようになり、本場のシェフを雇いやすくなった事も一因と思われます。
単純に駅の利用者だけでなく、国内の住民もこれらの多彩な料理を目当てに足を運ぶ事も多いそうです。

お、あそこに弁当屋さんもありますね。どれどれメニューを見てみましょう。

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(絵:乃亜・クラウ・オコーネル)

駅地下にて 駅弁フェア開催中です。 お祭り中は 冷凍みかんとお茶をサービス。
ボリューム満点の三色カボチャ重も新登場!!

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これは中々おいしそうです。
おばさん、選り取り怪獣肉弁当を1つ下さい。

さてでは失礼して、頂きます。(もぐもぐ
おお、実は私、怪獣肉は今回初めてなんですが、程よい弾力とこの噛む度に肉汁が口の中に広がって美味しいですね。
しかも本当に後味はさっぱりしていますね。これは結構癖になりそうです。

売店のおばさん:「これ、駅弁としても売ってるんでナニワに立ち寄ったときには是非買って頂戴よ。」

さすがナニワっこ。アピールするチャンスは逃しませんねえ(笑)

午後4時30分


では次は食い倒れストリート以外の商店街の様子を取材してみましょう。
こちらは先程とは打って変わってナニワならではの特産物を取り扱った店舗と全国各地の品々を纏めて扱う店舗の割合が半々ぐらいになっています。
街中にも様々な人種の人達で賑わっていますね。
やはり客層としてはナニワの特産物を取り扱った店舗では他国の利用者が多く、全国各地の品々を纏めて扱う店舗では国内の利用者が多いようです。
取り扱う品物も書籍から衣服、民芸品など多岐に渡りますね。ウィンドウショッピングで見て回るだけでも珍しい品々が色々見れて個人的に一押しのスポットの1つです。

午後6時30分


さてそろそろ放送時間も押し迫ってまいりました。
最後は夕焼けの光を浴びて茜色に染まったセントラルレストプレイスを背景にしてレポートを終了したいと思います。
まだまだ紹介できなかったスポットが数多く御座いますが、それについては是非皆さんの目で確かめてみて下さい。
ではさよーならーノシ。
(茜色に染まった休憩所を映しつつ、カメラが遠ざかっていく)

(文章:蘭堂 風光)



最終更新:2008年11月27日 01:07