I=Dの改良:サイバミーズ


#新記述
L:I=Dの改良 = {
 t:名称 = I=Dの改良(イベント)
 t:要点 = 現在生産されているI=Dを手直ししたもの
 t:周辺環境 = 工場
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *I=Dの改良のイベントカテゴリ = ,,,藩国イベント。
  *I=Dの改良の位置づけ = ,,,生産イベント。
  *I=Dの改良の対象 = ,,,藩国で生産することができる乗り物。
  *I=Dの改良の内容 = ,,,このイベントを取得した国は、その国用のマイナーチェンジI=D(乗り物)を作成できる。作成したものにあわせてアイドレスが作成、公布される。作成されたマイナーチェンジI=Dは任意の1つの能力を評価-1して、任意の1つの能力を評価+1する。また、出撃時に資源を必要としない。ただし、作成されたものに応じて付与されないことがある。
 }
 t:→次のアイドレス = 独自I=Dの設計(イベント),人騎兵・騎士専用機の設計(イベント),人騎兵・王専用機の設計(イベント)

#旧記述
L:I=Dの改良 = {
 t:名称 = I=Dの改良(イベント)
 t:要点 = 現在生産されているI=Dを手直ししたもの
 t:周辺環境 = 工場
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *I=Dの改良のイベントカテゴリ = 藩国イベントとして扱う。
  *I=Dの改良の位置づけ = 生産イベントとして扱う。
  *その国用のマイナーチェンジI=D(乗り物)を作成できる。
  *マイナーチェンジI=Dは1つの評価を1減らして、代わりに1つの評価を1増やせる。
  *マイナーチェンジI=Dは出撃時に資源を必要としない。
 }
 t:→次のアイドレス = 独自I=Dの設計(イベント),人騎兵・騎士専用機の設計(イベント),人騎兵・王専用機の設計(イベント)


#新記述
L:サイバミーズ = {
 t:名称 = 06NANIWA サイバミーズ(乗り物)
 t:要点 = なし
 t:周辺環境 = なし
 t:評価 = 体格12,筋力14,耐久力13,外見6,敏捷13,器用8,感覚13,知識7,幸運7
 t:特殊 = {
  *サイバミーズの乗り物カテゴリ = ,,,I=D。
  *サイバミーズのイベント時燃料消費 = ,,,(戦闘イベント参加時)燃料-4万t。
  *サイバミーズのイベント時資源消費 = ,,,(戦闘イベント参加時)資源-5万t。
  *サイバミーズの必要パイロット数 = ,,,パイロット2名。
  *サイバミーズの必要コパイロット数 = ,,,コパイロット2名。
  *サイバミーズの搭乗資格 = ,,,搭乗可能(I=D)。
  *サイバミーズの人機数 = ,,,15人機。
  *サイバミーズのアタックランク = ,,,AR18。
  *サイバミーズの宇宙戦闘行為 = 宇宙戦闘行為,,条件発動,なし。
  *サイバミーズの夜間戦闘行為 = 夜間戦闘行為,,条件発動,なし。
  *サイバミーズの白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,条件発動,(白兵距離での)攻撃、評価+3、燃料-1万t。
  *サイバミーズの近距離戦闘行為補正 = 近距離戦闘行為,,条件発動,(近距離での)攻撃、評価+3、燃料-1万t。
  *サイバミーズの中距離戦闘行為補正 = 中距離戦闘行為,,条件発動,(中距離での)攻撃、評価+3、燃料-1万t。
  *サイバミーズの遠距離戦闘行為補正 = 遠距離戦闘行為,,条件発動,(遠距離での)攻撃、評価+3、燃料-1万t。
 }
 t:→次のアイドレス = 航空機・軽偵察戦闘機の開発(イベント),ロッテ戦術(技術),I=D・グラスランナーの開発(イベント),重偵察I=Dの開発(イベント)

#旧記述
L:サイバミーズ = {
 t:名称 = 06NANIWA サイバミーズ(乗り物)
 t:評価 = 体格12,筋力14,耐久力13,外見6,敏捷13,器用8,感覚13,知識7,幸運7
 t:特殊 = {
  *サイバミーズの乗り物カテゴリ = I=Dとして扱う。
  *このユニットは宇宙で戦うことが出来る。
  *サイバミーズは白兵戦闘行為ができ、この時、白兵戦の攻撃判定は評価+3される。燃料を1万t消費する。
  *サイバミーズは近距離戦闘行為が出来る。この時、近距離戦闘の攻撃判定は評価+3される。燃料を1万t消費する。
  *サイバミーズは中距離戦闘行為が出来る。この時、中距離戦闘の攻撃判定は評価+3される。燃料を1万t消費する。
  *サイバミーズは遠距離戦闘行為ができる。この時、遠距離戦闘の攻撃判定は評価+3される。燃料を1万t消費する。
  *サイバミーズは戦闘時に1機につき燃料4万tを使用する。
  *サイバミーズは戦闘時に1機につき資源5万tを使用する。
  *サイバミーズはパイロットの他、コパイロット2名を必要とする。
  *サイバミーズの人機数 = 15人機として扱う。
  *サイバミーズのアタックランク = ARは18として扱う。
 }
 t:→次のアイドレス = 軽偵察戦闘機の開発(イベント),ロッテ戦術(技術),グラスランナーの開発(イベント),重偵察I=Dの開発(イベント)


イラスト設定



 (画像作成:イズナ)/(画像クリックで原寸大でご覧になれます)


文章設定


●サイベリアン改良型 ”サイバミーズ”

 サイバミーズはナニワアームズ商藩国が次期主力I=D開発のためのテストベットとして設計した機体である。
ナニワアームズ商藩国が得意とするセンサー系など、索敵用装備の再評価や問題点の洗い出しを行うため最新鋭機であるサイベリアンをベースとして設計が行われた。サイベリアンは従来の機体と比べ大型であり改良の際に余裕があった点や、宇宙戦や対空戦闘などそれまでの量産型I=D以上の汎用性から様々なデータ取得が期待できると評価されたためである。
 基本カラーはブラックとグレーで鮮やかなブルーを基調としたオリジナルと比べるとやや地味である。

 主な変更点は頭部である。
サイベリアンは従来機と比べセンサー・通信系装備の強化が図られているが、機体の大型化のため、大幅な強化とはいかず従来機と同程度の性能しか発揮できていなかったため、サイベリアン・B(仮)は首から上を丸ごと挿げ替えることでセンサー系を大幅に強化した。
そのため本機の頭部は前方に大きく張り出した形となり少々、頭でっかちとなっている。
その点を「かっこ悪い」とする声もあったが、後方に伸ばすとブースターと干渉する可能性があり、前方に伸ばさざるを得なかったのである。
 また、アメショーと同様の偵察ヘルメットを装備してはどうか、という意見もあったが機能が一緒であるなら既存機の規格に合わせた装備を開発するよりも、頭部そのものを作り直した方が早いとして最終的に頭部ユニットそのものを変更することとなった。
 これはバーミーズに搭載された操縦者との感覚共有機能も実装しており、短距離の無音通信などの基本的な機能を継承している。

 他の大きな変更点はバーミーズに装備されていた物を発展させた新型光学迷彩装置の装備である。
バーミーズに装備された光学迷彩装置は一定の成果を収めたものの、屈折率の低さや燃費、熱量の増大などの問題点も多かった。サイベリアン・B(仮)にはこれらの問題点の改善を試みた新型の光学迷彩装置が搭載されている。
 まず屈折率が低い、という問題点は「そもそも、ある物体にガラスのような屈折率を持たせるのが無茶である」という根本的な指摘を受け、基本的な透明化機能の見直しが図られている。
「見えない」ことではなく「気づかれない」ことを重視した迷彩、すなわち擬態(保護色)である。
センサーで取得した周囲状況を元に機体全体を包み込む立体映像を構築、その中に隠れれば通常視界では姿を捉えることはまず不可能となる。機体全ての機能に連動が必要だった屈折率変化による透明化に比べ、消費する燃料、放射熱などは大幅に改善され、以降の光学迷彩装置はこのタイプがスタンダードモデルとなるだろう、とは開発者の弁である。
 この結果を元に開発部ではさらなる完璧な隠蔽能力を目指し、暗視装置・サーモグラフィーなどにも対応した熱光学迷彩機能の実装、電磁波吸収素材による電子的な迷彩の開発など、研究を進めている。

 その他、細かな改良点としては歩兵が取り付くための手すりが取り付けられたことである。
宇宙戦や対空戦闘を含む高速での戦闘を行うサイベリアンに歩兵が取り付いての移動は通常は大きな危険を伴うが、歩兵・パイロットともにサイボーグを主力とするナニワアームズ商藩国においては宇宙戦・高速戦闘とも対応は容易であり、その機動力についていけることは非常にメリットがあるとして取り付けられた。
 手すりは複数段ついており、四肢でしっかりと姿勢を保持した状態で取り付けるようになっている。またこの改良と合わせて新型のハーネスも開発されており、歩兵部隊の装備として正式採用が決定した。

(文章設定:サターン)
要点:現在生産されているI=Dを手直ししたもの


==新型光学迷彩と其の恩恵==

  • 新型光学迷彩の搭載時の問題とその対処

新型光学迷彩の実働テストで問題が発生した。
静止状態では正常に作動していたが、迷彩を展開したまま機体の動作を行った際に、迷彩の映像にチラつきが発生したり、周囲の風景とずれたりしたのである。
また機体の操縦レスポンスが大幅に落ち、パイロットの操縦に対して動作が随分と遅れたり、機体が停止してしまうこともあった。
また、静止状態においても周囲状況の変化が激しいと同様の問題が発生することがわかった。

旧型の光学迷彩は、装甲を透過させるだけなので制御はさほど複雑では無かった。
しかし新型の光学迷彩はセンサで取り込んだ周囲環境を処理して、機体形状、体勢に合わせて立体映像の構築を行うというプロセスが必要となった。
しかも、それをリアルタイムの変化に合わせて処理し続けなければならない。
そのため膨大な処理が必要となり、コンピューターの処理能力が追いつかなかったのである。

サイベリアンは現状の最新型だけあって、搭載されたコンピューターも高い能力を誇っていたが、それでも新型光学迷彩の運用には足りなかった。
本来なら対処に悩む所であるが、時間的猶予も無かったことから最も単純であろう解決方法を選択した。

――だったらもう一機コンピューター積めばいんじゃね?

つまりは、そういうことである。
もう一基積んで並列処理、或いは光学迷彩専用にすれば何とかなりそうだったのである。
もともと各種拡張の余裕を持って設計されていたサイベリアンは、出力等の問題も無くもう一機のコンピューターの運用を可能とした。
各種システムの設定や調整、搭載に伴う配線やコクピットレイアウトの変更等を経て、二機のコンピューターを搭載。
その強化された処理能力により新型光学迷彩の運用が可能となった。


  • コンピューター処理能力の向上に伴う恩恵

新型光学迷彩による問題が発生しなければコンピュータは各種制御系の調整、更新程度で、その能力向上は考えられていなかった。
しかし上記のように演算性能の向上を行ったため、各種制御系の変更と調整を行い、幾ばくかの性能の向上に成功したのである。

まず、機体の動作入力に対するレスポンスが向上した。
伝達には限界があるものの、演算性能の向上によりコマンドに対する処理が速くなったのである。
これにより、特に格闘、つまり白兵距離での戦闘が若干なりとも有利になるものと思われた。

そして、何より射撃管制機能の向上が著しかった。
バーミーズの技術を導入した新型の索敵系により、得られる観測データの精度が高くなり、其の量も増えた。
そして、機体の演算性能の向上により、目標の未来位置予測や弾道計算をより高速かつ正確に行えるようになった。
その結果、中遠距離と対空の射撃管制機能が大幅に向上することとなった。

ただ、これら能力の向上はコンピューターを二機積んだことにより向上した演算能力のオマケのようなものである。
本来の目的である新型光学迷彩の使用時には、その処理のため従来のサイベリアン並みか、それ以下の能力となってしまう。
また能力は向上したものの、機体のバランスを崩すことになりピーキーな操縦性を持つこととなった。
ただ、操縦性がピーキーになった問題は、

――努力と根性で強化されたナニワのホープやパイロット達なら問題なし!

とのことで、一先ず忘れることになった。
もちろん、今後時間をかけて解消はされて行くだろう。


新型光学迷彩搭載の際のこれらの試行錯誤は、当然ながら次期主力I=D用のメインシステムの開発にも大きな影響を与えることなる。

(文章設定2:真輝)
要点:現在生産されているI=Dを手直ししたもの


//**//

I=D設計には必ずといって良いほど付きまとう命題がある。
工場の生産ラインに乗せてどれだけ品質、コスト、納期を維持できるかと言う命題である。
専門用語で生産技術とも言う。

サイバミーズのように装甲素材から見直されているI=Dを「現在生産されているI=Dを手直ししたもの」とか言ってゴリ押しされては現場サイドにはたまらないのである。
工場長は真っ先にぶちきれて入院し、副工場長が代理に付く勢いである。
特に新型光学迷彩、新型センサー、特に頭部は1から設計を見直しており、新技術をふんだんに盛り込まれてマッチングに一苦労している。
ナニワアームズの国民は仕事に妥協が無い人間が多く、内戦問題でみんな神経質になってることも手伝って一触即発の雰囲気の中、開発が進められていた。
光学迷彩を張るのにリソースが足りないからコンピューター2機の並列処理で押さえ込めと言う指示をマイナーチェンジなどとは狂気の沙汰でしかありえない。
プログラムはほとんど1から組みなおし、開発が遅れて工場のライン稼動納期は削りに削られてPC総動員なのである。
あれ? この風景どこかで見た事があるぞ?
加えて、難民対策の職業斡旋の影響で臨時雇用された技術系国民(これからのナニワアームズI=D開発の一翼を担っていただける新戦力である)の皆さんとで総チェックの体制である、相手は12mのサイバミーズ、バーミーズを作るのとは訳が違う。
整備士の面子と若干名の巻き込まれたホープと1人明るくて職場の花になっている乃亜さん(結婚おめでとうー…えっ?まだなの?)と工場に泊り込みいくつもの夜を越えた。
全員の心は藩王に対する呪詛の言葉で満ち溢れていた。
短期間の設計期間は設計の考察不足と言う形で現れ、特に新素材周りで悪影響を及ぼした。
よくある話だが、熱による特性変化である。
ナニワの新兵器研究所「カボ研」よりもたらされた電磁波吸収素材は熱変化に弱く、溶接加工時の高熱に耐えられないのであった。
サイベリアン装甲の熱変化設定値が通常の金属より遥かに高く設定されている為に起こったエピソードだが納期厳守の厳命を死守しようと、カボ研の机上計算の話にクルクルっとだまされて採用した愚かな拡張ボンクラ設計陣の末路なのである。

   ”人の悪が生んだ災いなら人の善がこれを収めるでしょう。 ”
   ”設計のミスが原因なら設計のアイディアがこれを救うでしょう。”

何処かで聞いた言葉だが起死回生の言葉は改良提案をした真輝の口から紡ぎだされた。
「溶接できないなら部品を始めっから一体化してしまえばいいんじゃない?」
部品一体化と言うのは精度向上やコスト減のために検討されるものだが普通熱変化の回避に使われない。
試行錯誤、工場にスペースをもらって検討を始める事1週間、なんとか形状変更と通常装甲と二枚重ねにする事で強度と隠蔽を両立する方法が確立されたのである。
こうしてサイバミーズの装甲は図面変更で一体化と通常装甲にカバーをつけた形で製作される事が決まったのであった。
この考え方は、次期I=Dジャバニーズ(この時点では開発中)設計の方針に引き継がれていくのである。

工法が確立すればあとはそれを実際に作るだけ、納期まで残り48時間。
ナニワアームズ商藩国が誇る整備陣は、新人を巻き込んでこの難題へと立ち向かった。
工場内にシャワールームと仮眠室が新たにが作られる勢いである。
労働基準法何それ? な勢いで1人、また1人と脱落していく中、サイバミーズは完成した。

(文章設定3:うさぎ)
要点:現在生産されているI=Dを手直ししたもの
周辺環境:工場


///余談///

「終わった……」
 早朝。最後のボルトを閉めたところで整備士うさぎは工具を取り落としてぶっ倒れた。
周囲には似たような死体……もとい、作業半ばでぶっ倒れた他の整備士達が転がっている。
 ナニワアームズ商藩国の整備工場、T10から作業を続けていた改良型I=D、サイバミーズの開発は内戦の煽りを受けて遅れに遅れていた。
内戦がひと段落してやっと開発再開できるよ、と思った矢先、「もしかして、T12の生産間に合わなくね?」という誰かの一言によって整備班は半ば恒例となった吶喊作業へと駆り出されたのであった。
 その甲斐もあってか、なんとかT12生産フェイズまでの完成にこうして漕ぎ着けたわけである。整備士達は冷たい床にぶっ倒れながらも「俺たちよくやったよ」と完成したI=Dを誇らしげに見上げるのだった。
 ――とりあえず、一眠りして、風呂入って、飯食って、その後のことはまた後で考えるか。
 そんなことを考えながらも、うさぎは思考を放棄して泥のような眠りへ誘われるままに落ちていった。


///余談の余談///

 2時間後。
「おー、出来てるねー」
「あ、藩王……」
「じゃあこの勢いで高機動兵器もヨロ」
「死ね、死んでしまえ」

(文章設定4:サターン)
周辺環境:工場
















最終更新:2009年05月03日 19:04