デジカメ撮影講座 > バルブ撮影について


バルブ撮影で幻想的な写真を!


"バルブ撮影"って聞いたことがありませんか?バルブ撮影の「バルブ」というのは電球のことで、「電球撮影」っていうと???なんですが、この電球っていうのはフラッシュのことです。
むかしむかしのそのむかし、カメラの初期の頃…、カメラにフラッシュ機能が付いていなくて、別に手動で点灯しなければなりませんでした。そんなわけで、シャッターを開けたままにして、フラッシュ(電球)を点灯して、って順番で写真を撮っていました。
そんな由来で、「シャッターボタンを押している間、シャッターを開けっぱなしにして撮る」機能のことをバルブ撮影と呼ぶようになったんです。
カメラでは、下の写真のように、「B」って書いてあるモードがそれになります。コンパクトデジカメなどでは、ついていない機種もありますね。


さてこのバルブ撮影、シャッターボタンを押している間、シャッターが開いている…ということは、超スローシャッターが切れる!ってことなんです。
「超」というのは、大げさ?いえいえ、ほんとに「超」なんです!その気になれば、1時間2時間、シャッターを開けておくことができます。
さて。スローシャッターって覚えてますか?シャッタースピードのところでお話ししましたよね?1/20秒とか1/15秒とかでも、十分スローシャッターの域に入るんですが、それよりも、もっともっとシャッターを開けたままにできます。
開けたままにすると、光はたくさん入ってきます。これは、シャッタースピードで説明した通り。動くものもブレてしまいます。でも、光がブレて入ってくると、日ごろ目にできない映像を写し撮ることができるんです!論より証拠!写真を見てください。

シャッタースピード1秒
通常、1秒でもスローシャッターの部類に入りますが、「車が走ってる」感が出た写真になります。全体にも光が不足して、暗いですね。言ってみれば、普通の夜の写真?
シャッタースピード8秒
8秒になると、車の形は全く分からず、ライトが光の線になっています。全体にも、1秒よりも明るいですね。
シャッタースピード30秒
30秒になると光の線がもっと長くなります。車の動きが、レールのようにはっきり分かります。交通量が少ないと、こんな感じ。
シャッタースピード30秒
30秒でも交通量が多いと、こうなります。もう、光のレール…というよりは、ただただ光の塊のような感じですね。左側車線のテールランプの光もきちんと線になっています。

30秒間シャッターを押しっぱなしにすれば、こんな風に、車のライト(光)の線を写し撮ることができます。幻想的じゃないですか?

プロの写真家などですと、1時間とか2時間シャッターを開けっぱなしにして、星が動いている写真を撮ったり(図鑑とかで見たことないですか?)、花火を撮るのに、花火が光っている間だけ、シャッターを開けておくのに使われたりします。

ただし、注意点が一つ。超スローシャッターってわけですから、ブレが命取りです。カメラがぶれないように、三脚などでしっかり固定することをお忘れなく…



Last update:2011-01-15 11:58:34 (Sat);





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