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ホワイトバランスで色の魔術師に…

ホワイトバランスって聞いたことないですか？ホワイト…、白…？？？その通り！ホワイトバランスというのは、白いものを白く写す機能のことです。
たとえば、雰囲気のおしゃれなレストラン…。白い食器や、真っ白なテーブルクロスが、電球の色で黄色く見えませんか？実物の色は白色なのに、光の色によって、見え方が違う…。光って不思議な存在です。でも、デジカメですと、「白いものを白く写す機能」ホワイトバランスを使って、レストランでパチリと撮っても、お皿を白く撮影することができるんです！
ではではホワイトバランスを使って色を変えてみましょう～！！
ここでは例としてCanon IXY DIGITAL 920IS(下写真)を使ってみます。メーカーさんによって、呼び方とか操作方法は千差万別！なので、マニュアルの「ホワイトバランス」という部分を見ながら、ご自身のカメラと比べてみてください。

さて、一番下に７つ、マークが出ていて、その上に「太陽光」って書かれています。これが、ホワイトバランスの設定画面です。下記にCanon IXY DIGITAL 920ISのマニュアルからそれぞれのマークの意味を抜粋します。

	オート	撮影シーンに応じで自動設定。
	太陽光	青天の屋外
	くもり	曇天や日陰、薄暮
	電球	電球、電球色タイプ（３波長型）の蛍光灯
	蛍光灯	昼白色蛍光灯、白色蛍光灯、昼白色タイプ（３波長型）の蛍光灯
	蛍光灯H	昼光色蛍光灯、昼光色タイプ（３波長型）の蛍光灯
	マニュアル	手動設定

つまり、撮影する時の光の種類はなんですか？ということ。
注意事項は、「蛍光灯」でも光の種類によって３種類あるってこと。「電球色の蛍光灯」だと、たとえ蛍光灯でも「電球」で撮るといいです。また、たとえ晴天でも日陰なら「くもり」となります。夕日なんかは薄暮の時間帯ですから「くもり」となるわけです。

では、実際にどんなふうに違って写るのか？見てみましょう。
まず、最も一般的な晴れの日。

	「オート」で撮影晴れの日にオートでとってみました。普通の駅の写真ですよね～。でも「太陽光」とほぼ同じになってますよね？これは、カメラが自動で、「んん？お天気だな…太陽光に近い感じかな…？」って判断してるんです。
	「太陽光」で撮影オートで撮った写真とほぼ同じ。晴れの日だから、太陽光で撮影すれば、そのもの本来の色が出ます。
	「くもり」で撮影くもりで撮ると全体に赤味の出る写真になります。でも、こっちの方が「晴れてるよ！」って雰囲気が出てますよね～？

もちろん、これだけでは、どれが一番いいの？っていう判断はできません。どんな写真が撮りたいのか…それによって、変わってくるんです。

今度は、曇りの日。雨が降る寸前！って感じの日でした。

	「オート」で撮影オートで撮影すると、「くもり」とほぼ同じ結果となりました。ただ、「くもり」よりは微妙に青いかな～？？
	「太陽光」で撮影全体に青っぽい写真になりました。
	「くもり」で撮影これが、実物に最も近い色だと思います。でも、赤味がでてるな～って感じる人もいるかもしれません。

どの写真が一番いいんでしょうね…？わからないですねぇ～。やっぱり、撮った人の好み…という話になっちゃうのかもしれません。
でも、上の二つの天気の撮影で分かったことは、「太陽光」は青味を強調するのに対し、「くもり」は赤味を強調するって言うこと。あとは、撮影する人の好みで、モードを変えてあげればいいんです。夕焼けみたいに赤い方がきれいだなぁって思うのなら「くもり」で撮ればいいですし、海と空を青く撮りたい！って思うのなら「太陽光」がいいかも…。

さてはて。では今度は部屋の中の光に移りましょう。部屋の中は外と違って、いろんな光がごちゃまぜになってます。蛍光灯、白熱灯…いろんな光が同時に点灯してますよね？なので、「オート」にしてカメラに任せちゃえば楽ちんです。でも、逆に、こんなテクニックもあるんです…。

		「電球」で撮影そのものの本来の色としては、こちらが正解。きちんと補正されてます。でも美味しそう…かな？
		「オート」で撮影白熱灯の光いっぱい！「オート」でも、カメラにとっては判断しにくい光だったようです。でも、こっちの方が美味しそうじゃないですか？