デジカメ撮影講座 > シャッタースピードの使い方


シャッタースピードって何?何が変わるの?


シャッタースピードってちょっと難しく思っちゃいますね?でも、これを使いこなせるようになると、写真の幅がググッと広がります。
カメラの構造の話になっちゃいますが、カメラには、レンズから、どれぐらいの光を取り込むかを調整できる二つのものが付いています。一つは絞り、そしてもう一つが、これから説明するシャッタースピードです。絞りの話はまたにするとして(デジカメ撮影講座/絞りの使い方)、シャッタースピードっていうのは、光をどれぐらいの時間取り込むか…という時間のことを指します。
で、コンパクトデジカメにはあまり付いていないんですが、一眼レフとか中級機なんかにはついてたりします。下の図のTvとかSって書いてあるのが、シャッタースピード優先モードです。

光の入る時間が変わると、何が変わるのか?動いているものがいわばブレて写ってしまうんです。「ブレる?じゃぁダメじゃない!」って思います?いやいや、下の写真を見てみてください!

F8 1/10 ND8フィルター使用

福井県九頭竜ダム近くの仏御前の滝です。台風後で水量が多かったので、水の流れを美しく撮ることができました。
言って見れば、水は「ブレて」写ってるわけですが、きれいに見えませんか?
シャッタースピードを遅くすれば、こんな風に写すことも可能なんです。

水の流れを撮るときに、シャッタースピードを意識すると、いろいろと面白い写真が撮れます。

F8 1/20 ND8フィルター使用 F3.2 1/1000
F8 1/20 ND8フィルター使用 F5.6 1/1600
スローシャッター 高速シャッター

シャッタースピードが遅い(スローシャッター)と、水が「流れてるよ~」っていう様子を見て取れます。逆に高速シャッターですと、水しぶきの粒の一つ一つの躍動感を、はっきりと写し撮ることができます。どちらがいいか…それは撮る人、見る人が決めること~。
注意点が一つ。超スローシャッターだと、手ぶれが命取りになります。三脚必携です!

流れる水だけでなく、他にも動くものを撮るときにシャッタースピードが関係してきます。たとえば、モリカメラ本店の店頭で撮影したこんな写真…
普通に車を撮ると、こんな感じになると思います。車が走ってるぞ!っていうのはよく分かりますけど、でもどんな車?っていうのは、分かりにくいですよね。車が完全にブレてしまってます。
F6.3 1/30
で、シャッタースピードを変えてみました。高速シャッターです。車の種類は分かりますけど、でも走ってる感じはしません。むしろ道路の真ん中に堂々と止まってる?っていう感じ。 ちょっと違和感ありますよねぇ~
F5.6 1/400
今度はシャッタースピードを遅めにして、車の動きに合わせて、カメラを動かしてみました。車ははっきり見えて、背景は流れる感じ…おおっ、車が走ってる! っていう感じを出すことができました!
このような取り方を流し撮りといいます。運動会なんかで、お子さんを撮るのにも有効な撮り方です。
F8 1/30

他にも、シャッタースピードは、夜景などを撮るときにも関係してきますが、それはまた別の項目で説明しますね。乞うご期待!



Last update:2011-01-15 11:53:54 (Sat);





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