ネタバレ考察 > 台詞集 > 各話別第10話


和子「はーい。それじゃあ自己紹介いってみよ」
ほむら「あ、あの…あ、暁美…ほ、ほむらです…その、ええと…どうか、よろしく、お願いします…」

和子「あけみさんは心臓の病気でずっと入院していたの。久しぶりの学校だから、色々と戸惑うことも多いでしょう。
みんな助けてあげてね」


女子A「暁美さんって、前はどこの学校だったの?」
女子B「部活とかやってた?運動系?文化系?」
女子C「すんごい長い髪だよね。毎朝大変じゃない?」
ほむら「あの、わ、私、その…」

まどか「暁美さん」
まどか「保健室、行かなきゃいけないんでしょ?場所、わかる?」
ほむら「え?いいえ…」
まどか「じゃあ案内してあげる。私、保健係なんだ」
まどか「みんな、ごめんね。暁美さんって、休み時間には、保健室でお薬飲まないといけないの」

女子A「ああそうだったの」
女子B「ごめんね引き止めちゃって」
女子C「暁美さんまたあとでね」


まどか「ごめんね。みんな悪気はないんだけど、転校生なんて珍しいから、はしゃいじゃって」
ほむら「いえ、その…ありがとうございます」
まどか「そんな緊張しなくていいよ、クラスメイトなんだから」
まどか「私、鹿目まどか。まどかって呼んで」
ほむら「え?そんな…」
まどか「いいって。だから、私もほむらちゃんって呼んでいいかな?」
ほむら「私、その…あんまり名前で呼ばれたことって、無くて…。すごく、変な名前だし…」
まどか「えー?そんなことないよ。何かさ、燃え上がれーって感じでカッコいいと思うなぁ」
ほむら「名前負け、してます」
まどか「うん?そんなのもったいないよ。せっかく素敵な名前なんだから、ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ」


先生「じゃあこの問題やってもらおうか」
先生「ああ・・・うん、君は休学してたんだっけな。友達からノートを借りておくように」

女子A「準備体操だけで貧血ってヤバイよね」
女子B「半年もずっと寝てたんじゃ仕方ないんじゃない?」


(ほむら回想)まどか「ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ」

(無理だよ…私、何にもできない。人に迷惑ばっかり掛けて、恥かいて。どうしてなの…?私、これからも、ずっとこのままなの?)
???「だったらいっそ、死んだほうがいいよね」
(死んだ方が良いかな…)
???「そう、死んじゃえばいいんだよ」
(死んで…しまえば……はっ!?

ほむら「ど…どこなの、ここ…?」
ほむら「何?何なの!?」
ほむら「え?いやっ!あぁっ!」

まみ「間一髪、ってところね」
まどか「もう大丈夫だよ、ほむらちゃん」
ほむら「あ、あなたたちは…」
キュウべえ「彼女たちは、魔法少女。魔女を狩る者たちさ」

まどか「いきなり秘密がバレちゃったね」
まどか「クラスのみんなには、内緒だよっ」


ほむら「鹿目さん、いつも、あんなのと戦ってるんですか?」 
まどか「う~ん、いつもって…そりゃマミさんはベテランだけど。私なんて先週キュゥべえと契約したばっかりだし」
まみ「でも今日の戦い方、以前よりずっとうまかったわよ、鹿目さん」
まどか「えへへへへ」
ほむら「平気なんですか?怖く…ないんですか?」
まどか「平気ってことはないし、怖かったりもするけれど、魔女をやっつければ、それだけ大勢の人が助かるわけだし。やりがいはあるよね」
まみ「鹿目さんには、ワルプルギスの夜が来る前に、がんばって一人前になっておいてもらわないとね」


まどか「じゃ、いってくるね」
ほむら「えっ…そんな……巴さん、死んじゃっ、たのに…」
まどか「だからだよ。もうワルプルギスの夜を止められるのは、私だけしかいないから」
ほむら「無理よ!一人だけであんなのに勝てっこない!鹿目さんまで死んじゃうよ?」
まどか「それでも、私は魔法少女だから。みんなのこと、守らなきゃいけないから」
ほむら「ねぇ…逃げようよ……だって、仕方ないよ…誰も、鹿目さんを恨んだりしないよ…」
まどか「ほむらちゃん。私ね、あなたと友達になれて嬉しかった。あなたが魔女に襲われた時、間に合って。今でもそれが自慢なの」
まどか「だから、魔法少女になって、本当によかったって。そう思うんだ」
ほむら「鹿目さん…」
まどか「さよなら。ほむらちゃん。元気でね」
ほむら「いや!行かないで…鹿目さぁぁぁん!!」


ほむら「どうして…?死んじゃうって、わかってたのに…。私なんか助けるよりも、あなたに……生きててほしかったのに…」
キュウべえ「その言葉は本当かい?暁美ほむら。君のその祈りの為に、魂を賭けられるかい?
戦いの定めを受け入れてまで、叶えたい望みがあるなら、僕が力になってあげられるよ」
ほむら「あなたと契約すれば、どんな願いも叶えられるの?」
キュウべえ「そうとも。君にはその資格がありそうだ。教えてごらん。君はどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるのかい?」

ほむら「私は……。私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」

キュウべえ「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した。さあ、解き放ってごらん。その新しい力を!



ほむら「はっ?ここは…。私、まだ退院してない…。はっ!?夢じゃ、ない…」



和子「はーい。それじゃあ自己紹介いってみよ」
ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
和子「あけみさんは心臓の病気でずっと・・・あ」

ほむら「鹿目さん、私も魔法少女になったんだよ!これから一緒に頑張ろうね!」
まどか「え?…えぇと…ぅぅん…」

ほむら「それじゃ、行きます!」

ほむら「わぁああああああ!あちょっ?とっとっ」
ほむら「えいっ」
ほむら「は、ふぃ…」
 

まどか「どう思う?マミさん」
まみ「うーん、時間停止ねぇ。確かにすごいけれど、使い方が問題よね」

ほむら「ふぁあぁあ!ひぃぃぃ!」
まどか「マミさん!今だよ!」
まみ「オッケー」
まみ「オッ!」
まみ「暁美さん、おねがい」
ほむら「は、はい!」


ほむら「やった?やった…!」
まどか「やったぁ~」
まみ「お見事ね」
まどか「すごい、すごいよほむらちゃん」


ほむら「どうしたの?ねぇ、鹿目さん?しっかりして!」
まどか「どうして?アアア―ッ」
ほむら「何…?どうして…?なんで、こんな…?」

ほむら「伝えなきゃ……みんなキュゥべえに騙されてる!」

さやか「あのさあ、キュウべえがそんな嘘ついて、一体何の得があるわけ?」
ほむら「それは…」
さやか「私達に妙な事吹き込んで仲間割れでもさせたいの?」
さやか「まさかあんた、ホントはあの杏子とか言う奴とグルなんじゃないでしょうね?」
ほむら「ち、違うわ!」
まどか「さやかちゃん。それこそ仲間割れだよ」
さやか「はあ、どっちにしろ私この子とチーム組むの反対だわ。まどかやマミさんは飛び道具だから平気だろうけど、いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。何度巻き込まれそうになった事か」
まみ「暁美さんには、爆弾以外の武器ってないのかしら?」

ほむら「え?ちょっと、考えてみます…」


杏子「テメェ、一体何なんだ?さやかに何しやがった」
まどか「さやかちゃん、やめて。お願い、思い出して。こんなこと、さやかちゃんだって嫌だったはずだよ」
ほむら「ごめん…美樹さん…」
杏子「さやか…。チクショウッ…。こんなことって…」
まどか「ひどいよ…こんなのあんまりだよ…」
ほむら「はっ!?巴さん!?」
まみ「ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!」
まみ「あなたも、私も…!」
ほむら「や、止めてっ!」

まどか「嫌だぁ~…もう嫌だよ、こんなの…」
ほむら「大丈夫だよ。二人で頑張ろ?一緒にワルプルギスの夜を倒そう?
まどか「うん…」


まどか「私たちも、もうおしまいだね」
ほむら「グリーフシードは?」
ほむら「そう…。ねぇ…私たち、このまま二人で、怪物になって…こんな世界、何もかもメチャクチャにしちゃおっか?
嫌なことも、悲しいことも、全部無かったことにしちゃえるぐらい、壊して、壊して、壊しまくってさ…。
それはそれで、良いと思わない?」

まどか「さっきのは嘘。1個だけ取っておいたんだ」
ほむら「そんな…!何で私に!?」
まどか「私にはできなくて、ほむらちゃんにできること、お願いしたいから」
まどか「ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?こんな終わり方にならないように、歴史を変えられるって、言ってたよね」
ほむら「うん…」
まどか「キュゥべえに騙される前のバカな私を、助けてあげてくれないかな?」
ほむら「約束するわ。絶対にあなたを救ってみせる。何度繰り返すことになっても、必ずあなたを守ってみせる!」
まどか「よかった…」

まどか「うわぁあっ!」
まどか「もう一つ、頼んでいい…?」
ほむら「うん…」
まどか「私、魔女にはなりたくない。嫌なことも、悲しいこともあったけど、守りたいものだって、たくさん、この世界にはあったから」
ほむら「まどか…!」
まどか「ほむらちゃん、やっと名前で呼んでくれたね。嬉しい…な」
ほむら「はっ…ぅ、ぐっ……うぅ………うう゛ううううう゛うう゛うう゛う!!」


ほむら(誰も、未来を信じない。誰も、未来を受け止められない。だったら、私は…)

まどか「ハッ…誰?」
ほむら「まどか。あなたに奇跡を約束して、取り入ろうとする者が現れても、決して言いなりになっては駄目」
まどか「え?あの…」
ほむら(もう誰にも頼らない。誰にわかってもらう必要もない)
ほむら(もうまどかには戦わせない。全ての魔女は、私一人で片付ける。そして今度こそ、ワルプルギスの夜を、この手で!)


まどか「ひどい…」
キュウベエ「仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた」
まどか「そんな…あんまりだよ。こんなのってないよ」

ほむら「まどか、そいつの言葉に、耳を貸しちゃダメぇ!!」

キュウべえ「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられる。避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい。
その為の力が、君には備わっているんだから」
まどか「本当なの?」
ほむら「騙されないで!そいつの思う壺よ!!」
まどか「私なんかでも、本当に何かできるの?こんな結末を変えられるの?」
キュウべえ「もちろんさ。だから、僕と契約して、魔法少女になってよ!」
 
ほむら「ダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

キュウべえ「本当にもの凄かったね、変身したまどかは。彼女なら、最強の魔法少女になるだろうと予測していたけれど…。
まさかあのワルプルギスの夜を、一撃で倒すとはね」
ほむら「その結果どうなるかも、見越した上だったの」
キュウべえ「遅かれ早かれ、結末は一緒だよ。彼女は最強の魔法少女として、最大の敵を倒してしまったんだ。
もちろん後は、最悪の魔女になるしかない。今のまどかなら、おそらく十日かそこいらで、この星を壊滅させてしまうんじゃないかな?
ま、後は君たち人類の問題だ。僕らのエネルギー回収ノルマは、おおむね達成できたしね」

キュウべえ「あ……戦わないのかい?」
ほむら「いいえ。私の戦場はここじゃない」

キュウべえ「暁美ほむら…君は…」

ほむら(繰り返す。私は何度でも繰り返す) 
ほむら(同じ時間を何度も巡り、たった一つの出口を探る。あなたを、絶望の運命から救い出す道を)

ほむら「あぁっ!?」
ほむら(まどか…たった一人の、私の友達…)
ほむら「あっ…」
ほむら(あなたの…あなたの為なら、私は永遠の迷路に閉じ込められても、構わない)


 

 

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最終更新:2015年08月14日 00:55