「開かれた新聞」委員会とする第三者の社外有識者に諮問し、7月中旬までに回答を得ることを発表した。


この「開かれた新聞」委員会は、

柳田邦男
吉永春子
玉木明
田島泰彦
(以上敬称略)

によるものなのだが、当初の謝罪文ではこの第三者の社外有識者宛の提言、意見を募集していた。

ご意見は、「開かれた新聞」委員会事務局(電子メール t.media@mbx.mainichi.co.jp、ファクス・03・3212・0825)へ。

この電子メールアドレス宛にメールを送ったら、SPAMが来るようになった、という指摘があった。

それはいくらなんでもないだろう、と思ったのだが、念のため試してみることにした。



ここまでの文中にあるような、「なぜ、子供の親達は怒っているのか、何を危惧しているのか、毎日新聞の今後の対応はどうしていくべきか」について、「開かれた新聞」委員会への提言という形で、罵倒や中傷なしに丁寧にまとめたものを書き、普段休眠させてある(つまり、SPAMなどによる汚染が一切ない)メールアドレスから、送信してみた。

ところが、そのメールを送信したその当日から、夥しい量のSPAMメールが、そのメールアドレス宛に送信されてくるようになった。



これは何を意味するか。

まず、「開かれた新聞」委員会宛にメールを送るとSPAMが来るというのは、紛れもない事実であり、誹謗でも中傷でもないということ。

可能性としては幾つか考えられるが、

(A)もし「開かれた新聞」委員会が意見を募集しておきながら、自社にとって不愉快なメールの送信者のアドレスを、片っ端からSPAM業者に回しているのだとすれば、これはさすがに倫理的に論外。

(B)そうではなく、メールを受信したメールアドレスを扱っているコンピュータにバックドアが空けられているか、トロイか何らかのワームが侵入していて、受信メールを片っ端からSPAM業者に回しているのだとしたら、これは情報管理意識/実態が最低だということであり、これも企業倫理として論外。

(C)「開かれた新聞」委員会事務局というのは、毎日新聞のドメインからメールアドレスを貰っているけれども、あくまで第三者機関なので毎日新聞は与り知りませんけれども、そういう人たちに情報管理と発信の在り方について意見を諮問していますよ、ということであれば、それこそ「おまえが言うなwwwww」と草を生やしたくなる。



結論としては、毎日新聞に提言メールを送ると、自分のメールアドレス(個人情報)が毎日新聞社外か、毎日新聞が管理するSPAM配信リストの中に組み入れられる可能性があるので、意見は送らないほうが安全。どうしても送りたい場合は、捨てアドを使うべき、ということになる。



故意であるなら倫理的に問題だし、故意でないなら迂闊すぎる。

倫理的に問題かつ迂闊というのは、度し難く救いがたい。
最終更新:2008年08月09日 19:46