自動車タイヤの手組み・ホイール塗り替え・自作ビード落とし
2013年6月2日(日)
タイヤの手組みに挑戦。225-65R17のスタッドレス。去年の冬前にオークションでホイール付バリ山を格安で仕入れたのは良かったのだが、悲しいかなホイールは錆が浮いてボロボロ。商品説明にも書いてあったのでもちろん文句はない。自分で直す事前提で仕入れたのだ。タイヤはひび割れもなく、山もほとんど残っていて、タイヤだけでも儲けものの値段だった。最悪タイヤだけはずして使おうと思っていた。まあしかし、ホイールも錆を落とせば使えそうなので、あまり手間とお金をかけずに直そう。
225-65R17は僕としては結構でかい。ビードを落とすのは大変だろうと思う。タイヤレバーでは落ちないだろう。落ちたとしてもホイールがギザギザになりそう。ホイールも一応塗りなおして使おうと思っているのでビードブレーカーしかない。しかし、車用のビードブレーカーは、安くない。だったら作るしかないでしょ。
単管で作っている人もいた。手持ちの単管で実際やってみた。しかし、僕はうまくいかなかった。タイヤに少し傷が付いた。木ならば傷は付かないだろうと思い、結局ツーバイフォーで作る。と言っても材料は2×4、6フィート2本とコンパネの端くれそれに6mmほどのロープ3mほど。6フィート1本はそのまま使う。もう1本は45cmほど切ったやつと残りの140cmほどのやつ。あとは木ネジ。
長いやつの端から45cmくらいのところに短いやつを直角にネジ止め。
支点をロープにするのでこの木は角度を変えない。90度で固定する。そのため、コンパネで補強する。こうすれば相当強い力がかかっても大丈夫。
あとはそこから25cmか20cmくらいのところに支点となるロープをつけるので、一応ロープがずれにくいように木ネジを頭半分ほど残して打っておく。電ノコやインパクトドライバーがあればすぐできるでしょ。制作費も1000円程度かな?僕は手持ちであったので詳しくはわかりませんが特殊なものもないし、こんなのどう考えても高くないでしょ。あと、ビードブレーカーは使い終わった後の保管場所に困るという人が多いが、これは心配後無用。使い終わったらまた分解して木材として利用すればいい。また必要になったとしても、また作ればいいだけのこと。作る手間がほとんどかからないのでね。
ロープはこんな感じで2重にして端っこを通し、
こんな感じでタイヤはさめばいけるだろ。
さあ、虫はずして空気抜くぜ。
しかし、これ、長過ぎるぜ。やりにく!
45cm、こんなもん、長すぎる。タイヤの幅が22.5cmだから、それより少し長めの30cmほどでいいと思う。
そんなわけで、ちょっと切りました。これ、35cmくらいか。しかも切り口斜めに30度の角度つけた。こうすると深く棒を押していった時に滑らない。実際使ってみた感じで言うと、225のタイヤなら、棒の長さ30cmで45度でいいと思う。タイヤの幅の1.3倍ぐらいの長さでいいと思うね。今度作る時はそうしようと思う。
こうやってホイールのぎりぎりのところを狙うわけです。
表が落ちたら裏もね。
結構手ごわかったけど、何とかいけた。YouTubeにアップしたので、暇なら見てください。
へろへろじゃ。
これ、3本目か4本目だったし。
はずしたホイールに色を塗る。錆をワイヤーブラシで落とそうとしたが、細かいところとか、なかなかうまく落ちない。結局カッターナイフでコリコリ落とした。相当手間だった。塗装面を平らに仕上げるなんて、やらない。適当でいいさ。
寄ったらこんな状態だ。ひどいね。もういい。薄め液で脱脂して、銀のスプレー塗る。
まあ、裏だから銀のスプレー塗っただけだ。バランスのおもりは全部取ったぜ。遠目には新品みたいだ。
表面。ぱっと見、ガンメタでかっこいいけどね…
こんな状態だ。たまらんぜ。ネジの穴の中が錆びてたりするからカッターでこそげるぐらいのことしかできん。それでも相当手間かかった。下地を整えるなんて、そんなのやる気無し。
はい。銀に塗って、クリアを重ねて数メートル離れて見れば、新品じゃ!誰も近寄って、下地が乱れてるなんて、観察する人は居ないさ。自分が気にするほど他人は気にしていない。髪形と同じだ。自意識過剰になるときりがない。100人の人。数メートル離れてこのホイールを何気なく目にした人が100人居たとする。そのうちの何人が「下地が汚い」と言うだろう。限りなくゼロに近いと思う。ゼロだ。いちいち人のものを気にしている人は居ない。
まあしかし、こういうのは自己満足の世界だから、気になる場合はとことんやるべし。精神衛生面のことを気にしたり、下地を直すこと自体が楽しいなら、もちろんやればいい。僕はやらない。
ともかく、これで1週間乾かして、組付けだ。1日やそこいら乾かしただけでは組み付けの時に塗装が台無しになる可能性あり。
組み付けの動画。これははずすのよりずっと楽。
コンプレッサーはヤフオクで仕入れた。空気入れでもできるらしいが、ビードを上げて、4kほど(0.4Mpa?)まで空気入れるのはこれはつらすぎると思うので、コンプレッサー買ったね。オイル式の方が壊れにくいので中古ならそうすべき。丁寧に物色すれば、5、6千円ほどで、1.5馬力、タンク30リットル、吐出量100L/minクラスの結構な上物が手に入ると思う。
手組みで問題となるのはバランス。
タイヤの軽点をバルブに合わせるくらいの事しかできない。しかし、それが走行にどれくらい悪影響を与えるのか、未だ検証していない。
免許取り立ての頃、35年ほども前、昔だな。バイアスタイヤの商用車で名神走ったら、ハンドルがブルブルぶれた。バランス取れてないというのはこういうことなのかと思いつつみんなそんな状態で走っていたと思うが、あれは本当にバランスの問題だったのか?タイヤの片減りとかじゃなかったのか?今の車で果たして同じような状態になるのか?やってみないとわからんね。時速100kmで果たしてどれほど具合の悪いことになるのか?
僕はバランス神話みたいなもんだと思うんですが…。
つまりバランスなんて取らなくても大した事はないという希望的観測を持っていますが、これはわからんので、冬になってこのタイヤ履いたときにどうなるか、またレポートします。
P.S.1
2014年1月29日追記
このタイヤに履き替えて4~5回高速を走った。
80km/hまではブレているのは感じられない。100km/hで、ハンドルが小刻みにブレはじめる。乗り心地としても、気にすれば振動が感じられる。それ以上のスピードだと(出してはいけないが)ブレはさらに強くなっていく模様。危険は感じないけど、どうなんでしょうね。気になる人は、バランスとらないと嫌でしょうね。僕としても1本500円くらいまでならバランスとりたいところ。しかし、ホイールの色も塗りなおしたりしてるんで錘は打ち付けるタイプのやつしか無理なような気もする。貼るのは塗料がラッカーだと弱いのではがれるかも。まあ、今シーズンはこのままでいこう。
最終更新:2016年09月20日 19:51