店の入り口横のメニュー黒板に照明をつける

うちの店は住宅街の中にあって、前を通り過ぎる人々からすれば、
やっているのかやっていないのか、やる気が有るのか無いのか、入っていいのか悪いのか、
どうもつかめないらしい。実際、やる気あるし、入っていいに決まっている。
「らっしゃい!やってますよ!」という意思表示が弱いらしい。だから、それをしようと思って店の外に簡単な黒板メニューを書き、夜は目立つように照明をつけることにしたのだ。
まあ、よく有りますけどそういうのをやってなかった。やるべきでしょう。
でも、照明器具を買うなんて事はしたくない。
こんなつまらんものは適当にその辺のもので作ってしまえ。
ということでビールの空き缶を電球の傘にする。薄いからはさみで簡単に切れる。

ジャンク箱をあさって、ソケットを見つけた。缶の飲み口のところの内側に固定。何だよこれ、割れてるじゃないか。まあいい。致命傷ではない。

コードはフレキシブルにしたい。何でもいいけど、アマチュア無線用の同軸ケーブル、5DFBにした。針金とチューブみたいなものと平行線を使ってもいいし、どちらにするか少し迷ったが、5DFBのほうが速いと思ってそうした。こいつに100Vつなぐことだってできるし。手間はかけたくない。

冷蔵庫の庫内灯と呼ばれている円柱形でE17の15Wの白熱電球をセット。当たり前に光るのだが、白熱灯の20W以下ぐらいの小電力のものの色は何というか、癒される色だね。LEDや蛍光灯でも電球色というのはあるけどこの色ではない。100Wクラスの明るい白熱灯の色だ。ろうそくのようなぼんやりした温かみのあるこの色は、本当に捨てがたい。

あまりにビール缶なので、つや消しの黒をスプレーで塗装。

何か、多少無骨な感じで違和感あり。まあ、あるものだけで1時間で作ったからよしとしよう。

今日から夜はちゃんと照明つけて、「やってますよ!」とアピール。
どんどんお客さん来てくださいよ。
ところが、2時間近く経ってもどなたも来られない。
すると何やら入り口付近で入ろうかどうか迷っておられるカップルの男性の方が、恐る恐るおドアを開けてお尋ねになる。
「やってます?」
「もちろんですが、何か…?」と、僕。
「入り口の立て看板が準備中になってましたけど」と、困惑した表情で女性の方。
「えっ!!あっ!道理でだれも来られない…。」
実はメニュー黒板とは別に、そのすぐ横の入り口の脇に大きな木の立て看板があって、それが思い切り「準備中」になってました。この写真ではちょうどこの黒板のすぐ後ろのあたりに立ててあるのです。
そら混乱しますわ。
「OPEN」と照明で照らしながら、その横に「準備中」の看板。片手落ち?
この店のマスター、大丈夫かよ。
2011年1月29日
最終更新:2011年01月29日 21:50