室内暖房用自作ロケットストーブ

2016年9月18日(日)
このところYouTubeに製作記事をUPするようになりました。
こちらのページで2016年バージョンの動画をご紹介します。

2015/12/31 に公開
新たにロケットストーブを作ってみました。
2016年式2号機です。
実際に室内で使用している様子をご紹介します。


2016/01/01 に公開
2016年シーズン・バージョン・新型室内暖房用自作ロケットストーブ(2号機)の作り方と内部構造を説明しました。パーライトやバーミキュライトなどの断熱材を入れるところや注意点も説明しました。参考までに昨シーズン使ったペール缶ロケットストーブの内部の状態も説明しました。かなりダメージがありました。新型ロケットストーブの点火実験の様子も収録しました。


2016/01/08 に公開

室内用のロケットストーブでも、点火の時ぐらいは小さな焚火気分を味わえます。焚口から煙が吸い込まれるので煙たくないのです。室内で焚火ができるのは、楽しいです。

ロケットストーブは、ボイラーとか、焼却炉と揶揄されることもあったりして、薪ストーブのように、ウィスキーのロックでも飲みながらゆらめく炎を眺めて、ゆったりとくつろぐ感じではありません。
しかし、引きが強いので、煙が吸い込まれるため、室内でも焚口で焚き火のようなことができます。点火の時ぐらいは、小さな焚火を眺めて楽しい気分を味わえます。
煙が出ないので、不思議な感じがします。
無煙の囲炉裏と言えば大げさですがちょっとスタンド・バイ・ミーの焚火気分になります。

焚口をもう少し前方にもって来てカバーから離し、大きな漏斗状の焚火アタッチメントを取り付けたりすれば、薪を何本か入れておけると思います。そうすれば、点火時だけでなく、かなり長い時間炎が出ているのを楽しめそうです。来シーズンの課題としたいです。


2016/01/09 に公開

冬場に、家の室内で焼肉をやるなら、換気扇のすぐ近くでないと大変なことになるのは目に見えています。ところが、ロケットストーブの焚口で焼肉をすると、煙も匂いも全く出ません。

ロケットストーブの焚口は空気を強力に吸い込んでいるので無煙ロースターができるのではないか。
そこで、
ロケットストーブの焚口で焼肉をしてみました。
結果はなんと、
サムギョプサルをやったのに煙も匂いも全く出ません。
室内はもちろん、室外でさえも!
欠点は
1.焼く場所が狭いから大勢でできない。
2.炭の持ちが悪い。
3.ストーブが使える冬場しか無理。
夏場は屋外でバーベキューする方が楽しいでしょう。
冬場に暖かい室内で、ちまちまと一人か二人で焼肉を楽しむには良いと思います。
家の中で焼肉をすると言えばホットプレート以外考えられなかったのですが、ロケットストーブの焚口を使えば、火おこしも速いし、煙も匂いも全く出ないのでお手軽です。
ほとんど出ないというレベルではありません。全く出ません。これにはびっくりしました。
室内に洗濯物が干してあったり、衣類がかけてあったとしても、
臭いが付いてしまうことはないです。その点ではホットプレートに勝ると思います。

冬でも家で焼肉したいなら、ロケットストーブを作ろう!?

焼肉用のアタッチメントを付けるなどして、もう少し焼ける範囲を広げたいです。ただし、焚口はロケットストーブの性質上、あまり大きくすることができないのが辛いところです。来シーズンの課題にしたいと思います。


2016/01/23 に公開

チェーンソーで玉切りする時にできるおがくずも結構バカにならない量になります。捨てるに忍びないので、ロケットストーブで燃やしてみたところ、少し工夫することでうまく燃えました。

ご注意
私はこの動画の再現をお勧めしているわけではありません。このようにしたらこうなったということを付け加えも省きもせず、主に自分のために記録しています。もちろん、この記録がロケットストーブに興味をお持ちの方との情報交換の材料になればさらにうれしいですが、一つお願いしたいのは、再現してみようとお考えの方がもしかしていらっしゃったら、万全の火災対策が必須です。私はロケットストーブに関して次のような火災対策をしています。

1.燃焼中は片時も離れない。
2.消火砂4リットルをそばに置く。
3.消火用水2リットルをそばに置く。
4.10型のABC粉末消火器をそばに置く。
5.火災センサーをストーブ真上と煙道2箇所に設置する。

消火砂による消火実験や火災センサーの説明を2015年に行ないましたが、その様子は下の動画に記録しています。ご覧いただければ幸甚です。


しかし、それでも十分とは言えないと思います。火事に関しては「自己責任」だけでは済まされません。楽観を捨て、全ての悲観を想定内にしてそれでもやるという人だけ、やってください。ロケットストーブを愛する者の端くれとして、

「火元は自作のロケットストーブとみられています。」

といった報道は絶対に耳にしたくないので、ロケットストーブの火災対策には、くれぐれも万全を期していただくようお願い申し上げます。


燃料を供給する筒(燃料タンク)の先に作ったアタッチメントを取り付けて、燃料タンクを燃焼室の中まで、少し延長し、空気の通り道を確保しました。
燃料タンクにおがくずを満タンまで入れれば、くすぶったり立ち消えたりすることなく、1時間以上放置しても燃え続けました。
それ以上燃やす場合は、下にたまった灰をのけるなどしないと、だんだん燃焼の規模が小さくなっていきます。火かき棒などで灰の山を崩せばよいと思います。
細かい火の粉がヒートライザーに向かって飛んでいくので、カバーの中に灰がたまってしまわないか心配しました。燃やした後、カバー内部を点検してみましたが、特に問題ありませんでした。この程度の量なら全然大丈夫です。
木質ペレットや紙質の猫砂などでもうまく行くかどうか、試してみたいと思います。


2016/02/25 に公開

紙薪(ペーパーログ)は、新聞、雑誌、ダンボールなどを水で柔らかくして細かくし、圧縮して乾かしたものです。ロケットストーブ用に紙薪を作って燃やしてみました。作り方、燃焼の様子、残った灰の量などをレポートしました。

紙薪の作り方
1.新聞、雑誌、ダンボールなどの古紙を適当にちぎって水の入ったバケツに入れる。
2.棒でつつくなどしてさらに細かくする。(手間なので適当に)
3.一つかみの濡れた古紙を長さ13~14cmのVU50のパイプに入れる。
4.長さ16~17cmのVU40のパイプに蓋をかぶせたもので3.の筒に入った古紙を圧縮。
5.体重をかけて圧縮し、さかさまにして取り出す。
6.10日から2週間乾燥させる。

紙薪は、非常に安定して燃えて、火力は薪とほとんど変わりませんでした。
紙薪は直径5cm、厚み3~4cmです。乾燥した状態で1個約30gです。紙薪が60個ほどで重さは1800gぐらいでした。これで、1斗缶半分弱ほどの体積になり、燃料タンクは満タンになり、1時間余り燃やすことができました。つまり、紙薪60個で60分の暖房ができることになり、1個1分の計算です。火持ちは薪と変わりません。例えば、350mlの缶ビールのダンボール1箱と朝刊1冊で上記の紙薪は12個ほど作れます。つまり、12分ほど暖房できます。しかし、作るのにはもっと時間がかかると思います。

排気は非常にきれいで、煙は全く確認できあせんでした。
ロケットストーブのため、引きが強いので、室内ももちろん煙や臭いはありません。

欠点が3つあります。
1.作るのが手間です。楽しければ問題ありませんが…。
2.軽いせいか、燃料タンク内で時々詰まります。
3.燃えた後の灰が多いです。1時間燃やしたら灰をある程度出さないといけない。

紙薪は、気が向いたときにちょっとずつ作ってためておくのがいいと思います。一度にたくさん作ると、嫌になってしまいます。
燃料タンク内で、時々詰まりますが薪と併用するとそういう問題は起こらないと思います。
灰がたまってきたら火かき棒などで時々排出させる必要があります。

捨てるしかない古紙で暖房ができるので、エコ(エコロジーと言うよりエコノミー?)な気分になれるのがうれしい。


2016/02/25 に公開

ロケットストーブでおがくずがうまく燃えたので、紙質の猫砂でもうまく燃えるかどうか試してみました。実用化というよりは興味本位の実験です。

木質ペレットも手に入ればやってみたかったのですが、通販しかなく、近所に売っていませんでした。猫砂なら、ホームセンターに普通に売っているので、とりあえず、これを買って来て実験してみました。
火力は薪以上です。ポリマーという吸水性の添加物のせいだと思います。おそらく、ポリアクリル酸ナトリウムという化学物質と思われます。猫砂は、可燃ごみとして出せるので、燃やしても特に問題は無いと判断しました。
火の粉も出ず、灰も少ないので良質の燃料となりますが、コストとしては割に合いません。
また、僕の作ったロケットストーブの形式では、燃料タンク内で詰まってしまうことがありました。ずっと放置しておくことができなかったのが残念でした。


2016/02/29 に公開

ロケットストーブで、薪、おがくず、紙薪、廃油、紙質の猫砂と、いろいろな燃料を燃やしましたが、木質ペレットは最も扱いやすいと思いました。安定した火力や燃料の連続供給という点では最も優れています。コストがネックとなります。

【2016年3月2日 レポートを追記します。】

ロケットストーブで木質ペレットを燃やして暖房した場合と、
石油ファンヒーターで暖房した場合のコストについて比較してみます。

使用した木質ペレットは送料を入れて1kg当たり約85円でした。
1時間に1.5㎏ほど消費したので、1時間当たりの暖房コストは約128円です。
石油ファンヒーターは最大1時間当たり約0.5リットルの灯油を消費します。
灯油は去年のように高くても1リットル約100円なので
1時間当たりの暖房コストは約50円です。(今年なら30円)

動画で、木質ペレットは石油に迫る燃費…と言っていますが、
残念ながら3~4倍のコストになるようです。

石油ファンヒーターは排気も室内に出していますからね。
太刀打ちできないのも当然です。

節約を動機とするなら、木質ペレットはNGです。
やはり、無料の流木や紙薪に勝るものはありません。
最終更新:2016年09月20日 19:37