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涼宮ハルヒの経営I メイキングオブ

最終更新:

hiroki2008

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涼宮ハルヒの経営Ⅰメイキング


連載期間中にvixiでネタバレ日記を書いていた。それに加筆修正したもの。



文章量について

 今だから言えることなのだが、「古泉一樹のある種の罠」という470Kバイトを超える長編があって、どうにかしてこの文章量を超えるものを書きたいと常々考えていた。微笑のような時系列で一方向に進むストーリーは膨大な手間と暇を要するので、オムニバスのような形式でやってみたらどうかというのが発端である。好き嫌いはあるだろうが、それぞれ読者が持っている歴史的知識や科学的知識のうちどれかに当たれば評価を得られるのではないかと考えた。要は幕の内弁当的構成なのだが、シーケンシャルに進む展開よりは楽に執筆できたと思う。同じ頃に書かれた軌跡の作者には賞賛を送りたい。
 スレでSSのボリューム順位でトップに上げられたことがあったが、実質は560Kバイトでルビを除くと600Kは超えていない。

  • プロローグ 3.6Kbytes
  • 一章 19.7Kbytes
  • 二章 21.7Kbytes
  • 三章 20.4Kbytes
  • 仮説一 78Kbytes
  • 仮説二 54Kbytes
  • 仮説三 59Kbytes
  • 仮説四 203Kbytes
  • 仮説五 58Kbytes
  • 四章 23.1Kbytes
  • 五章 20.7Kbytes
  • 六章 24.9Kbytes
  • エピローグ 3.9Kbytes

構成について

 仮説以外は長門有希の憂鬱IIIの掲載を終えた2007年9月ごろにすでに完成していた。出来上がったものを読んでみて、どうやら面白くないというのが作者二人の同意見だった。単にハルヒが会社を作っただけで、起承転結に強みが欠ける、SOS団らしいドタバタ劇がない、という感想だったと思う。
 俺自身はもう少し科学的アプローチを入れて、時間移動技術の開発がさも可能であるかのような感覚を読者に与えたいと考えた。当初は仮説5以降にあるハルヒの柏手ワームホールのみだった。資料を漁ってみると使えそうな理論がいくつかあることに気がつき、この際だから全部突っ込もうということになったのだがそれが長編化の大きな要因となった。
 もうひとつ、メドレーのように世界すべてをひとつの話の中で表現してみたいという実験的試みもあった。近未来、中世ヨーロッパ、古代を舞台にしてSOS団が騒動を起こすというものだ。

テーマについて

 最も重要なことに、2007年9月現在の初稿では作品の底に流れるテーマがはっきりと見えていなかった。高校と大学を出てそれからどうするの?ハルヒはどうやって食っていくの?という妙に現実的なところに焦点が当てられすぎていて、なんだか夢のない話になっていた。ここはやはり涼宮ハルヒの憂鬱の原点に立ち返り、「ただ食うためだけのサラリー生活なんて生き地獄だわ」と言ってのけるハルヒを登場させたかった。株式会社設立と部活のSOS団設立とは基本的なところは変わっていない。
 古泉が「閉鎖空間の出現回数が極端に減っている」という話をするシーンはあとから追加した。「大人になるというのは妥協を覚えることか」というのをテーマとして取り上げてみたかった。子供の頃に持った夢はとてつもなく大きかったはずなのに、大人になってなんでもモノが手に入るようになってからは夢が萎んでしまったという悲しい現実。で、キョンにそのへんを気付かせてフォローさせる、というのが狙いだった。が、どうもうまくまとまっているか自信がない。

起業について

 新会社法で起業ラッシュがあったのは数年前のことで記憶にも新しいことだが、今では書店の棚にはそのテーマの本はそれほど多くない。図書館で2冊見つけて参考資料とした。
 部長氏のメンツを登場させたのは、メイン業務として長門テクノロジーが出たあたりでひらめき、実は部長氏を取り巻く開発部の連中の話が涼宮ハルヒの経営Ⅲに繋がっていくことになる(ネタバレである)。最初はⅢもⅠの中のエピソードとして取り込まれていたが、またもや長くなりそうなので別作とした。
 起業のプロセスはVIPPERレベルで分かりやすくしたつもりだが、なにせ経験もなく資料を読んだだけなのでリアリティに欠けるかもしれない。

時間移動技術について

 原作の設定を継承し、みくるとハカセくんがキーパーソンである。詳しくは涼宮ハルヒの陰謀を参照。ゼニガメを登場させる以外では原作の伏線を使うことは意識しなかった。
 ハカセくんの人物像がはっきりしないのでキャラメイクに多少迷いはあった。キョン妹と同じくらいの歳なのでそのへんをからめてもよかったかもしれない。
 みくるは当然(大)である。しゃべりも大人っぽく、ちょっとお姉さんタイプにしてある。たまに(小)っぽい仕草が混じっているのはシーンの描写のためか。
 粒子加速器が出てくるのは、時間移動技術に関する資料で、CERNでブラックホールを作るとかジョンタイターが2つのブラックホールを使っていたとかいうネタをあちこちで読んだためである。どうしても素粒子物理学に頼ってしまうのは、モノとはいったい何か、時間とは何かという問題に突き当たるからだと思う。
 原作でTime Plane Destroid Device、つまり時航機と言っているのだが、概念のような存在な割にはメカニカルっぽいネーミングであるなと思っていたところで、生物学+電子工学から成っているという推測に至った。語呂を違えてTime BrainやらTime Membraneやらとなっている仮説があるが、特許申請のところで結局Time Planeになってしまうのは、つじつま合わせである。特許庁関連の公開文書で時間移動技術が含まれるものは実際に12件ほどある。

仮説について

 最後まで読むと分かるが、この5つの短編から成るパートは、長門の試算つまり仮想環境のような状態で行われた話である。詳しくは省いたが、銀河系宇宙のスナップショットを1プランク秒ごとに取り、不測の事態に備えているなんて背景を考えていた。膨大な情報量になるが、最後には巻き戻り比較的安全な時間線を採用する。仮説4でキョンが仮死状態で会った巫女みくるのセリフは、情報統合思念体は最初から長門の試算を知っていて許可したということを意味している。だから喜緑江美里はこの仮想環境には存在できない(仮説2と3にそういうセリフがある)。
 5つの仮説のうち、4つの時間移動理論とそれぞれのエピソードは実は関連性がない。時間移動理論とうまく繋がっていないエピソードもある。たとえば突如出てくるトランプだとかはどう見ても後からくっ付けた感じが拭えない。仮説5のゼニガメと時間移動列車はすんなり繋がっていると思う。

 ハルヒの「ジョンスミスに会うための時間移動」の願望と、長門の「記憶を本にして読んでみたい、そこで主人公として存在してみたい」という願望をマッチさせてこの展開にしたつもりだったのだが、うまく表現できたかどうかは読者の判断に任せたい。試算とはいえ人が死んだり世界が核戦争に巻き込まれたりするシリアスな話もあるのだが、それを長門がどう感じていたかは俺自身にもどう表現すればいいか分からなかった。長門は情報統合思念体の視点から、そこで生まれる事象をまるで物語を読むように観察していて感情移入することもなかった、か、あるいは失敗しても元に戻せばすべて解決する、という安全装置があったのか。俺自身のジレンマとして解決していない。いずれにしても時間移動技術が引き起こす世界規模の壊滅やら異常事態やらをあらかじめ察しておく必要があり、この試算は予防注射のようなものだったと無理ながらに納得しつつもある。
 5つの仮説を通して、キョンの身近に数字が出てくるシーンがある。これはスタートレックTNGで無限ループの時空に陥ったエピソードにヒントを得たもの。無限ループから抜け出すために、次のループが起こるのを予測して自分当てにメッセージを送る話。数字はそれぞれのループの回数を表しているんだが、読者にうまく伝わったかどうか自信がない。そもそもこれはループではなくて平行して存在する分岐宇宙とも受け取れる構成なので、次の世界の自分にメッセージを送る必要があるのかも不明だ。

今回使ったタイムマシン技術の理論のうち3点はここを参考にした(残念ながら当該記事が削除されている)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3

仮説1:ワームホールを使ったタイムトラベル

 ワームホールをタイムトラベルに使う理論は1989年キップソーンが発表した。実はそれほど難しくないんだが物理の基礎知識がないもんで理解するのに苦労した。作中でも言っているとおり、SFにあるような時間を旅するのではなくて、歪んだ時空を作って維持する、だけのことらしい。

 ここで出てくる粒子加速器は、小型のやつは医療機関とか大学でも使われている。でかいやつは筑波の高エネルギー加速器研究機構にある。医療用のは癌の放射線治療で使われていて住友重工とかで受注生産している。
 古泉が運転資格について言ってるんだが、厳密には決まっていないらしい。物理板KEKスレで聞いたところ、業務管理のための放射線主任技術者とか電気主任技術者のことだろうということだった。
 消費電力についてはKEKの公開資料を参考にしたが、電気代が計算上で合ってるかどうかは分からない。加速器のうち最も電力を使うパーツ(金属磁性体コア)×枚数(200枚)で計算したんだが、他の制御機構などでもっと使ってると思う。KEK-Bは1時間あたりの電気代が50万かかるらしい。

仮説2:ロナルドマレットの素粒子を使ったタイムトラベル

 事象の地平線(ブラックホール)を擬似的に作り、そこで発生した時間のループの中を素粒子を通して情報をタイムトラベルさせる理論は物理学者ロナルドマレットより2000年に発表された。時空の時間を凍結させるので理屈はワームホールに似てなくもないが、資料がなくてどういう理論なのかよく把握していない。
 科学ネタのニュースで話題になり、実験によって素粒子による五分間のタイムトラベルは成功したとかしなかったとか読んだのだが、その後の資料がない。投資も募集している。

Space-Time Twisiting by Light project(無くなっている(´;ω;`))
http://www.physics.uconn.edu/~mallett/main/funding.htm

仮説3:宇宙ひも理論

 宇宙創生から存在するエネルギーの帯のような「宇宙ひも」がもしあったら、という仮定の上に立った理論らしい。このひものように見えるのは、宇宙のある領域と別の領域の境界線のようなものらしい。
 この仮説は実は宇宙ひもはどうでもよくて、時間移動技術が国家権力の道具として使われる危険性をテーマにしたかった。ハルヒも人の子、権力の前には丸め込まれてしまうだろうという妙に歪んだ現実感がこの展開になった。読んでいくと、ハルヒを止めなかった未来のキョンに責任があることが分かるわけだが、キョン自身のなにごとも妥協しやすい性格がこれをありうる展開にしたというべきか。もっと短絡的に、ハルヒの能力を軍事利用されたらどういう未来になるかというおぞましい話にもなりうる。
 長門もどっちかというとキョンには甘いし、中立的立場の主流派らしくない行動を取ったりすることもある。長門が持つ、好きな人に嫌われたくないという気持ちを表現させてみたかった。長門の試算で長門の異時間同位体が出てくるってのも変な話だが、それが理由でこの試算とはどういう状態なのか説明せずにぼかしてある。
 本当を言えば森園生のバイオレンスを詳細に書いてみたかったが、まあ後日トライ。

仮説4:ゼロポイント時間

 この理論はオリジナルのつもりだったんだが、書いている途中でキップソーンが時空の泡を使ったタイムトラベルの話をしているのを知って、やっぱ先人はすごいななどと感慨にふけっている。ハカセくんがキップソーンの名前を出した部分は後から追加したもの。
 そもそも時間ってのはなんだろう、というところから生まれた。量子的ゆらぎの中でエネルギーが発生する話は「パラレルワールド(NHK出版)」、「ホーキング、未来を語る(角川書店)」なんかで読んだ。インフレーションに至らない宇宙の種は泡のように存在しているかもしれないという説に、ハルヒの無から世界を作りだすという能力を関連づけた。

 古墳時代の話の着想は、長門式時間凍結で長期に渡るタイムトラベルをするには、移動する間建物なり部屋なりが存在しないといけないと考えたところに始まった。ちょうど大阪には千六百年前から存在する古墳があり、仁徳天皇の歴史を漁っていくとそのまま使えるんじゃないかというkiseki氏の発案だった。仮説3と同じパターンで、その時代にタイムスリップして帰ってくるというエピソードとして作ることにした。
 仁徳天皇史は2つの部分に分かれる。最初に磐之媛皇后とのドタバタ恋愛と、その後の八田皇后とのゆるやかな人生だ。
 最初古泉に仁徳天皇役をさせる予定だったが、仁徳天皇の人となりを読むにつれ理屈っぽいところや女心に妙に鈍いあたり、キョン以外ないということで決定した。
 磐之姫という人物は本邦初のツンデレと思えるほどの娘で、妃の八田皇女への嫉妬のあまり船の積荷を全部捨ててしまうあたりでは資料を読みながら腹を抱えて笑った。好きな人への気持ちを和歌で伝えるあたりがこの時代の恋愛っぽくて渋くていい。ハルヒが当時生きていたらこんな感じであろうと彷彿させる。
 八田皇女は物静かで思慮深く、天皇に付きつ離れつ、気がつけばそこで見守っているという人物だった。「……」この無言のセリフが出てきたあたりで床を叩いて笑った。これはもう磐之媛命=ハルヒ、八田皇女=長門というキャストしかありえない。
 これはオリジナルのストーリーなので史実と事の順番や人物の役割が異なる部分が多い。たとえば古泉扮する酒の君は、実際はあまり多くの活躍はない。さらに大鷦鷯が太子に就く儀式などは文章量の都合で割愛した。資料にしたのは「物語 仁徳天皇(展転社)」。物語調で読みやすい。史実に六十六年の時間的トラップがあって歴史ミステリーっぽいネタにもなりそうだったが、今回は長編中の短編挿話なので使わなかった。元は日本書紀、古事記、万葉集らしい。ゆかりの地名は今も残っているものもあり、ぐぐるとその名残を見ることができる。史実には八田皇女の妹が謀反の罪で追われる話もあるのだが、今後書こうかどうしようか迷っている。
 仁徳陵が雪陵《ゆきのみささき》とも呼ばれているのは事実で、ぴたりと一致するパズルの最後のピースに感動した。それに由来して雪陵会と名づけられた某高校OB会が堺市にある。

物語 仁徳天皇(上下)
http://www.amazon.co.jp/dp/4886561748
日本書紀(上下)
http://www.amazon.co.jp/dp/4061588338/

仮説5:STC理論

 みくるのSpace-Time Continue理論である。原作の本文中には詳しい仕組みやら理論が書かれていないので、どうやって時間移動を実現するかだいぶ悩んだ。時空を二次元に丸め込んで平面で表現し、その平面を並べて時間の連続体とする考え方に、米国の神経生理学者ベンジャミン・リベットの学説「心の時間遡行認識」を組み合わせた。脳内情報の時間遡行は実証されているらしいのだが、実験も理論も世間にはあまり知られてはいないようだ。
 原作の中でみくるが「時航機」という単語を使っており、その響きから電子工学っぽいテクノロジーが想像された。その反面、TPDDは理論ではなくてテレパシーのようなもので伝達されるというセリフもある。それらを元にTPDDは電子工学的な部分と生物学的な部分の両方から構成されているのではないかと考え、この理屈が生まれた。
 このパートはkiseki氏の案で書かれた。川端康成の雪国をモチーフにした時間移動列車の雪景色を走るシーンからはじまった。未公開シーンにもあるとおり元は電気ストーブがループする話だったのだが、時間移動の実験をからめるためにゼニガメに変更してもらった。なんとなくだがこの仮説は全体の流れにすんなり収まっている気がする。お分かりのとおり、試算の結果はSTC理論が採用された。残りの24パターンを残したのは後日エピソードとして書くための余白だ。余力があったら書きたいが、誰かが書いてくれるのも歓迎。

STC理論について考察したblog(これも無くなっている(´;ω;`))
http://23337.hito.thebbs.jp/ct/%A3%D3%A3%D4%A3%C3%CD%FD%CF%C0%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6

マインド・タイム 脳と意識の時間(岩波書店)
http://www.amazon.co.jp/dp/400002163X

ハルヒのタイムカプセル

 ハルヒSSを書くとき、ゼロに戻さなければならない話、というのが念頭にある。長門有希の憂鬱IとIIは原作の本流から大きく外れないようにするために記憶を消してしまう、つまりなんの痕跡も残さずにエンドロールを迎えるという終わり方をしている。Iを書き始めたときにずっと疑問にあったことなのだが、驚愕以降が出たときに予想とは大きく外れた展開になっていたらそれまで書いたSSがすべて無意味なものになってしまうのではないか。この四章以降もそれを気にしていて、仮説であちこち飛んだり暴れまわったりした話をフォローしてゼロに戻さなければならないという進め方で書いている。ちなみに誤算以降ではこの疑問を一気に壊している。
 仮説五を書いたあと、しばらく執筆が止まっていた。ゼロに戻すにしてもどう片付けるか、読者になにを見せればいいかを迷っていた。あらかじめ書かれていた量子猫の短編から四章以降を起こすことにして、成果物は未来への布石のみに留めてゆるやかに終わっている。実際ここで今すぐタイムマシンを作られては困る。

量子猫について

 存在が曖昧なこの猫の話は、元は独立した短編だったが後ろを繋いで挿話とした。量子力学のシュレディンガーのキャットボックスという思考実験から思いついた。詳しくはぐぐると出てくる。長門には猫が似合うと以前から思っていてつらつらと書いてみたのがこの短編。キョンが長門に猫を飼えと勧めたのは消失での話。ミミという名前はkiseki氏が実際に飼っている猫の名前から付いた。

コスプレと因果律の歪み

 この辺の展開は少し執筆に難が見えるかもしれない。五章の終わりで未来のハルヒの記憶と一致しない流れについて危機的な展開をほのめかしてはいるが、実際にはソフトランディングでうまく辻褄を合わせるようにまとめている。言うなれば“簡単にフォローできる範囲のハルヒによる歴史改変”にとどめている。古泉が親指をザックリやっちまう話は実はまだ考えていない。
 十年後のハルヒやSOS団がどうなっているかを敢えて描写していないのは、未来については書けないという禁則事項のようなものがあったのかもしれない。長門がキョンに抱きつくところは、なんというか長門有希の憂鬱IVに繋ぐためにどうしても書いてみたくて許してくれみたいな。ご存知の通りカメラのこっちにいたのは古泉である。

そのほかのエピソード

 今のところ仮説3と4のサブエピソードと仮説29のプロットが進行しているが、執筆そのものがいつになるかは分からない。すべてがゼロに戻るのでなにをしてもありなのだが、時間と余力があれば書くつもりにしている。このSSは時間移動ネタを扱ったエピソード集の器として用意したとも言える。

イラストについて

 時間移動技術のイラストは3Dモデリングソフトで描かれたもの。ラフはnomadが雑誌ニュートンやら前述の資料などから起こした。
 予定では1章あたり1点だったのだが、どこここ氏には14点もの挿絵を描いてもらった。ここで謝意を表したい。ありがとう。


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