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涼宮ハルヒの経営I 仮説5 古泉の時間理論

最終更新:

hiroki2008

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仮説5 古泉の時間理論

古泉に時間理論についてセリフを言わせるシーンがあったが
後に亀の実験の登場で没になった部分



「ありがとうございます。このカードの並びを変えてしまう、つまり時間平面の並びを壊す理論をタイムブレーン・デストロイド理論と呼ぼうと思います」
「え……」
朝比奈さんと俺が耳を疑った。
「ブレーンではなくてプレインのはずじゃ?」
「いえ、ブレーンはmembrane、膜の意味です。平面というよりは次元を巻き上げた膜と考えるほうがいいかと思ったので」
ハカセくんは二人の頭のまわりに漂っているクエスチョンマークに気がつかないまま話を進めた。
「では、どのように時間平面カードの並びを変えるかですが、」
ほうほう、実際にやれるのか。
「今のところ考えうる手法すらありません」
俺たちはがっくりと肩を落とした。ハルヒは溜息をついていた。それまで黙っていた古泉がなにか言いたそうにしていた。こいつには時間論にも一言ありそうだからな。
「ハカセさん、僕は数学にも物理学にもうといんですが、愚見を述べてもよろしいでしょうか」
こいつの年下に対する妙にへりくだった態度はなぜかイライラするんだが。
「愚見だなんてとんでもない。古泉さん、なんでもおっしゃってください」
「では。とりあえずは僕たちが存在する時間平面を一枚ずつ剥がして検知できるような装置や理論が必要ですよね」
「そうです。一プランク秒以下の世界がどうなっているのか、まず知ることが必要ですね」
「たとえば原子核のまわりに存在する電子の分布を検知できればいいでしょうか」
「理屈としては近いですね。電子一個の動きでも時間の最小単位があることには変わりありません」
「一般的に電子の存在は波動関数で確率として計算するしかないようですが、これを確定させるなにかがあれば、もしかしたら分解できませんか」
「電子一個における時間平面情報の検知を試みるというのはいいアイデアだと思います。理論を探ってみましょうか」
 古泉が言った“時間平面を一枚ずつ剥がす”ところまでで議事録が止まっていた。すまん、ここから先の話は俺には理解できないようだ。
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