Solarisコンテナ等にインストールする場合はVNCを設定したほうが簡単です。

Message Queueのインストール(ID Syncサーバ)

DSのPKG版のインストーラを起動し、Message Queueをインストールします。
(Communications SuiteのパッケージにもMessage Queueが入っていますが、NGですのでDSのものを使います。)
# $java_es-5/Solarisx86/installer
メニューに従いMessage Queue3.7UR2を選択し、インストールします。

ID Syncのインストール(ID Syncサーバ)

DSのZIP版を展開し、インストーラを起動します。
# $DSEE/DSEE_Identity_Synchronization_for_Windows/installer/runInstaller.sh
設定ディレクトリホスト:はFQDNを記述します。
(ターミナル内でインストールする場合は、「ldap://FQDN:389」で指定。)
設定パスワード:は、Serverコンソール(後述)のパスワードを入力します。

Serverコンソールの設定(1)(ID Syncサーバ)

Serverコンソールの起動

ID Syncのインストール後、Serverコンソール画面が立ち上がらない場合、以下で起動します。
# /var/mps/serverroot/startconsole
ユーザID:admin、パスワード:pass でログインします。


左ペインのサーバ一覧からID Syncサーバを指定し、[Server Group]→[Identity Synchronization・・・]を開きます。
右上の[開く]ボタンを押し、ID Syncの設定ウィンドウを起動します。

ディレクトリリソースの設定

[設定]タブを開き、画面中左ペインの[ディレクトリリソース]を選択します。
メニューから[新規Sunディレクトリリソース][新規Active Directoryソース]を順に設定します。
(ウィザード形式のためだいたい問題なく設定できるはず)
 [新規Active Directoryソース]では接続用ユーザとしてhamaを指定しますが、実際のユーザDNとあっていない場合がありますので注意が必要です。

○ActiveDirectoryソース:mailtest.test
ドメインコントローラ ad.mailtest.test:389
再同期間隔 1000ミリ秒

ディレクトリソースのクレデンシャル
 ユーザDN cn=hama,cn=Users,dc=mailtest,dc=jp
 パスワード ****

○SunDirectoryソース:o=isp
優先マスター ms:389
再同期間隔 1000ミリ秒

同期リストの設定(SUL1)

Windowsタブ
ベースDN:cn=users,dc=mailtest,dc=jp

Sun Java Systemタブ
ベースDN:ou=people,o=mailtest.test,o=isp←選択で表示されないため入力フォームにそのまま書いた。
作成式:uid=%uid%

ユーザ属性の選択とマッピング

[設定タブ]の左ペインのメニューから[Identity Synchronization・・・]を選択し、右側の[属性]タブを選択します。
同期の対象となる属性を選択します。ここでは以下の通り設定した。

属性タブ
DS	AD
userappword	unicodepwd

属性の修正タブ
属性の修正はWindowsからSun Java System Directory Serverに伝播される。

オブジェクトの作成タブ
オブジェクトの作成はWindowsからSun Java System Directory Serverに伝播される。にチェックを入れる。
作成属性ボタンを押す。

DS		AD		値
dspswvalidate			true
mail		mail
mailautoreplymode			echo
maiuserstatus			active
maihost				ms.mailtest.test
maildeferprocessing		No
inetuserstatus			Active
givenname	givenname
sn		sn
cn		cn
maildeliveryoption		mailbox
iplanet-am-modifilable		cn=Top-level Admin Role,o=isp
uid		samaccountname

また、新たな属性を追加するときは「新規属性」ボタンを押し、「スキーマの読み込み」ボタンを押す。
追加するスキーマは以下の通り。(DSCCで既に作成されたアカウントの状態を見ればよい)
 ipUser, iplanet-am-managed-person, iplanet-am-user-service, iPlanetPreferences, (inetOrgPerson)
 inetAdmin, inetMailUser, sunAMAuthAccountLockout, dspswuser(dspswdeleteuser), userPresenceProfile
 inetLocalMailRecipient, inetSubscriber, inetUser

オブジェクトの削除タブ
オブジェクトの削除はWindowsからSun Java System Directory Serverに伝播される。にチェックを入れる。

設定が終わったら、[保存]ボタンを押す。

コネクタ、プラグインのインストール(ID Syncサーバ)

SunDSコネクタ、ADコネクタとSunDSプラグインをインストールします。
ID Syncのインストール時と同様にインストーラを起動します。
# $DSEE/DSEE_Identity_Synchronization_for_Windows/installer/runInstaller.sh
[設定ディレクトリホスト]等入力し、ウィザードを進めるとコネクタの選択画面に変わります。
ウィザードに従い、コネクタをインストールします。(実際には2回繰り返します。)
SunDSコネクタの最終設定でSunDSプラグインの設定を行うか確認されますので、そのまま設定します。


初期同期を行う(ID Syncサーバ)

コマンドにて初期同期を行う。
# /opt/SUNWisw/bin/idsync resync -D "cn=Directory Manager" -w pass -q password -h ds -p 389 -c (DS側に存在しないユーザを作成)
# /opt/SUNWisw/bin/idsync resync -D "cn=Directory Manager" -w pass -q password -h ds -p 389 -i ALL_USERS(DS側に存在するユーザを修正)

DSCC等で確認し、反映されていれば完成です。
エラーがあった場合は、/var/opt/SUNWisw/logs/central配下にログがありますのでエラー内容を確認します。

(注)
WindowsServer2003SP1以降では更新後のパスワードを1時間保持します。
したがって、Windowsのパスワードを変更後に古いパスワードのままメールクライアントでログインするとメール側は古いパスワードを保持します。

したがってWindows側のパスワード有効期間を変更する必要があります。
<変更方法>
ドメイン コントローラの次のレジストリ サブキーに OldPasswordAllowedPeriod という名前の DWORD 値を追加します。 
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa
この操作を行うには、以下の手順を実行します。 
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に regedit と入力し、[OK] をクリックします。 
次のレジストリ サブキーを見つけてクリックします。 
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa 
[編集] メニューの [新規] をポイントし、[DWORD 値] をクリックします。 
DWORD 値の名前として OldPasswordAllowedPeriod と入力し、Enter キーを押します。 
[OldPasswordAllowedPeriod] を右クリックし、[修正] をクリックします。 
[値のデータ] ボックスに、使用する値を分単位で入力して、[OK] をクリックします。 
有効期間は分単位で設定します。

IDSyncとMQの起動

/etc/init.d/isw start
/etc/init.d/imq start
停止の際は、startをstopに置き換えてください。
最終更新:2012年08月05日 17:47