ゴガダンバ

4e菌類

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ファンガス(菌類)


普通のファンガス(菌類)は生き物に害をなさないが、ここにあげるファンガスはモンスターとして冒険者の前に立ちはだかる存在である。


【シュリーカー】

シュリーカー(サケビタケ)は、動かないファンガスでかん高い大きな音を立てて辺りの獲物を引き寄せる。
人間ほどの大きさのキノコで、色合いはさまざまだがどれも紫がかっている。

レベル1 制御役
中型・自然・野獣(植物)
XP100

イニシアチブ -5
感覚 〈知覚〉-4;夜目、振動感知10
シュリーク・オーラ/金切り声のオーラ:オーラ2;オーラの範囲内にいるクリーチャーは、シュリーカーの金切り声により、声や音で意思疎通することができなくなる。
hp:34; 重傷値:17
AC15; 頑健15、 反応7、 意志
完全耐性:強制移動;抵抗:[毒]10、;脆弱性:[火]5
移動速度:

[近接範囲]サウンド・ブラスト/音響噴射(標準;再チャージ5-6)◆[雷鳴]
 近接範囲・噴射3;+5対頑健:目標はシュリーカーの次のターンの終了時まで幻惑状態となる。

●シュリーク/金切り声
 シュリーカーは攻撃されたり、10フィート以内に動くものや光源があったら、耳をつんざくような音をたてる。
 この効果はオーラとして作用する。シュリーク・オーラを参照。
 また、この声を聞いて他のクリーチャーを呼び寄せる可能性がある。

属性:無属性
言語:なし
【筋】10(+0)【敏】1(-5)【判】6(-2)
【耐】18(+4)【知】1(-5)【魅】1(-5)

■シュリーカーの戦術
シュリーカーは10フィート以内に何かが動くか光源を発見すると絶叫する。
攻撃手段はサウンド・ブラストしか無いため、攻撃は他のクリーチャーに任せる。


【フェティド・ファンガス(FETID FUNGUS)】

フェティド・ファンガス(悪臭キノコ)は、不潔な根の無い地衣植物で、餌食にしたクリーチャーの肉をくるみ、溶かすことで栄養を得る。常に新しい獲物を求めてさまよっている。
地衣植物のカラフルな泡の塊という不定形な姿で、赤やアンバーや肌色の染みと髪の毛のような細い突起物に覆われている。動くと時々泡が弾け、腐敗臭とガスが辺りにたちこめる。

レベル2 暴れ役
中型・自然・野獣(植物、無視覚)
XP125

イニシアチブ -1
感覚 〈知覚〉+0;擬似視覚10、振動感知15
シッキング・ガス/不調化のガス([毒]):オーラ2;範囲内のクリーチャーは、凄まじい悪臭のため全防御値に-2のペナルティを受ける。
hp:44; 重傷値:22
AC13; 頑健13、 反応9、 意志10
完全耐性:[凝視];抵抗:[酸]10
移動速度:

[近接基礎]アシッド・タッチ/酸の接触(標準;無限回)◆[酸]
 +3対反応;1d6+3の[酸]ダメージ。

[近接]ディコンポージング・スライム/腐食性スライム(即応・対応、隣接している敵がフェティド・ファンガスに近接攻撃をヒットさせた時;無限回)◆[酸]
 +3対反応;1d6+3の[酸]ダメージ。

[近接範囲]デス・バースト/断末魔の爆発(ヒット・ポイントが0になった時)◆[酸]
 フェティド・ファンガスは自爆する;近接範囲・爆発1;+3対反応;1d6+3の[酸]ダメージ。

属性:無属性
言語:なし
【筋】11(+1)【敏】6(-1)【判】8(+0)
【耐】14(+3)【知】1(-4)【魅】1(-4)

■フェティド・ファンガスの戦術
フェティド・ファンガスはシッキング・ガスによる悪臭を放ちながら、アシッド・タッチで敵を攻撃する。敵から近接攻撃を受けた場合は、ディコンポージング・スライムにより、身体を覆うスライム状の泡が弾け、攻撃者に酸がかかる。


【ヴァイオレット・ファンガス】

ヴァイオレット・ファンガス(アオムラサキダケ)は人間ぐらいの大きさのキノコで、4本の触手が生えている。根元には小さな根のような触毛が無数にあってこれによってゆっくり移動する。紫一色のものもあれば、鈍い灰色か青紫の身体に紫の斑点がついているものもある。

レベル4 暴れ役
中型・自然・野獣(植物)
XP175

イニシアチブ +2
感覚 〈知覚〉+3;夜目、振動感知10
hp:66; 重傷値:33
AC16; 頑健17、 反応13、 意志14
抵抗:[毒]10、;脆弱性:[火]5
移動速度:

[近接基礎]テンタクルズ/触手(標準;無限回)◆[毒]
 間合い2;+7対AC;1d10+4のダメージ。目標は継続的[毒]ダメージ5を受ける(セーヴ・終了)。

●スレトニング・リーチ/機会攻撃の間合い
 ヴァイオレット・ファンガは自分の間合い(2マス)内にいる敵すべてに対して機会攻撃を行える。

属性:無属性
言語:なし
【筋】18(+6)【敏】11(+2)【判】12(+3)
【耐】16(+5)【知】1(-3) 【魅】1(-3)

■ヴァイオレット・ファンガスの戦術
ヴァイオレット・ファンガスは間合い内の生きているクリーチャーに対してテンタクルズ攻撃を行なう。2体以上敵がいる場合はランダムで対象を決める。


【ファントム・ファンガス】

ファントム・ファンガス(亡霊キノコ)は生まれつき不可視状態になる力を持ち、捕食生物として地下の住人たちに恐れられている。
時折、一瞬だけその醜悪な姿を見せる。茶色と緑がかった茶色の塊で、天辺には感覚器官である房状の瘤がある。歯が何列も並んだ大顎が胴体についており、それを4本の脚が支えている。

レベル4 奇襲役
中型・自然・野獣(植物)
XP175

イニシアチブ +8
感覚 〈知覚〉+9;夜目
hp:48; 重傷値:24
AC16; 頑健18、 反応16、 意志16
移動速度:4

[近接基礎]バイト/噛みつき(標準;無限回)
 +9対AC;1d10+4のダメージ。

[遠隔]ミセリア・クローズ/菌糸の爪(標準;遭遇毎)
 遠隔5;+7対反応;1d4+4のダメージ。
 この攻撃を4回行なう。ただし同じ目標に対しては2回までしか攻撃できない。

●インヴィジビリティ/透明化(マイナー;無限回)◆[幻]
 ファントム・ファンガスは次のターンの開始時まで不可視状態となる。

属性:無属性
言語:なし
技能:〈隠密〉+9
【筋】13(+6)【敏】15(+4)【判】14(+4)
【耐】18(+5)【知】2(-2) 【魅】4(-1)

■ファントム・ファンガスの戦術
ファントム・ファンガスは音もなく獲物に近づき、バイト攻撃を行なう。
また敵が多い場合は、天辺にある瘤の間から先に爪がついたワイヤー状の菌糸を飛ばして、ミセリア・クローズによる攻撃を行なう。


【ジゴム(ZYGOM)】

ジゴム(「Zygomycota」で接合菌の意。接合菌は菌類のグループ名)は卵型の傘と短い軸の菌類が、1~2ダースほど根が接合した状態で集まったクリーチャーである。地面に生える事もできるが、その血と肉体組織を栄養分にして生きる事を好む。
ジゴムは寄生した宿主を支配状態にして、やがて殺して養分にしてしまう。
このクリーチャーの出す分泌物は、強力な接着剤となり、大きな混乱を巻き起こす。

レベル4 制御役 雑魚
超小型・自然・魔獣(植物)
XP44

イニシアチブ +4
感覚 〈知覚〉+4;夜目
hp:1;ミスした攻撃は雑魚にダメージを与えない。
AC18; 頑健15、 反応16、 意志16
移動速度:

[近接基礎]ジゴム・ミルク/ジゴムのミルク(標準;無限回)
 間合い0;+7対反応;目標はネバネバした粘液に包まれる。
 目標に隣接するクリーチャーがいた場合、ランダムに選択した1体と、くっついて離れない状態となる(セーヴ・終了)。
 この状態では、お互いに移動する再、イニシアチブ値をあわせて同時に動かなければ移動できなくなる。
 もし隣接するクリーチャーがいない場合は、目標は動けない状態となる(セーヴ・終了)
 セーヴ失敗・1回目:目標はジゴムの寄生(後述)に感染する恐れが生じる。

[近接範囲]ミルク・スプラッシュ/ミルクまき散らし(ヒット・ポイントが0になったとき)
 近接範囲・爆発1;+7対反応;効果はジゴム・ミルクと同様。

属性:
言語:なし
【筋】2(-2) 【敏】14(+4)【判】14(+4)
【耐】14(+4)【知】4(-1) 【魅】4(-1)

■ジゴムの戦術
ジゴムはゆっくりと移動して獲物に接触し、ジゴム・ミルクをつける事で、恐ろしい接着効果をもたらし、戦場を混乱させる。
たとえ、その戦いでジゴムが滅ぼされたとしても、後からジゴムの寄生の効果を巻き起こす事を狙う。

【ジゴムの寄生】 4レベルの病気
宿主の脳と神経にまでその根をおろす事で、そのクリーチャーを支配する。寄生状態が続くと、やがて宿主は死に、死体が分解されるまでジゴムがその場に残る。寄生箇所は通常、頭、首、および背中(背骨のあたり)である。
〈持久力〉: 好転難易度17、維持難易度12、11以下で悪化

目標は完治する。

 ↑

初期効果:特に悪い効果はない。接着剤がついた場所がむずむずと痒くなる程度である。

 ↓↑

接着剤がついた場所から小さなジゴムが生えてくる。目標は頑健防御値に-2のペナルティを受ける。

 ↓

最終段階:目標は体内に生い茂るジゴムの菌糸によって支配状態となる。身体からジゴムが生えてくるが、これを取ってもすぐに生えてくる。病気を直さない限り、支配状態は解除されない。


【ウスティラゴル(USTILAGOR)】

ウスティラゴル(「USTILAGO」で黒穂菌の意)はサンゴに似た付属物がついた、脳味噌に似た形状のキノコである。柔らかく速くはないものの、ちょこちょことよく動き回り、見た目以上に攻撃を当てるのが難しい。その上攻撃を当てると、アルカリ性の粘液が弾け、攻撃者にかかる。
知性を持たないクリーチャーであるが、念動力による攻撃を仕掛けてくる。

レベル5 制御役
小型・異形・野獣(植物)
XP200

イニシアチブ +5
感覚〈知覚〉+4;暗視
hp:65; 重傷値:32
AC19; 頑健17、 反応17、 意志16
完全耐性:[幻][魅了]、;抵抗:[精神]10
移動速度:

[近接基礎]スラム/叩きつけ(標準:無限回)
 +10対AC;1d6ダメージ。

[遠隔基礎]イド・インシニュエイション/本能的衝動浸潤(標準;無限回)◆[精神][魅了]
 遠隔10;+9対意志;1d6+4の[精神]ダメージ、目標は5マス横滑りされ、次のウスティラゴルのターンの終了時まで幻惑状態となる。

[遠隔範囲]マインド・テイント/精神汚染(標準;再チャージ5-6)◆[精神][幻]
 遠隔範囲・爆発2・遠隔5;知力2以下のクリーチャーは完全耐性;目標は恐るべき精神的幻影にやられる。+9対意志;3d8+4の[精神]ダメージ、目標は次のウスティラゴルのターンの終了時まで拘束状態となる。

[近接]アルカリン・フルーイド/強アルカリ粘液(即応・対応、隣接している敵がウスティラゴルに近接攻撃をヒットさせた時;無限回)◆[酸]
 +9対反応;目標は継続的[酸]ダメージ5を受ける(セーヴ・終了)。

属性:無属性
言語:なし
【筋】8(+1) 【敏】16(+5)【判】15(+4)
【耐】17(+5)【知】1(-3) 【魅】12(+3)

■ウスティラゴルの戦術
ウスティラゴルは知性を持った敵を獲物にする。
最初にマインド・テイントで幻影を作り、その精神に攻撃を仕掛ける。犠牲者は菌類への恐怖や仲間への不信を感じて動けなくなる。その後は再チャージされるまでイド・インシニュエイションを繰り返し使用する。
攻撃者に対してはアルカリン・フルーイドで酸の粘液を飛び散らせる。


【フィコミド(PHYCOMID)】

フィコミド(「PHYCO-」で海藻・藻類の意。)は藻に似たキノコで、腐ったミルク色の繊維質のブヨブヨした物から、無数のキノコが伸びているような形状である。攻撃時は高いアルカリ性の物質を出す。

レベル7 砲撃役
超小型・自然・野獣(植物、無視覚)
XP250

イニシアチブ +6
感覚 〈知覚〉+4;擬似視覚10、振動感知20
hp:64; 重傷値:32
AC19; 頑健19、 反応19、 意志18
完全耐性:[凝視][病気][幻][魅了]、抵抗:[酸]10
移動速度:

[近接基礎]アシッド・タッチ/酸の接触(標準:無限回)
 間合い0;+12対AC;1d6[酸]ダメージ。

[遠隔基礎]アルカリン・フルーイド・グローブ/強アルカリ粘液球(標準;無限回)◆[酸]
 遠隔5;+12対反応;1d10+5の[酸]ダメージ、目標は継続的[酸]かつ[毒]ダメージ5を受ける(セーヴ・終了)。既に目標が継続的[酸]かつ[毒]ダメージを受けている場合、その継続的ダメージが+5される(最大10点まで)。
 この継続的ダメージは[病気]扱いとなる。[病気]に完全耐性があるクリーチャーに対しては継続的ダメージを与えない。 

[遠隔]ダブル・ディスチャージ/2連放出(標準;無限回)
 フィコミドは2回のアルカリン・フルーイド・グローブ攻撃を行なう。ただし別々のクリーチャーを目標にする必要がある。

●クリエイト・フィコミド/同族作り
 フィコミドに殺されたあらゆるクリーチャーは、フィコミドの次のターンの開始時に、そのクリーチャーの死体のあるマスに新しいフィコミドが生える。

属性:無属性
言語:なし
【筋】6(+1) 【敏】17(+6)【判】12(+4)
【耐】16(+6)【知】1(-2) 【魅】1(-2)

■フィコミドの戦術
フィコミドが攻撃するとき、チューブ状の器官を2つ押し出し、ダブル・ディスチャージによって強アルカリ粘液を発射する。このアルカリ弾は胞子が充満しており、浴びたものはその傷口からキノコが生える。フィコミドに殺されると、僅かな時間で死体はキノコに覆われ、新しいフィコミドが発生する。


【バシディロンド(BASIDIROND)】

バシディロンド(「BASIDIOMYCETE」で担子菌の意。担子菌はキノコを含む菌類のグループ名)は人間大の大きさのオレンジ色の樹状の革の身体を持つキノコで、その上部は逆さまにした傘に似ており、カップ状になっている。内部はすすのような黒色である。その下には複数の脚がついている。

レベル10 制御役
中型・自然・野獣(植物)
XP500

イニシアチブ +7
感覚 〈知覚〉+6;夜目
hp:110; 重傷値:55
AC22; 頑健23、 反応16、 意志15
完全耐性:[病気][幻][魅了]、抵抗:[毒]10、脆弱性:[冷気](攻撃者の次のターンの終了時まで減速状態となる)
移動速度:

[近接基礎]スラム/叩きつけ(標準:無限回)◆[毒]
 +15対AC;1d6+6ダメージ、同じ目標に1回の二次攻撃を行なう。
 二次攻撃:+14対頑健;カップから振りまかれた胞子が目標の気道に詰まる。目標は継続的[毒]ダメージ5を受ける。この効果は遭遇終了時まで持続する。目標本人か、隣接する誰かがマイナーアクションを使用して〈治療〉ロールを行って判定20に成功した場合、効果は終了する。

[近接範囲]ハリューサナトリ・スポア/幻覚の胞子(標準;遭遇毎)◆[幻][魅了]
 近接範囲・噴射5;+14対意志;目標は幻に包まれる。毎ラウンド1d8を振り、その番号に記された行動をとる(セーヴ・終了)。

 1-目標は底なし沼に沈んでいると思い込む。軽くなるために、できるだけ早く鎧を脱ぎさろうとする。
 2-蜘蛛の群れが攻撃してくると思い込む。目標は床を攻撃し、蜘蛛をたたき潰そうとする。
 3-目標は小さくなってしまったと思い込む。大声で助けを叫ぶ。
 4-手に持ったアイテムが毒蛇になったと思い込む。目標はそれをできるだけ遠くに投げつける。
 5-目標は呼吸困難になったと思い込む。空気を求め、あえぎながらランダムな方向に走る。
 6-仲間達が伝染病にかかったと思い込む。属性が秩序にして善か善の者は最も近くの仲間の元に駆けつけ、〈治療〉ロールを行なおうとする。それ以外の属性の者は仲間達から2マス以上離れようとする。
 7-目標はドロドロに溶けると思い込む。立ちつくし「私を支えてくれ!」といった事を叫ぶ。
 8-背中に大きなヒルがいて攻撃していると思い込む。目標は着ている服をはぎ取り、ヒルを攻撃しようとする。

属性:無属性
言語:なし
【筋】19(+9) 【敏】14(+7)【判】12(+6)
【耐】22(+11)【知】1(+0) 【魅】1(+0)

■バシディロンドの戦術
バシディロンドはスラム攻撃でカップ状の頭を獲物に叩きつけ、その中にある胞子を振りまいて呼吸困難にさせようとする。
さらに、ハリューサナトリ・スポアを使用し、敵を幻覚に包んでおかしな行動をさせる。


【アスコモイド(ASCOMOID)】

アスコモイド(「ASCOMYCETE」で子嚢菌の意。子嚢菌は担子菌と並ぶ菌類のグループ名)は巨大なホコリタケに似た球状のキノコで、とても分厚い革を持つ。このクリーチャーは転がって移動する。この生物の表面は感覚器として機能する多数の膿疱で覆われている。 これらの各膿疱は、敵を攻撃するために胞子のジェットを放つことができる。


レベル13 遊撃役
大型・自然・野獣(植物)
XP800

イニシアチブ +13
感覚 〈知覚〉+13;夜目、全周囲視覚
hp:129; 重傷値:64
AC27; 頑健23、 反応24、 意志21
完全耐性:[病気][幻][魅了]、抵抗:[毒]20、脆弱性:[火]5
移動速度:特殊(ローリングを参照のこと)

[近接基礎]スラム/叩きつけ(標準:無限回)
 +18(+現在の移動速度の半分を加える)対AC;2d8+6(+現在の移動速度の値を加える)ダメージ。

[近接]トランプル/蹂躙 (標準;無限回)
 アスコモイドは自分の移動速度分の移動を行い、この移動の途中で敵の接敵面内に入ることができる。敵の接敵面に入ったのなら、その敵に対して以下の攻撃を行なう(同じ敵を2回以上攻撃する事はできない)。
 ;+18(+現在の移動速度の半分を加える)対AC;2d8+6(+現在の移動速度の値を加える)ダメージ、目標は伏せ状態となる。
 目標の接敵面で移動を終了する事はできない。その場合は手前で移動終了する事。

[近接範囲]スポア・ジェット/胞子ジェット(フリー、アスコモイドに攻撃がヒットしたとき、攻撃者のターン毎に1回まで;無限回)
 攻撃してきた方向に向けて胞子ジェットを放つ;近接範囲・噴射3;+16対頑健;2d8+6の[毒]ダメージ。
 効果:アスコモイドが移動中であった場合は、胞子を吹き出した方向と反対の方向に向けて残りの移動を行なう。

●ローリング/転がり
 アスコモイドは停止した状態から移動する場合、移動速度は2である。次のターンには移動速度は4となる、その次のターン以降の移動速度は8である。
 移動中は、まっすぐにしか移動できず、常に最大の移動速度で移動する。シフトはできない。移動アクションを取るごとに方向を決めて良い。

属性:無属性
言語:なし
【筋】18(+10)【敏】21(+11)【判】14(+8)
【耐】17(+9) 【知】1(+1)  【魅】1(+1)

■アスコモイドの戦術
アスコモイドは常に転がり、移動速度を上昇させたまま、トランプルで攻撃する。攻撃者に対しては必ずスポア・ジェットで反撃する。ただし、その勢いで方向転換してしまう。


【ミュー・スポア(MU SPORE)】

ミュー・スポア(突然変異胞子)はで、果て無き黄昏の大地を進む、セコイアぐらいの大きさの極めて有害なキノコである。その外見は全高60フィート超の歩行する毒キノコで、その傘は逆さまについていて、巨大な口のようになっている。無数の胞子まみれの触手がこのクリーチャーの横から生えている。ミュー・スポアは暗闇の中を歩む時は黒く見えるが、明るみに出ると明るい赤色である事がわかる。
ミュー・スポアは出会った者すべてに襲いかかり、その栄養にする。

レベル23 単独 暴れ役
巨大・フェイ・魔獣(植物、無視覚)
XP25500

イニシアチブ+12
感覚 〈知覚〉+25;暗視、擬似視覚40、全周囲視覚
hp:884; 重傷値:442
再生:10
AC35; 頑健41、 反応31、 意志37
完全耐性:[凝視][病気][幻][魅了][毒];抵抗:[酸]20
セーヴィング・スロー:+5
移動速度:8
アクション・ポイント:

[近接基礎]テンドリル/触手(標準:無限回)
 間合い4;+26対AC;4d6+8、目標はつかまれる(脱出するまで)。
 テンドリルによってつかまれている目標に対しても、別なテンドリルで攻撃する事ができる。ただしつかみ状態は重複しない。

[近接]テンドリル・ラッシュ/触手乱舞(標準:無限回)
 間合い内のすべてのクリーチャーに1回ずつテンドリル攻撃を行なう事ができる。

[近接]スワロウ/飲み込み (標準;無限回)
 このミュー・スポアは、自分がつかんでいるサイズ分類が超大型以下の重傷のクリーチャー1体を飲み込もうとする事ができる。;+24対頑健;目標は飲み込まれる。飲み込まれた目標はミュー・スポアの体の中に入り、体の外に出るまでは拘束状態かつ幻惑状態となる。飲み込まれた目標はミュー・スポア以外のクリーチャーに視線や効果線を通すことはできない。またいかなるクリーチャーも飲み込まれた目標に対して視線や効果線を通すことはできない。飲み込まれた目標が行える攻撃は基礎攻撃のみである。以後のミュー・スポアのターン開始ごとに20ダメージおよび20[酸]ダメージを受ける。ミュー・スポアが死亡した時点で、飲み込まれていた目標は体の外に出ることができるようになり、1回の移動アクションによって、それまでミュー・スポアが占めていたマスのいずれかに脱出できる。

[近接範囲]スポア・コーフ/胞子の咳(標準;再チャージ5-6)◆[毒][区域]
 近接範囲・噴射10;+24対頑健;4d12+8の[毒]ダメージ。
 ミス:半減ダメージ。
 効果:効果範囲内は毒の胞子で満たさる。次のミュー・スポアのターンの終了時まで持続する[区域]となる。この区域に入ったり、この区域内でターンを開始したクリーチャーは、20の[毒]ダメージを受ける。
 維持・マイナー:区域は持続する。

●スティッキー/粘着性
 粘着性の小さな触手がミュー・スポアを覆っている。ミュー・スポアに対して近接攻撃をミュー・スポアにヒットさせたクリーチャーは、次のミュー・スポアのターンの終了時まで拘束状態となる。この拘束状態の間、ミュー・スポアが移動した場合、くっついたまま移動する。目標はフリー・アクションで武器を離せば、拘束状態を解除できるが、武器はミュー・スポアについたままになる。

属性:無属性
言語:共通語、エルフ語
【筋】36(+10)【敏】13(+12)【判】28(+20)
【耐】29(+20)【知】20(+16)【魅】28(+20)

■ミュー・スポアの戦術
ミュー・スポアは最初にスポア・コーフで攻撃し、その区域を維持したままテンドリル・ラッシュで攻撃を続ける。獲物を重傷にしたら、スワロウで飲み込んでしまう。


■ファンガスに関する知識
〈自然〉判定に成功したキャラクターは以下の情報を知っていることになる。
難易度15:シュリーカーとヴァイオレット・ファンガスは往々にして共同で獲物をおびき寄せて殺す。シュリーカーは呼び寄せ役となる。人口のダンジョンなどでも警報替わりにシュリーカーを育てる場合がある。

 フェティド・ファンガスは肉食性の地衣植物のコロニーである。獲物をしとめるとその上に覆いかぶさり、急激な速度で腐食させる。その際発生した悪臭を放つガスによりパンパンに膨れ上がるという。

ヴァイオレット・ファンガスは肉食性の凶暴なキノコで、シュリーカーに良く似た姿をしている。その上、しばしばシュリーカーと混ざって生えている。

ファントム・ファンガスは四本の脚で歩行する肉食性のキノコで光に反応する特殊な胞子を振りまくことで不可視状態になることができる。天辺にある複数の瘤からは、複数の長い菌糸を飛ばすことができる。

ジゴムは明らかに邪悪な意志を持ったキノコの群体で、その粘液は接着剤の効果をもたらすと同時に、恐るべき胞子を運ぶ。ジゴムに寄生されると邪悪なキノコに操られる存在に成り果てる。

フィコミドは藻に似たキノコで、流動体のように動き回り、獲物に酸の液体弾を放出する。これらのキノコは、熱、音、振動のための感覚器を持った無数の個体が群体を成している。

難易度20:バシディロンドはカップ状のさかさまのカサをもった歩くキノコで、カップの中に詰まった胞子を使って、獲物の気道を詰まらせたり、幻覚を発生させたりしてくる。この幻覚胞子はちょっとした刺激があるので、退廃した金持ちが道楽のために使用する事もある。1体のバシディロンドからは1000gp分の価値の胞子を取ることができる。

アスコモイドは巨大なホコリタケのようなクリーチャーで、常に転がって移動する。攻撃を受けるとその方向に危険な毒性のある胞子のジェットを吹き出す。

〈地下探検〉判定に成功したキャラクターは以下の情報を知っていることになる。
難易度18:ウスティラゴルは不気味な脳味噌のようなキノコで、サイオニックのような力を使用して獲物に襲いかかる。知性はないが、邪悪と言っても良いほどたちが悪い攻撃をしてくる。“彼方の領域”のクリーチャーが作り出した存在であるという噂もある。

〈魔法学〉判定に成功したキャラクターは以下の情報を知っていることになる。
難易度25:ミュー・スポアは世界中を歩きまわるが、太陽光の元には滅多に出てこない。このクリーチャーは、フェイワイルドから来た存在で、マイコニド達から生ける神として崇められている。実は高度な知性を持ち、共通語とエルフ語を話すこともできる。



■遭遇グループ

レベル10遭遇(XP2600)
◆アスコモイド(レベル13 遊撃役)2体
◆バシディロンド(レベル10 制御役)2体


■制作イメージ
キノコ詰め合わせです。

3.5版のモンスターマニュアルより、シュリーカー、ヴァイオレット・ファンガス、ファントム・ファンガスを、
3.5版のモンスターマニュアル5より、フェティド・ファンガスを、
ウスティラゴル、フィコミド、バシディロンド、アスコモイドはADD1stのモンスターマニュアル2より(フィコミドとアスコモイドはADD2ndのデータも参照)。
ミュー・スポアは3.0版のエピックレベル・ハンドブックよりコンバートしました。

アスコモイドは3.5版の公式データがあるはずですが、あいにく私はもっていないので、古いデータを元に作りました。

参照した能力は下記の通りです。
ダイア・ラット(シュリーカー)、ゾンビ(フェティド・ファンガス)、マイコニドの兵士(ヴァイオレット・ファンガス)、ドゥエルガルの斥候(ファントム・ファンガス)、ウィザリングの死叫兵(ウスティラゴル)、ゴライアスの太陽の代弁者(フィコミド)、ジバリング・マウザー(バシディロンド)、ドラゴンボーンの襲撃兵(アスコモイド)、Writhing Crag(ミュー・スポア)

昔のキノコ胞子はどれも致命的なものがほとんどでした(即死とか)が、この辺は毒ダメージや継続毒とかに置き換えています。
バシディロンドの変な幻覚効果だけは、ほぼ昔のままです。
ウスティラゴルの異形クリーチャー説、ミュー・スポアのフェイ説は私の想像です。怪しい時は自然クリーチャーにしてください。

(追記)ジゴムを追加。これもADD1stのMM2より。データはワイトの屍術士を参照に雑魚にしました。
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