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4eフィーンドワーム

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gigadanba2

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■フィーンドワーム

フィーンドワーム(魔の長虫)は巨大な長虫で、その腹中に据え付けられた次元間ポータル(転移門)によって不断の耐え難い苦痛を受け、常にのたうち回っている。全長40フィート、皮膚は灰色と肌色のまだらで、巨大な口には蛇の歯に似た牙がびっしり生えている。


レベル31 単独 暴れ役
巨大・元素・野獣(無視覚)
XP115000

イニシアチブ +23
感覚 〈知覚〉+26;振動感知30、擬似視覚20

酸の皮膚([酸]):オーラ1;オーラの範囲内の敵が、フィーンドワームに対して近接攻撃、近接範囲攻撃をヒットさせた場合、30点の[酸]ダメージを受ける。いかなるクリーチャーも1ターンに2回以上このダメージを受ける事はない。

次元界摩擦:オーラ10;フィーンドワームの周囲は次元界の境界が摩擦を起こし、すべての物体や空間やクリーチャーを歪ませる。範囲内で自分のターンを開始したすべてのクリーチャーは、1d6を振り、下記の効果を受ける。
同じ次元界にいる限り、いかなる手段を持っても、このオーラの効果線を防ぐことはできない。
フィーンドワームが死ぬか、遭遇が終了するまで効果は持続する(オーラから出たとしても持続する)。
同じ効果を複数受けた場合、効果は累積するものがある。
 1-3:全防御値-2(累積:-20まで)。
 4:[酸][電撃][火][雷鳴][冷気]に対して、それぞれ脆弱性5を得る(累積:50点まで)。
 5:20点ダメージ。
 6:次のターンの開始時まで減速状態となる。

hp:1152  重傷値:576
AC43(飲み込んだクリーチャーに対しては33);頑健42、反応41、意志39
完全耐性:[凝視][幻]、;抵抗:変動40(次元界の波動を参照のこと。)
セーヴィング・スロー:+5
移動速度:12、穴掘り6(トンネル掘り)
アクション・ポイント:

[近接基礎]バイト/噛み付き(標準;無限回)◆[キーワード:変動]
 間合い4;+32対反応;4d8+16ダメージ。加えて2d8点の追加ダメージ[キーワードは次元界の波動パワーによって変化]。目標はつかまれる。1体のクリーチャーをつかんでいる間、フィーンドワームはバイト攻撃を行なうことはできないが、 クランピング・ジョーズ を使用できる。

[近接]クランピング・ジョーズ/噛み砕く顎(標準;無限回)◆[キーワード:変動]
 フィーンドワームが自分のターンの開始時に1体のクリーチャーを顎でつかんでいた場合、そのクリーチャーを目標とした攻撃を行なう;+32対反応;4d8+16ダメージ。加えて2d8点の追加ダメージ[キーワードは次元界の波動パワーによって変化]。
  ミス:半減ダメージ。

[近接]スワロウ/飲み込み (標準;無限回)◆[キーワード:変動]
 このフィーンドワームは、自分がつかんでいるサイズ分類が中型以下の重傷のクリーチャー1体を飲み込もうとする事ができる。;+32対頑健;目標は飲み込まれる。飲み込まれた目標はフィーンドワームの体の中に入り、体の外に出るまでは拘束状態かつ幻惑状態となる。飲み込まれた目標はフィーンドワーム以外のクリーチャーに視線や効果線を通すことはできない。またいかなるクリーチャーも飲み込まれた目標に対して視線や効果線を通すことはできない。

 飲み込まれた目標はフィーンドワームの体内にあるポータルを攻撃する事ができる。行える攻撃は基礎攻撃のみである。ポータルとフィーンドワームは一体化しており、hpを共有する。ポータルを破壊するとフィーンドワームは即座に死ぬが、死の次元断層は発生しない。 
 以後のフィーンドワームのターン開始ごとに20ダメージおよび20[(キーワードは次元界の波動パワーによって変化)]ダメージを受ける。

 フィーンドワームが死亡した時点で、飲み込まれていた目標は体の外に出ることができるようになり、1回の移動アクションによって、それまでフィーンドワームが占めていたマスのいずれかに脱出できる。

 フィーンドワームの魔のげっぷが発生した時、脱出を望むクリーチャーはセーヴィング・スローを行なうことができる。成功すればデーモンと一緒に外に出ることができる。ただし朦朧状態になる(セーヴ・終了)。

●次元界の波動
 毎ターン、フィーンドワームの腹中のポータルから何らかのエネルギーがランダムで吹き出し、フィーンドワームを苦しめる。1d6を降ること。
 1:[酸]、2:[電撃]、3:[火]、4:[雷鳴]、5:[冷気]、6:[毒]
 フィーンドワームは次のターンの開始時まで、上記のキーワードに対する抵抗40を持つ。
 またいくつかの攻撃パワーのキーワードが、これによって変化する。

[遠隔]エレメンタル・ボルト(マイナー;無限回)◆[キーワード:変動]
 射程10;+32対反応;3d12+10[キーワードは次元界の波動パワーによって変化]。

[近接範囲]魔のげっぷ(フリー、フィーンドワームのヒットポイントが最初に864、576、288になったとき)◆[毒]
 近接範囲・噴射10;+32対頑健;目標は朦朧状態になる(セーヴ・終了)。
 効果:効果範囲内の任意のマスに、Lv29以下の(デーモン)1体を配置する(単独モンスターは不可)。
 出現したデーモンは個別にイニシアチブをロールし直ちに参戦する。

●セカンド・ウィンド/底力(標準;遭遇毎)◆[回復]
 フィーンドワームは回復力を1回分消費し、288ヒット・ポイントを回復する。さらに次のターンの開始時まですべての防御値に+2ボーナスを得る。

[近接範囲]死の次元断層(フリー、フィーンドワームのヒット・ポイントが0になった時;1回のみ)
 フィーンドワームが死ぬと体内のポータルは内側に向けて崩壊し、周囲にいるすべてのものを吸い込む。
 近接範囲・爆発10;+32対頑健;目標はポータルまで吸い込まれる。即座にセーヴィング・スローを行なう。失敗した場合、ポータルの先の次元界に吸い込まれアビスに送られる。成功した場合は吸い込まれずにすむ。
 効果:ポータルは5ラウンド残る。吸い込む効果は発生しない。5ラウンド後、ポータルは崩壊する。このポータルは一方通行ポータルであり、アビスに飛ばされたキャラクターは本来の次元界に戻る別の方法を見つけ出さねばならない。

属性: 混沌にして悪
言語: なし
【筋】42(+31)【敏】26(+23)【判】22(+21)
【耐】32(+26)【知】7(+13) 【魅】8(+14)

■フィーンドワームの戦術
フィーンドワームは不断の責苦の中にあり、のたうちまわるように行動する。物を食らえば一時だけでも苦痛が和らぐため、出会ったクリーチャーをすべて飲み込もうとする。
基本的にバイトクランピング・ジョーズスワロウという流れで獲物を飲み込もうとする。マイナーアクションが余っていた場合、機会攻撃など気にせずにエレメンタル・ボルトに回す。
このクリーチャー自身は何も考えていないが、自然発生している次元界摩擦のオーラにより、周囲のクリーチャーが徐々に弱くなるため、強敵に対しては、セカンド・ウィンドを使用して本能的にしぶとく戦うようになっている。
一定以上のダメージを受けると、魔のげっぷにより、アビスにつながっている体内のポータルが暴走し、とてつもなく大きなげっぷのような音とともに口からデーモンを吐き出す。出現したデーモンとフィーンドワームは別に味方同士ではないが、通常デーモンはフィーンドワームよりもプレイヤーキャラクター側を相手にしたがる。ただし、フィーンドワームの方は、デーモンの方が簡単に食えそうだったり、デーモン以外に食うクリーチャーがいなくなったりしたらデーモンを攻撃することもある。次元界摩擦のオーラはデーモンにも作用する。


■フィーンドワームに関する知識
〈魔法学〉判定に成功したキャラクターは以下の情報を知っていることになる。
難易度25:フィーンドワームはごく普通のミミズにデーモンの魔術を施した結果生まれたものである。腹の中に埋め込まれたアビスへのポータルは、毎ラウンド、ランダムでつながるアビス各地の不浄な波動をフィーンドワームに送り込み、大変な苦痛を与えている。


■遭遇グループ
フィーンドワームは基本的に単独で出現する。とてつもなく強力なデーモンや術者に操られれている場合もある。
魔のげっぷによって出現する予定のデーモンも遭遇作成時に決めておくこと。

レベル33遭遇(XP163100)
◆フィーンドワーム(レベル31 単独 暴れ役)1体
◆(げっぷ1)バロール(MM レベ27 精鋭 暴れ役)1体
◆(げっぷ2)アスペクト・オヴ・デモゴルゴン(MM2 レベル25 精鋭 制御役)1体
◆(げっぷ3)アスペクト・オヴ・オルクス(MM レベ24 精鋭 暴れ役)1体


■制作イメージ
3版MM2より、フィーンドワームです。
MM2発売当時では、最強の脅威度を誇ります(28)。
しかし実際の実力はとても脅威度28と言えるようなものではなく、そのまま出すことはできないようなシロモノでした。
4eでは脅威度の高さを多少維持したまま、コンバートしてみました。
レベル相応の強さを目指しました。
元の書類の英語版は既に手元に無い&自作した技が多い為、日本語のみの技名があります。
データまわりは、4eアンデッド本に掲載されていた同レベルのクリーチャーのデータを参照しています。
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