味も見ておく使い魔-2
「おい、起きろ」
ベロ変態のほうの使い魔に起こされる。
「うぅん…もうちょっと寝かせて…」
「隣の部屋からきた赤い髪のメイジはもう食堂に言ったぞ」
その言葉に意識が突然ハッキリし、ガバッと身を起こす。
「キュルケにあったの?何話したのよ!答えなさい!」
「いや、ただの雑談だ。それと『平民を召喚した君』をからかいにこの部屋に来たようだから、丁重にお引取りいただいた」
「あら、そう」
「ところで、部屋にできた穴は一応ふさいでおいたが、あくまで応急処置だからな。
すぐに誰かに頼んで本格的に修理してもらったほうがいいだろう」
辺りを見回す。壁に穴が開いていないし、バラバラにしたはずの家具もある程度元通りになっている。
床もきれいに掃き清められているようだ。
案外根はいい人なのかもしれない。
「ところで、ロハンはどこにいるの?」
「夜が明ける前に学院内を取材しにいったぞ」
取材ィ?ご主人様をほっぽりだして?
ベロ変態のほうの使い魔に起こされる。
「うぅん…もうちょっと寝かせて…」
「隣の部屋からきた赤い髪のメイジはもう食堂に言ったぞ」
その言葉に意識が突然ハッキリし、ガバッと身を起こす。
「キュルケにあったの?何話したのよ!答えなさい!」
「いや、ただの雑談だ。それと『平民を召喚した君』をからかいにこの部屋に来たようだから、丁重にお引取りいただいた」
「あら、そう」
「ところで、部屋にできた穴は一応ふさいでおいたが、あくまで応急処置だからな。
すぐに誰かに頼んで本格的に修理してもらったほうがいいだろう」
辺りを見回す。壁に穴が開いていないし、バラバラにしたはずの家具もある程度元通りになっている。
床もきれいに掃き清められているようだ。
案外根はいい人なのかもしれない。
「ところで、ロハンはどこにいるの?」
「夜が明ける前に学院内を取材しにいったぞ」
取材ィ?ご主人様をほっぽりだして?
「着替えるから部屋を出て」
着替えさせようとも思ったけれど、昨日の「アレ」を思い出してやめておいた。
あんなことする男に裸をみられるのもちょっとね…
着替えながら私は考えた。
洗濯はあとでロハンにさせよう…
『使い魔にさせる仕事リスト』を作っていた昔が懐かしいわ…ほんの1週間前だけど。
着替え終わると、部屋に出てブチャラティに声をかける。
「朝食に行くわよ」
「いや、俺はいい。いつも朝食はカフェオレを飲むだけなんだが、
ここにはコーヒーなんてないだろうからな」
「じゃあ部屋の相談をミス・ロングビルにしてきて。場所は…ここね。
終わったらここの教室に来て」
引き出しから取り出した地図を指し示しながらブチャラティに教える。
「わかった」
彼と別れた後、朝食をとりに食堂に向かった。
着替えさせようとも思ったけれど、昨日の「アレ」を思い出してやめておいた。
あんなことする男に裸をみられるのもちょっとね…
着替えながら私は考えた。
洗濯はあとでロハンにさせよう…
『使い魔にさせる仕事リスト』を作っていた昔が懐かしいわ…ほんの1週間前だけど。
着替え終わると、部屋に出てブチャラティに声をかける。
「朝食に行くわよ」
「いや、俺はいい。いつも朝食はカフェオレを飲むだけなんだが、
ここにはコーヒーなんてないだろうからな」
「じゃあ部屋の相談をミス・ロングビルにしてきて。場所は…ここね。
終わったらここの教室に来て」
引き出しから取り出した地図を指し示しながらブチャラティに教える。
「わかった」
彼と別れた後、朝食をとりに食堂に向かった。
アルヴィーズの食堂に一人ではいる。
なんと、そこには食卓を『スケッチ』している男の姿が!これにはルイズも苦笑い。
「すばらしいな、まさに貴族連中にふさわしい食事だ」
「ちょっと、ロハン!あなたの食事はそれよ。
そしてあなたは席じゃなく床で食べること。
平民なんて本来なら食堂内にも入れないのよ?感謝しなさい」
床に置かれた粗末なスープ皿を指差す。そこにはパンすらない。
フフフ、メイジと使い魔の差を思い知るがいいわ!
「おい…あれが平民の一般的な朝食なのか?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
威圧感のある声で聞いてくる。ちょっと、いや、かなり怖い。
「つ、使い魔としては一般的。かな?」
私は主人らしく、精一杯の虚勢を張って答える。
「まあ、いいか。この世界の格差のありようがよくわかるな」
一転としてにこやかになるロハン。思ったよりも怒らないわね。
わざと食事を粗末にしたかいがないじゃない。ほっとしたけど。
女王陛下と始祖ブリミルに祈りをささげた後、そろって食事を始める。
「味見しておくか」
ロハンは自分の分のスープを一口だけ試食するように食べると、
後は食堂内を歩き回りひたすらみんなの食事風景をスケッチしていた。
気にしないでたべよう…
なんと、そこには食卓を『スケッチ』している男の姿が!これにはルイズも苦笑い。
「すばらしいな、まさに貴族連中にふさわしい食事だ」
「ちょっと、ロハン!あなたの食事はそれよ。
そしてあなたは席じゃなく床で食べること。
平民なんて本来なら食堂内にも入れないのよ?感謝しなさい」
床に置かれた粗末なスープ皿を指差す。そこにはパンすらない。
フフフ、メイジと使い魔の差を思い知るがいいわ!
「おい…あれが平民の一般的な朝食なのか?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
威圧感のある声で聞いてくる。ちょっと、いや、かなり怖い。
「つ、使い魔としては一般的。かな?」
私は主人らしく、精一杯の虚勢を張って答える。
「まあ、いいか。この世界の格差のありようがよくわかるな」
一転としてにこやかになるロハン。思ったよりも怒らないわね。
わざと食事を粗末にしたかいがないじゃない。ほっとしたけど。
女王陛下と始祖ブリミルに祈りをささげた後、そろって食事を始める。
「味見しておくか」
ロハンは自分の分のスープを一口だけ試食するように食べると、
後は食堂内を歩き回りひたすらみんなの食事風景をスケッチしていた。
気にしないでたべよう…
「ルイズ、ちょっといいか?」ロハンが話しかけてくる。
「何よ」
「それなんだが、誰も手につけていないようだが、なぜ誰も食べないんだ?」
ロハンがはしばみ草のおひたしを指差して聞いてきた。
トリステイン学院名物で、毎日出てくる物だ。
ただでさえ苦いはしばみ草が、ゆでてあるので苦味がパワーアップ!している。
「あなたの街には、はしばみ草はないの?」
「ああ、今日初めて知ることになるな」
イィーーこと思いついた!
「私のおひたしならいくらでも食べていいわよ」
「じゃあ一口もらおう……ブフッ!ゴホッ!ゴホホッ!」
(くらえ!半径30センチ!はしばみ草スプラッシュ!)
ロハンは、ベンキをなめたことをゴマかすかのように咳き込んでいる。
ヤッター!
心の中で“ザマミロ&スカッとサワヤカ”の笑いが出てしょうがねーわよッ!
散々わたしに恥をかかせやがって!
「厨房で食った、冷やす前のやつはそれなりにイケたのにな」
「「な、なんだってー!!!」」
なぜかキュルケの隣にいた青い髪の子とハモッた。
「何よ」
「それなんだが、誰も手につけていないようだが、なぜ誰も食べないんだ?」
ロハンがはしばみ草のおひたしを指差して聞いてきた。
トリステイン学院名物で、毎日出てくる物だ。
ただでさえ苦いはしばみ草が、ゆでてあるので苦味がパワーアップ!している。
「あなたの街には、はしばみ草はないの?」
「ああ、今日初めて知ることになるな」
イィーーこと思いついた!
「私のおひたしならいくらでも食べていいわよ」
「じゃあ一口もらおう……ブフッ!ゴホッ!ゴホホッ!」
(くらえ!半径30センチ!はしばみ草スプラッシュ!)
ロハンは、ベンキをなめたことをゴマかすかのように咳き込んでいる。
ヤッター!
心の中で“ザマミロ&スカッとサワヤカ”の笑いが出てしょうがねーわよッ!
散々わたしに恥をかかせやがって!
「厨房で食った、冷やす前のやつはそれなりにイケたのにな」
「「な、なんだってー!!!」」
なぜかキュルケの隣にいた青い髪の子とハモッた。
「ちょっと、それ、どういうことよ!」
「言い忘れていたが、僕は今朝厨房の取材をしていたんだ。
そこの責任者はマルトー親父というんだが、そいつと気があってね。
出来立てアツアツ!の朝食をいろいろと試食させてもらったんだ。
だから今僕は満腹状態なんだよ」
「ご主人様になんの断りもなしにそんなことがゆるされるとおもっているの!?」
「気にするな。ついでだから言っておくが、ぼくはご飯については賄いを食べさせてもらう約束をしたから、
今度から僕の分の食事は用意しなくていいよ。
いやよかったねェ。僕は満腹になるし、君は使い魔の食事を気にすることもなくなる。
両方ハッピー!な状況じゃないか」
なんてやつなの!
「そんなことよりも謝ることがある。マジにスマない。悪気はないんだ」
「な、何よ」
「君は、朝食をまだ半分しか食べてないだろう?
でも、その…何というか、それ」
ロハンに指を指されて、自分の分の朝食を見ると、
ロハンが作ったはしばみ草の『ふりかけ』が盛大にかかっていた。
「言い忘れていたが、僕は今朝厨房の取材をしていたんだ。
そこの責任者はマルトー親父というんだが、そいつと気があってね。
出来立てアツアツ!の朝食をいろいろと試食させてもらったんだ。
だから今僕は満腹状態なんだよ」
「ご主人様になんの断りもなしにそんなことがゆるされるとおもっているの!?」
「気にするな。ついでだから言っておくが、ぼくはご飯については賄いを食べさせてもらう約束をしたから、
今度から僕の分の食事は用意しなくていいよ。
いやよかったねェ。僕は満腹になるし、君は使い魔の食事を気にすることもなくなる。
両方ハッピー!な状況じゃないか」
なんてやつなの!
「そんなことよりも謝ることがある。マジにスマない。悪気はないんだ」
「な、何よ」
「君は、朝食をまだ半分しか食べてないだろう?
でも、その…何というか、それ」
ロハンに指を指されて、自分の分の朝食を見ると、
ロハンが作ったはしばみ草の『ふりかけ』が盛大にかかっていた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「ねえ、ロハン。あなた『オラオラ』と『無駄無駄』どっちがいい?」
「ねえ、ロハン。あなた『オラオラ』と『無駄無駄』どっちがいい?」
To Be Continued...