ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

爆炎の使い魔-4

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匿名ユーザー

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「・・・。」
「う~ん・・・キュルケ・・・に・・・シアーハー・・・むにゃ・・・。」
「・・・。」
「壊れない・・・ウフフ・・・。必殺・・・やって・・・おしまい。」
「しばっ!!」
バサァッ!!

爽やかな朝に不穏な寝言を言うルイズ。
そんな彼女の朝は、キラークイーンに布団を引っぺがされることから始まった。
さすがに布団の爆破はしない。

『許可なき爆破は許さない。』キラークイーンに課せられたルールである。
どのみちルイズに馴染んできたキラークイーンにとっては、ルイズの意志がなければ出来ないが。
その他にも目覚ましの役目も言い渡されている。

そんな忠実なる使い魔に、彼女は寝ぼけ眼で言い放った。
「・・・誰?ってか何?」
「・・・。」
「あ、使い魔か・・・。」
 ・・・何かもうダメだ。

「着替えなきゃ・・・。えっと、パンツは一番下に・・・と。」
衣擦れの音の響く部屋、その中で無駄に存在感を発揮するキラークイーン。
オプションには半裸の美少女。
異様な光景である。

「櫛は・・・キラークイーン、ちょっと取って。」
櫛を手渡すキラークイーン。何故かいつまでも視線をルイズの手に向けている。
「あんたって手を見ると動き止まるわよね・・・。変なの。」
その理由を彼女は知らない。
でも知らない方がいいってことも世の中にはたくさんありますよね。

「さて、準備も出来たし朝食に行くわよ。ついてきなさい。」
何となくキラークイーンには傍にいて欲しいルイズ。彼を近くに呼び寄せます。
別に離れても問題は無かったのだけれど、あんまり離れていると何かこうムズムズとするのです。

部屋から出て、施錠チェック終了!!といったところでなるべくなら聞きたくない声がした。
燃えるような髪。ルイズとは対照的な「何想像してんのさ」と聞こえてきそうな体。
そう、今朝、ルイズの夢の中で爆弾戦車に追っかけ回されていた女性、キュルケである。
ちなみに爆死する前に布団を引っぺがされたため、死んではいない。

「あら、ルイズ。その猫っぽい亜人が貴女の使い魔?けっこうキュートね。
フフッ・・・ひょっとして他の人のをさらってきたんじゃないでしょうね?」
「黙りなさい、キュルケ。体温すらない体にするわよ?あと人の使い魔、勝手に触らないで。」
「・・・。」
「・・・?フフ・・・私の手、綺麗でしょ?」
「キラークイーン!手なんか見ててもしょうがないでしょう!?行くわよ!」
「あら、キラークイーンっていうのね。素敵な名前・・・。
それと・・・私だけが知ってるのもフェアじゃないから。」

彼女の隣にジョーダンのようなトカゲが現れた。
「これが私の使い魔、フレイム。サラマンダーよ。しかも火竜山脈の・・・。
好事家に見せたらきっと欲に塗れた醜態を晒してくれるでしょうね・・・。」
「ふ~ん、まあまあね。あんたにぴったりじゃない。それじゃ、私お腹空いてるからこれで。」
「あ、ちょっと・・・。」

有無を言わさず立ち去るルイズ。
普段見せているコンプレックスの欠片も見せなかったルイズにキュルケは戸惑っていた。

意外に思えるかもしれないが、このときルイズが癇癪を起こさず、冷静に対応できたのは奇跡などではない。
なぜならキラークイーンもけっこうレアなため、この時点でルイズには勝った!!という考えが浮かんでいたのだ。
キラークイーンの能力を把握しているルイズにとって、サラマンダーなどシアーハートを発射するだけで事足りるのだから、
当然といえば当然の態度である。


本日のルイズ・・・夢の中で必殺技を思いつく。
必殺技・・・シアーハートアタックを発射後すぐにキラークイーンで全力投球。これにより周囲の温度に影響されずに標的に向かう。
      ただし対象物に温度がない場合は使えない。



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