ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

第五話 ギーシュ君の運命 後編 そしてルイズの運命

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第五話 ギーシュ君の運命 後編 そしてルイズの運命

前回のあらすじ
義手「もっとぉぉ!!もっと踏んでぇぇぇぇっ!!らめえぇぇ!○○○ミルクで(自主規制」

ポカ~ン…
その場にいた4人。ギーシュを除いて全員唖然としていた。
「モンモランシー?ギューシュってあんな性癖があるの?」
「ちょ、知らないわよ。アイツ一体何考えてるのよ。」
「「ふ~~~ん…」」
「な、何よ二人ともその目は!私はSじゃな~~~~いっ!」

「ちょ、ちょっとぉ!くっつかないでよ気持ち悪い!誰か来てぇぇぇ!!」
「駄目なヤツ何だ僕はぁぁぁ!女性を蹴ったり踏みつけたりするなんてぇぇぇ!
だから君も僕を踏んでくれ!じゃないと申し訳なさ過ぎて……」
オロオロ泣き始めたギーシュ。むしろルイズがいじめているみたいに見えなくもない。
「いい加減になさい!!許すって言ったからもういいの!この件はもうナシッ!わかった?」
「ルイズ…あ゛り゛がどお゛ぉ゛ぉ゛!!!」
「だからくっつくな!汚らわしい!蹴り殺すぞ!」
終始ホントに気持ちの悪いギーシュだった。

「なぁんだ。ついに目覚めちゃったと思ったのにつまんない。授業いこ」
「ルイズ。授業が始まるのでは?放置して早く行きましょう。」
「わかったわ。すぐ行くわよ。いい加減離れろ!」ゲシッ!

「モンモランシー。僕ちゃんと謝ることができたのかな…」
「ギーシュ。あなたはよくやったわ。立派にやったのよ。私が誇りに思うくらいにね。」
「う゛ん゛!!!ぼぐがん゛ば゛っだよ゛!」
お前らも早く授業行けよ。

ジョルノは気になっている事がある。この学園の人間。
というより貴族は二つ名というものをもっている。微熱のキュルケ。
雪風のタバサ。ギーシュは青銅のギーシュと言う二つ名を持っている。
そして自分のご主人。ルイズはというとゼロのルイズ。なんでゼロのルイズなんだろう。
「ルイズ。そういえばアナタはなぜゼロのルイズと呼ばれているのです?特殊な魔法が使えるのですか?」
「い、いやそれは、その。あ、アンタには関係ないことよ!ほらアンタも早く来なさい!」
釈然としないがしかたがない。それより授業についていくか。

ルイズは焦っていた。これ以上アイツに弱みを握られるわけにはいかない。そう思っての事。
自分は魔法が使えない。私を助けてくれた時遠くから皿を投げたらしく使えない事は知らないみたいだった。
あってまだ三日目。だがもう既に手玉を取られてる状態。何とかしなくては。
(使い魔に手玉を取られる貴族なんて駄目駄目にもほどがあるわっ!)
悲しい事に。またもやルイズの考えはほどなく打ち砕かれるのだった。

その部屋は広く。大学の教義室みたいな作りの部屋だった。
大勢の生徒が集まっており皆自分の使い魔を連れている。
デッカイもぐら。赤いドラゴン。カエルもいる。人間は僕だけだ。なんかいやになりそうだ。

そこに程なくして中年女性の教師がやって来た。
「おはようございます皆さん。春の使い魔召喚は成功のようですね。私は
大変うれしく思いますよ。」
中年女性教師は当たりを見回す。ジャイアントモールにカエル。ほほう。アレはサラマンダー。
窓の外にいるのは風竜!今年はすごいですねえ。それに人間まで。ん?人間!?
「た、大変珍しい使い魔を呼んだようですねぇ。ミス・ヴァリエール。彼は、エート」
「え、えっと。彼はその、あ、亜人です!ホラ!頭の部分が亜人っぽいでしょう?」
ジョルノの目にすさまじい殺気が宿ったがルイズは冷汗流しながらシカトした。あ、舌打ちしてる。

授業が始まってどうやら錬金と呼ばれる作業に入っている。ジョルノはこの世界の魔法の力を知るために
使えはしないが授業に聞き入っていた。この教師は土系統のメイジらしく土系統のすばらしさなんとかかんとか
いらぬ事をずっとくっちゃべっていた。要するに自慢がしたいだけなのだろう。馬鹿らしい。
「ルイズ。質問があります。」
「何よ。授業中よ?」
「結局アナタは何系統なんです?今の教師の話だと水、風、火、土の四系統みたいですけど。」
「……アンタは知らなくてもいい事なの。」

「ミス・ヴァリエール!授業中に話をするとは何事ですか!そうですね。
この錬金はアナタにやってもらいましょうか。」
教室に戦慄が走る。

「その、ルイズにやらせるのはやめたほうが…」
「自殺行為」
「何を言っているのですあなた達は。まったく。さあミス・ヴァリエール。気にしないで
やってみましょう。何事もチャレンジですよ。」
「は、はいぃ」
既にキュルケとタバサは机の下に退避済みである。ジョルノも不穏な空気を呼んだのか机の下に隠れる。
「一体何が始まるんです?キュルケ」
「見てれば分かるわダーリン。アナタも隠れたほうがいいわ。」
「虐殺ショー」
一体何が始まるんだ。

どうしようどうしようどうしようどうしよーーーーーー!
まさか。私がアイツの目の前でこんな。魔法が使えないことがバレちゃうじゃないっ!
でも仕方がなかった。逃げようはない。ルイズはあきらめたのか石ころに錬金の魔法をかける!

その時だった。

教室の空気が大きく振るえ爆音が響いたッ!煙が当たり一帯に立ち込める。
煙が収まるとそこには爆発を喰らって粉々になった机。死んでるようにも見える教師。
その中にはギーシュもモチロン倒れており。マリコルヌにいたっては頭がなかった。
他の生徒や使い魔も巻き込まれたのかぐったりとしている。そんな中ルイズはため息をつきながらこう言った。
「ちょっと失敗しちゃったわね」テヘッ

難を逃れた生徒達もさすがにキレる。危うくマリコルヌになりかけたのだから。
「だからゼロのルイズにやらせるなっていったんだ!」
「魔法が使えないくせにこんなことするなよ!まったく!」
「ペイジィィ!!!ジョーンズゥゥゥ!!ボーンナムゥゥ!!」
阿鼻叫喚の地獄絵図を作った本人は無傷のようだ。
「こういうことよダーリン。あの子は魔法の成功率がゼロ。だからゼロのルイズって呼ばれているのよ。」
「非常に危険」

二人がルイズのことを教えてくれたがジョルノの頭の中では別のことを考えていた。
馬鹿か!?こいつら本当に全員馬鹿なのか?
ジョルノはスタンドと呼ばれる力。すなわち超能力を使うことができる。スタンドは一人にひとつ。
そしてひとつの能力。これがスタンドのルールだ。だから魔法にしてもひとつしか使えないことは
不思議とも思わない。直撃を食らえば死は免れない破壊力。普通に脅威の能力だ。それを魔法が使えない?
爆発のみに特化した能力だとは考えられないのか?これほどならば爆殺のルイズと名乗れるだろう位だろう。

そんなこんなで授業は中止。教室も大破したためその片付けをルイズとジョルノが
やっている。ルイズはひどく暗い顔をしている。まあバレちゃったしね。

「…見ての通りよジョルノ。私は魔法が使えないオチこぼれ。だからゼロのルイズって呼ばれてるのよ。」
結局ばれちゃったじゃない。はあ…また馬鹿にされるわ。
「ルイズ。その事で質問があるのです。」
「なあに?」
「魔法というのは先ほど教師が言った4系統の他にはないのですか?」
「…言い伝えによると今はないけど昔は『虚無』と呼ばれる系統があったらしいわ。どんな力かは知らないけどね。」
「ルイズ。あなたはさっき魔法が使えないと言いました。しかし本当にそうでしょうか?」
「何言ってるのよアンタ。だって、何やっても失敗して爆発しちゃうのよ?」
「普通魔法を失敗したら爆発するのですか?」
「いや、私以外には今まで見た事がないって学園長に言われたけど…でも私は初歩中の初歩の魔法も使えないし」
「アナタが魔法が使えないなんて明らかに何かの間違いです。他の者が失敗して爆発しなくてあなたが
魔法を使うと爆発するならアナタは爆発を操る力。もしかしたら先ほどの『虚無』の力の可能性だって否定はできませんよ。」
「な、何馬鹿なこと言ってるのよアンタ!」
「前例がないのでしょう?でしたらむしろ否定できる要素のほうが少ないですよ。それに爆発のみ100%使えるとも
考えられます。この学園の貴族が所詮馬鹿ばかりなのでしょう。僕は馬鹿共だと思っていますが。」
言われてみれば確かに…でも、そんなこと信じられない。
「アナタはオチこぼれなどではない。先ほどの話も覚えておいて下さい。さあ早めに掃除してしまいましょう。」
「う、うん…」
励ましてくれているのかな?でもお世辞言わなそうなヤツだし。深く考えるほどジョルノの言う通りのような気がしてきた。
でもコイツに言われると何か説得力あってなんとも頼もしい。やっぱり不思議なヤツだ。

その日の夜

「う~~ん…このカードだ!うアアああああ!」
「残念でしたねギーシュ。それババです。これで上がりですね」

ルイズの部屋でルイズ、ギーシュ、ジョルノ、モンモン、キュルケ、シエスタの6人はトランプをしており
一位が最下位に軽い命令を下すことができる王様ゲーム式ルールで盛り上がっていた。
タバサも部屋にはいるが熱心に読書中らしい。本は止まっている。実は仲間になりたそうにこちらをみている。
「ダーリン強いわねぇ。また一番だわ。」
「ホントお強いですジョルノさん。あ、私も上がりです。」
「ギーシュはホント弱いわね。運がないのかしら」
「くっそおおおおまた僕が最下位かああああああッ!今度はどんな罰ゲームなんだ!?次は何を
やらせるつもりなんだ?ぼ、僕に近寄るなァァァァアア!!」
ちなみに先ほどの罰ゲームはギーシュの有り金すべてをよこせである。軽いってレベルじゃねーぞ!
その前はブリッジ体制で100回ジャンプしろだのトミノの地獄の詩を大声で読めだの散々な状態だった。
「そうですね。じゃあこうしましょう。ギーシュ。シエスタさんに謝ってください。」
「あ、謝るって僕はこのメイドになにも…」
「早くしてくださいよ。次のゲームが始まらないでしょう。さあ早く」
「空気呼んでよね。ギーシュ。早くダーリンの言う通りになさいな。」
「そ、そんな。貴族の方にそのようなことをこれ以上は…」
「今は貴族も平民もないはずよ。ねえジョルノ?」
「…助けてあげたいけどルールは絶対なのよね。これは試練よ!ギーシュ。」

「モンモランシーまでっ!やってやるさ!べ、別にソッチに目覚めたとかじゃないんだからねっ!
シエスタ!あの時はスイマセンでしたァァァ!!」
出た!奥義土下座。一日何回やっているのだろう。あの時っていつさ。
(へ、平民のメイドに…なんたる屈辱ッ!で、でもこの感覚は一体ィィ!)


「なんでこんな弱いのよギーシュ。見ててこっちが惨めになりそうよ。」
「言わないでおくれモンモランシー。なぜか僕はカードはめっぽう弱いのさ。でも次こそは勝つよ。
さあ、次のゲームを始めようじゃないか」
カードだけなのだろうか。物事全般の気がしてならない。
「私も参加する」
「へ?タバサが?珍しいわねぇ。どんな風の吹き回し?」
部屋でおとなしく本を読んでいた少女はすくっと立ち上がるとキュピーンと目を光らせ
「彼を負かしてみたくなった…」
ジョルノを指差しこう言った。タバサはもうギーシュの罰ゲームなんてとっくに見飽きていた。いつもの事だし
それにまだ彼の罰ゲームは見ていない。彼の悔しそうな顔を見てみたい。
私が一位になり続ければ彼はそのうち最下位になるかもしれない。タバサからは漆黒のオーラがあふれんばかりだ。
タバサとジョルノの視線がバチバチと火花を散らしてぶつかり合うッ!それはまさに破壊の小宇宙!
「いいでしょう。さあ、ゲームを始めましょう。」


その後の展開はご想像にお任せしよう。

同時刻  トリステイン魔法学園宝物庫前


(やはり強力な固定化がかけられているわね。錬金で壁を土にすることは無理みたいね
ゴーレムを使うしかないのか。私のゴーレムでも破壊するのは時間がかかりそう。)
緑色の髪の女性。学園ではミス・ロングビルと呼ばれている女性だ。しかしその正体は貴族の宝を狙う
土くれのフーケと呼ばれる今話題の盗賊。ここの宝物庫にある破壊の杖と呼ばれる物が彼女の狙いだ。
ここの学園長。オールド・オスマンの秘書をしている彼女だがここの情報だけは掴めていない。
やはり下見に来て見たのは正解のようだ。
(力技だけですぐに壊すのは難しいようね。それ以外の何かで………そういえば)
今年の使い魔の儀式では亜人が召喚されたと聞く。噂では怪我を治したり物をヘビにする男。先住魔法の使い手
と聞いている。この壁もその男の力を使えばいけるかもしれない。その男をうまく利用してゴーレムを使って逃走する。
なるほどその手があった。壁をヘビに変えられるのなら。

(さてどうやってその男を利用しようかねぇ。)

はたしてフーケのの目論みはうまく行くのだろうか。そんな事誰も知る由もなかった。




to be continued

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