ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

第四話 ギーシュ君の運命 前編

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第四話 ギーシュ君の運命 前編

あーた~らしーいあーさが来たッきぼーのあーさーだ。
はいよっこらしょっと。
僕はベットから立ち上がり鏡を手のとる。今日もいい男だ。僕ほど薔薇が似合う男もそうそう
いない。否ッ!僕以外にはいないィィ~~♪

なぜか上機嫌なギーシュ君。鼻歌交じりに支度を済ませ朝食に向かう。
「おはよう僕のモンモランシー。今日も君は一段と美しいねぇ…食堂までご一緒してもいいかい?」
「…………フン」
あれ?怒ってる?なんで怒ってるんだい。生理?
「何を怒ってるんだいモンモランシー。君の美しい顔が台無しじゃあないか」
「…アナタ。昨日何したか覚えてないの?」
「昨日?昨日は確か…何もなかったと思うよモンモランシー」
「フ~ン…それじゃアナタが私とケティに二股かけてたことがバレている事も忘れてるわけねえぇ…」
そ、そんなに怖い声で言わないでおくれモンモランシー。ってなんでバレタァ!?昨日は
確か酔っ払って。ルイズに暴力をふるって……ルイズに暴力?馬鹿な。僕は紳士さ。女性に暴力なんてとんでもない。
「アンタ。昨日のヘビに噛まれたことまで忘れたんじゃないでしょうね。」
ヘビ…ヘビだって!?
ヘビというキーワードで頭の中の記憶が鮮明にフラッシュバックしていく。

僕は昨日の朝に酔っ払った勢いでルイズに暴行し、そのルイズの使い魔の平民に皿を投げつけられて
かつ決闘を挑み挑む前にアソコにヘビを喰らってあえなく敗北しました♪ヤッベ冷汗出てきた。
ああ、そうかッ!その時の香水のせいで二股ばれたんだっけ。あっはっは。やだなぼくったら~。
「思い出したようねぇ。じゃあ今からアナタがすることを言いなさい。ちなみに間違ったら殺すわよ。」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !
DIO様も真っ青なこの迫力ッ!黄金のオーラがギュインギュインいってるッ!
なんていうことだ。モンモランシーは殺すといったら殺す。スゴ味があるッ!ヤ、ヤバイ
「モ、モンモランシー。あ。あの…   ル、ルイズにちゃんと謝ります…」
モンモランシーの目が今赤く光ったッ!気のせいじゃないよねっ!?
「それだけぇ?なんか物凄く大事なもの忘れてないかしらぁ。」
だがグラモン家に伝わる戦い方(正確にはギーシュにだけ)をモンモランシーは知らない。それは『土下座』!

「ゆるしてくださいあぁーいッモンモランシー様ーーーーーーーッ!改心しますひれ伏します
靴もなめます悪いことしましたァ!殴っても蹴ってもいいですゥ!でも!命だけが助けて
くださいイイイイイィいいいい!!モンモランシー様~~~~~~」

やれやれ。土下座しながらここまで言われるとさすがに罪悪感沸くわよ。まったく。
「ギーシュ。顔を上げて。」
「は、はひぃ!」
涙まで流しているギーシュを抱き寄せて
「ギーシュ。あなたは昨日貴族としてやってはいけないことをしたわ。最低の行為よ。
でもね、アナタが昨日あの平民にやられて死に掛けた時ホントに心配したんだから。もう二度とあんなこと
はしないで。それに浮気ももうしないこと。浮気分かった時悲しかったんだから。」
「モンモランシー……」
昨日ルイズを君も散々責めていなかったかい?
この言葉は口に出さずしまっておこう。今言ったらまたキレるだろう。
「ありがとう。浮気なんてもうしないよ。モンモランシー…」
「ギーシュ……」
食堂前の通路で二人だけの世界を作っている。しかしこのカップル。ノリノリである。



ルイズは上機嫌だった。
昨日の事件もあって影でボソボソ言われてるもの表だって
ルイズのことを馬鹿にするものはいない。もちろん昨日の朝食のギーシュ事件の
せいである。その時からジョルノの事をタダの平民だと思う者はいなくなった。
ルイズが呼んだのは先住魔法を使う蛇使い。悪魔。魔人。いろいろな憶測がた飛び交い
ジョルノは影でそんな風に呼ばれていた。ルイズを馬鹿にするとあの男が毒蛇を呼んでくる。
ジョルノ自身はルイズが馬鹿にされたぐらいではなんとも思ったりなどはしないのだが。
とまあこんな感じのうわさのせいで平民?が貴族用食堂で食事しているのを咎める者はいなかった。

「ダーリンッ。アーンしてぇ~」
「一人で食べれます。邪魔ですよ」
「つれないわねぇ。そんな所がまたソソるわぁ。」
「ちょっとキュルケ!嫌がってるでしょ!やめなさい」

ルイズとキュルケがギャアギャア言ってる所に昨日の酔っ払い。あのギーシュという少年がやってきた。何のつもりだ?
「ルイズ。後で話したいことがあるんだ。その、授業前にちょっといいかな。」
「……何のつもりよ。私正直に言えばあなたの顔も見たくないんだけど。」
「怒る気持ちはもっともだ。でも、僕は君に謝りたい。」
コイツは昨日こんな性格だったか?やはりルイズに暴行したのは泥酔したせいらしい。別人だな。
「……わかったわ。後でね。」
「ありがとう…ルイズ。」
それだけ言うとギーシュは食堂を出て行った。しぶしぶ承諾したようだ。この場で殴ってやればいいのに。
「ルイズ。この場で謝罪させればよかったのでは?」
「アイツにもメンツがあるわ。それに反省しているみたいだしいいわよ。」

あそこまでやっておいてもはやメンツなんてないと思うけどな。
まあいい。もうちょっと食事を楽しもう。
「あら?ダーリンワインが飲みたいの?お酌してあげるぅ。」
「どうも。でも次からは結構です」
「キュルケ!いい加減にしなさいよッ」

食事を済ませたルイズはギーシュのいる廊下に来ていた。
「で、話って何?昨日のことならアンタがジョルノに土下座して謝った事聞いたわよ。」
「それでも、それでも直接僕は君に謝りたいんだ…僕は女性に。暴力を振るってしまった…」

その様子を廊下の端っこから二人を覗く影が三人。ジョルノとキュルケとモンモランシーだ。
「なんだかんだでダーリンも心配なんじゃないのぉ」
「それはアナタもですよキュルケ。ところでそこのロールケーキはギーシュの彼女ですか?」
「ロールケーキじゃないッ!!モンモランシーだ!オンモランシーでもモンモラシーでもないッ!」
そんなことまで聞いちゃいない。おや。ギーシュが土下座を始めたみたいだ。

「ルイズ!僕は最低なことをしてしまったんだッ!だから僕を……僕を!」




「僕を………踏んで来ださい…」

「「「「え?」」」」

to be continued

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