ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

不死の使い魔 召喚5回目

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匿名ユーザー

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ディアボロは歩きながら先程までの会話を思い出す
食事中突然苦しくなったと思ったら目の前にあの小娘だ
「“こんな目に遭いたくなければ使い魔としての立場をわきまえることね”だと、小娘め」

憤然としながら歩いていた為、何かを踏み砕いた事に気が付かなかった
(気付いたとしても気にも留めなかっただろうが)

「待ちたまえ」
金の巻き毛をした少年がこちらに向かって声を掛けてきた
「何だ、小僧」
「キミが今踏み付けた壜から足をどけたまえ」
「壜だと」
確かに足の下には砕けた壜の欠片が見える
ディアボロはそれを踏み躙りながら言った
「これがどうかしたか」
「足をどけろと言ったのだ、それはモンモラシーから貰った大切な物だ
どけなければ彼女と僕を侮辱しているものと受け取るぞ!」
それを聞き一旦は足を持ち上げた、そして思い切り踏み下ろした
顔に向かって手袋が投げ付けられる
「ヴェストリ広場だ!そこで待つ!」

(ふん、決闘というわけか、青っちょろい小僧如きが
まあいい、メイジとやらの実力を測るいい機会だ)

手袋を広げながらそう考えたディアボロは近くの人間に場所を聞き、ヴェストリ広場に歩を進めた

一連の様子を影から見ていたルイズはほくそえんだ
ディアボロとギーシュの決闘
普通の人間なら大慌てで止めに走るだろうが、止める気は微塵も無い
いい機会なのだ
自分が呼び出した使い魔が只の平民等では無い事示すいい機会
ギーシュはドットクラスだがれっきとしたメイジだ
それを圧倒したともなれば、召喚したルイズの評価も変わるであろうというものだ

不思議な事にルイズはディアボロがギーシュに負けるとは微塵も考えていないらしい
実力的に隔絶していたとしても勝てるとは限らないのは何度も見ている筈なのにも関わらずである

「ヴェストリ広場」
日中でも余り日が差さぬ中庭で、そうであるが故に決闘がたびたび行われている場所でもある
(現在では貴族同士の決闘は禁じられている為、いいとこ生徒同士の小競り合いといった具合だが)

決闘があると聞きつけた生徒達が大挙として押し掛け、広場を取り巻いている
その中心で二人の男が対峙していた

「ここに居る全員が立会人だ、君が負けたなら先程の侮辱を頭を下げて謝罪して貰おう!」
「やってみろ、お前の様なマンモーニに出来るものならな」

ディアボロの言葉に激したギーシュは薔薇の花を振るい、一枚の花弁を落とした
花弁から現れた甲冑姿の女性を模した彫像に命じる
「ワルキューレ、あの男を叩きのめせッ!」
ギーシュの声と共に彫像-ワルキューレがディアボロに向かって突進する

(ほう、ゴーレムという奴か、だがその程度では話にもならんわ)
「キング・クリムゾンっ!!」

観衆の中に紛れていたルイズはディアボロの傍に立つ異様な人影を見た
身長はディアボロと同じ位、金網状の模様が全身を覆い、額には小さな顔がもう一つ付いている
ギーシュも観衆も誰も目を向けてはいない
誰も気付いていない?見えていないのか?
ルイズははたと気付いた、
あれこそがあの不可視の人影こそがディアボロの自身の源、自分が感じたディアボロの力なのだと

ワルキューレがディアボロに向かって突進する
ディアボロがワルキューレに向かって突っ込む

両者の距離が5メートルを切った時
「!? な、何だ、身体が重い! 立っていられないだと! はッ!」

両者がぶつかった鈍い音が広場に響き渡り、気まずい沈黙だけが後に残った


■今回のボスの死因
転んだところにギーシュのゴーレムがぶつかり頚椎骨折で死亡


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