ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

ゼロの来訪者・外伝 デルフリンガーの憂鬱

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だれでも歓迎! 編集
「…なあ、相棒」
「なんだいデルフ?」
早朝、ルイズの服&下着を洗濯する育郎に、傍に立てかけてあるデルフリンガーが
話しかけた。
「ちょっと俺を振ってみねえか?」
デルフリンガーはここ数日、不安で不安で仕方が無かった。
自分の今回の『使い手』は、彼を今まで手にしてきた人間達の誰よりも強力なのだ。
どれぐらい?と言うと
自分を使わなくてもいいんじゃない?
そんな感じなのである。
そこで彼は考えた!
ここで『使い手』、『ガンダールヴ』に選ばれた人間全員にプレゼントされる特典を
展開すっ飛ばして教えてしまおうと!
「かまわないけど…何故?」
「いや、ちょっと良い事思いだしてな。教えてやろーって思ったんよ」
そして育郎がデルフリンガーをつかんだ瞬間、彼の左手のルーンが輝きだした!



『ガンダールヴ』のルーンを持つ者が武器に触れたその瞬間!
ルーンは光り輝き、その真の力を解放するッ!

人間は普段その潜在能力の30%しか使っていないと言われている…
しかし『ガンダルーヴ』は100%、いや、精神の昂ぶりによりそれ以上の力を
発揮させることが出来るのだ!

          そ し て ッ !!!

育郎の脳内に住む寄生虫『バオー』の分泌液は、その『ガンダールヴ』の力によって
限界を超えるが故に生まれる弊害を異常と反応し…

『ガンダールヴ』が生み出す効果を完全に打ち消したのだッ!!!

   こ れ が 『 バ オ ー 』 だ ッ !!!


「こうかな、デルフ?」
剣を振る育郎がデルフリンガーに尋ねる。
「………」
「デルフ?」
「あ、ああ!そうそう、えーっとな、ちょっといい事ってなぁ…
 ほ、ほら相棒、おめーの左手のルーンが光るんよ!」
見れば確かに光っている。
「本当だ…」
「はなせば消えるぜ」
試してみると、デルフが言った通りルーンが光るのを止めた。
「へー、面白いな」
「だ、だろ?いやー相棒に喜んでもらえて嬉しいぜ。はは、ハハハハハハハ!」
デルフリンガーの渇いた笑い声が、日の出の空に吸い込まれていったとさ

ゼロの来訪者・外伝 デルフリンガーの憂鬱 ~終~

「やっべ、はやく色々思い出さねーと本気でいらねー子に…」


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