教室内は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
先公のファブリーズっつーオバハンはまともに爆風を喰らい黒こげで転がっている。
ガキ共はあらかじめ机に隠れていやがったのでほぼ無傷だったが、
爆音にびっくりした動物共が暴れはじめ、ガキ共は次々と血祭りにあげられていった。
その動物共同士も見境なくバトルロワイヤルを繰り広げている。
もう一度言う、教室内は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
しかしわれらが御主人様はそんな状況を一目見てこう言った。
先公のファブリーズっつーオバハンはまともに爆風を喰らい黒こげで転がっている。
ガキ共はあらかじめ机に隠れていやがったのでほぼ無傷だったが、
爆音にびっくりした動物共が暴れはじめ、ガキ共は次々と血祭りにあげられていった。
その動物共同士も見境なくバトルロワイヤルを繰り広げている。
もう一度言う、教室内は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
しかしわれらが御主人様はそんな状況を一目見てこう言った。
「ちょっと失敗したみたいね」
ちょっとどころじゃねエェェェェェだろォォォォォォ!!?
俺だって直前にリトル・フィート出してなかったらヤバかったぞ!?
っつーかなんで爆発に一番近い張本人がピンピンしてるんだよォォォ!?
『おーイ、ウシろ、うしロ』
ん?うおォォォォォォッ!!フレイムが火炎放射しながら突っ込んで来たァァァ――――ッ!
「オレのそばに近寄るなああ――――――――ッ!」
俺だって直前にリトル・フィート出してなかったらヤバかったぞ!?
っつーかなんで爆発に一番近い張本人がピンピンしてるんだよォォォ!?
『おーイ、ウシろ、うしロ』
ん?うおォォォォォォッ!!フレイムが火炎放射しながら突っ込んで来たァァァ――――ッ!
「オレのそばに近寄るなああ――――――――ッ!」
っつーわけで小娘は罰として教室の後片付けをすることになった。やるのは俺だけど。
「しっかし、ひっでーなこりゃ」
爆風で壁や天井はススだらけだし、黒板は丸こげで本当に『黒』板になってるし、窓はほぼ全滅してるし、
机も無事なのは半分もねーし、所々に詳しく描写したくねー体液が撒き散らされてやがる。匠を呼べ、匠を。
俺はとりあえずモップで床を拭き始めた。小娘は数少ないぶっ壊れてない机の上に座っていた。
服はボロボロだったが小娘自体は無傷らしい。化け物か。
(しっかし、まさか魔法を使えねー魔法使いとはねー)
シエスタの話じゃあ、魔法が使えるのが貴族っつーことだろ?
だったらこいつ貴族じゃないんじゃね?
そのくせにこいつ人のこと『平民』『平民』ってバカにしすぎじゃね?
今も自分の罰を俺に押し付けてるしよォォォ。
(だんだんムカッ腹立ってきたぜェー……)
イヤミの一つでもかましてやろうと俺は小娘の方を向いた。
「しっかし、ひっでーなこりゃ」
爆風で壁や天井はススだらけだし、黒板は丸こげで本当に『黒』板になってるし、窓はほぼ全滅してるし、
机も無事なのは半分もねーし、所々に詳しく描写したくねー体液が撒き散らされてやがる。匠を呼べ、匠を。
俺はとりあえずモップで床を拭き始めた。小娘は数少ないぶっ壊れてない机の上に座っていた。
服はボロボロだったが小娘自体は無傷らしい。化け物か。
(しっかし、まさか魔法を使えねー魔法使いとはねー)
シエスタの話じゃあ、魔法が使えるのが貴族っつーことだろ?
だったらこいつ貴族じゃないんじゃね?
そのくせにこいつ人のこと『平民』『平民』ってバカにしすぎじゃね?
今も自分の罰を俺に押し付けてるしよォォォ。
(だんだんムカッ腹立ってきたぜェー……)
イヤミの一つでもかましてやろうと俺は小娘の方を向いた。
……が、小娘の目を見て、萎えた。
泣くのを必死に堪えてる目だ。落ち着くために素数を数えてるかのような。
(……しょおがねーなあぁぁ、くだらねーこと考えてんじゃねーぞ!ホルマジオ!)
大の大人が10才ぐらいのちっちぇガキをいじめてなにが面白いんだ?
イヤミの一つでも言ってやる?今まで言われ続けてきたんだろーが!魔法が使えないんだからな!
それに魔法が使えねーつっても、俺を召喚して蘇生させたのも事実。
完全に使えねーんじゃあねー、多分だが『能力』の問題じゃねーのか?
俺が『小さく』する能力のように、小娘は『爆発』させる能力じゃねーのか?
だったらなんも問題はねー、くだるくだらねーっつーのは、頭の使いようだからな。
泣くのを必死に堪えてる目だ。落ち着くために素数を数えてるかのような。
(……しょおがねーなあぁぁ、くだらねーこと考えてんじゃねーぞ!ホルマジオ!)
大の大人が10才ぐらいのちっちぇガキをいじめてなにが面白いんだ?
イヤミの一つでも言ってやる?今まで言われ続けてきたんだろーが!魔法が使えないんだからな!
それに魔法が使えねーつっても、俺を召喚して蘇生させたのも事実。
完全に使えねーんじゃあねー、多分だが『能力』の問題じゃねーのか?
俺が『小さく』する能力のように、小娘は『爆発』させる能力じゃねーのか?
だったらなんも問題はねー、くだるくだらねーっつーのは、頭の使いようだからな。
しかし小娘が凹んでいるせいか空気が最悪だ。こんな状態で掃除するなんて拷問だっつの。
小癪で小生意気で小うるさくて小憎らしい小娘だが、やっぱガキは元気があった方がいい。
ちょっぴり励ましてみるかねェー。柄じゃあねーが。
「しっかしまあ、たいした威力だな。さっきの爆発はよォー」
あんだけの破壊力を出せるのはうちのチームのやつらでも無理だろう。
リーダーやギアッチョのスタンドはスゲェことはスゲェが、純粋なパワーは低い。
「こいつを何発もぶち込んでやりゃあドラゴンだろうが巨人だろうがイチコロじゃね?
そしたらよォー、きっとモテモテだぜェー!キラークィーンなんて崇められたりしてな!
ブヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
と俺のテンションが上がってきたとき、タンッ、と後ろで音がした。
メギャッ!
次の瞬間、振り向いた俺の顔面に小娘の飛び蹴りが炸裂した!
「グバッ!?」
(シャイニングウィザードってやつだな、魔法使いだけに)
どうでもいいことを考えながら俺はぶっ飛ばされた。
小癪で小生意気で小うるさくて小憎らしい小娘だが、やっぱガキは元気があった方がいい。
ちょっぴり励ましてみるかねェー。柄じゃあねーが。
「しっかしまあ、たいした威力だな。さっきの爆発はよォー」
あんだけの破壊力を出せるのはうちのチームのやつらでも無理だろう。
リーダーやギアッチョのスタンドはスゲェことはスゲェが、純粋なパワーは低い。
「こいつを何発もぶち込んでやりゃあドラゴンだろうが巨人だろうがイチコロじゃね?
そしたらよォー、きっとモテモテだぜェー!キラークィーンなんて崇められたりしてな!
ブヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
と俺のテンションが上がってきたとき、タンッ、と後ろで音がした。
メギャッ!
次の瞬間、振り向いた俺の顔面に小娘の飛び蹴りが炸裂した!
「グバッ!?」
(シャイニングウィザードってやつだな、魔法使いだけに)
どうでもいいことを考えながら俺はぶっ飛ばされた。
「イデデデデデデデデデデデデ!」
頭ゴリッ!つったぞ!?ハゲになったりしねーだろな!?
頭を抱えて転げまわる俺に小娘は言った。
「あ、あ、あんたね!黙って聞いてれば爆発爆発って!わ、わたしのことバカにして!」
小娘は顔を真っ赤にして怒っていた。どもり癖があるみたいだな。
……あー、ヤベ。失敗して爆発してんのに爆発を褒めてどうすんだ、俺。
接待ゴルフで『ナイス空振り!』っつーようなもんだろ。
「あああ、あんた平民のくせに!使い魔のくせに!!オヤジのくせに!!!
あんたご飯抜き!明日も抜き!その次も!その次の次も!その次の次の次も!
その次の次の次の次も!次の次も!ずーっとご飯抜きぃ――――ッ!」
そう怒鳴ると小娘はちょっぴり涙目で教室から出て行った。
「………しょおがねーなあぁぁぁぁ……」
ホント会話難しいわ。猫飼いたい猫。
頭ゴリッ!つったぞ!?ハゲになったりしねーだろな!?
頭を抱えて転げまわる俺に小娘は言った。
「あ、あ、あんたね!黙って聞いてれば爆発爆発って!わ、わたしのことバカにして!」
小娘は顔を真っ赤にして怒っていた。どもり癖があるみたいだな。
……あー、ヤベ。失敗して爆発してんのに爆発を褒めてどうすんだ、俺。
接待ゴルフで『ナイス空振り!』っつーようなもんだろ。
「あああ、あんた平民のくせに!使い魔のくせに!!オヤジのくせに!!!
あんたご飯抜き!明日も抜き!その次も!その次の次も!その次の次の次も!
その次の次の次の次も!次の次も!ずーっとご飯抜きぃ――――ッ!」
そう怒鳴ると小娘はちょっぴり涙目で教室から出て行った。
「………しょおがねーなあぁぁぁぁ……」
ホント会話難しいわ。猫飼いたい猫。
「さーて、どうするかねェー」
掃除を終わらせ、俺は食堂の前に戻ってきた。
掃除だけじゃあなくてガラスやら机やら運ばされたが、
まあそこらへんはアレだ、リトル・フィートで楽チンだったが。
ぐぎゅぅぅぅぅぅぅぐるるるる………
『目が回ってきた……』
ヤベェなぁぁぁぁぁぁ、重労働した上に朝飯が貧相だったからマジヤバイ。
「その上昼飯抜きかよ……どうすんべ」
俺が言い方が悪かったから小娘が怒るのは仕方ねーとしても、
さっきの怒りようなら次の飯は一週間後か二週間後か……流石に死んじゃうYO!!
(ヤバイ、腹減りすぎてテンションおかしくなってきやがった……)
随分情けないことだがリトル・フィート使ってなんかパクるか……
掃除を終わらせ、俺は食堂の前に戻ってきた。
掃除だけじゃあなくてガラスやら机やら運ばされたが、
まあそこらへんはアレだ、リトル・フィートで楽チンだったが。
ぐぎゅぅぅぅぅぅぅぐるるるる………
『目が回ってきた……』
ヤベェなぁぁぁぁぁぁ、重労働した上に朝飯が貧相だったからマジヤバイ。
「その上昼飯抜きかよ……どうすんべ」
俺が言い方が悪かったから小娘が怒るのは仕方ねーとしても、
さっきの怒りようなら次の飯は一週間後か二週間後か……流石に死んじゃうYO!!
(ヤバイ、腹減りすぎてテンションおかしくなってきやがった……)
随分情けないことだがリトル・フィート使ってなんかパクるか……
とか考えてるところに、
「あ、ホルマジオさん!こんにちは」
朝にあったシエスタが話しかけてきた。
「おう……シエスタ……こんちわ……」
「な、なんかすごいゲッソリしてますよ。大丈夫ですか?」
「いや……ちょっとしたミスでな……昼飯抜きなんだ……ゴホゴホ」
「た、大変ですね。もしよかったら厨房で賄いでも頂きます?」
「マジでか!?」
シエスタの提案を快く承諾し、厨房へ案内するシエスタの後ろを
俺はスキップしながらついていった。
グラッツェ、ご都合主義。
「あ、ホルマジオさん!こんにちは」
朝にあったシエスタが話しかけてきた。
「おう……シエスタ……こんちわ……」
「な、なんかすごいゲッソリしてますよ。大丈夫ですか?」
「いや……ちょっとしたミスでな……昼飯抜きなんだ……ゴホゴホ」
「た、大変ですね。もしよかったら厨房で賄いでも頂きます?」
「マジでか!?」
シエスタの提案を快く承諾し、厨房へ案内するシエスタの後ろを
俺はスキップしながらついていった。
グラッツェ、ご都合主義。
to be continued...