ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

僕の夢は三色コロネッ!-1

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匿名ユーザー

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あれから 3ヶ月

あの時僕たちブチャラティチームは組織に反旗を翻しそして最終的には組織のボスを倒し僕は
組織のボスになった。だが大事な仲間たち。頭は悪かったが優しいヤツだったナランチャ。
口もガラも悪かったけど面倒見のいいアバッキオ。そして僕がこの組織に入るキッカケとなり
ギャングの癖にホントは誰よりも正義感の強かったブチャラティ。僕は今この三人の墓の前に
来ていた。三つの墓はどれも立派墓だ。 ジョルノは三人の墓の前に立っていた。
「これから忙しくなりそうですよ…ブチャラティ。ミスタもなかなかがんばってくれていますし
なんとか組織もやっていけそうです。」
返事はない。ジョルノは三人の事を思い出して少し泣きそうになった。
(泣いたら僕のキャラじゃないな…)
ジョルノはグッと涙を堪えるとゴールドエクスペリエンスで墓の周りを無駄無駄ァッ!して
その後には綺麗な花々が咲き誇っていた。少々荒っぽいか
「また、会いに来ますよみんな。」
そのまま振り返り帰ろうとした時。前方の異変に気がついた。
ジョルノの前方には輝いてる何かが…鏡!?
(まずいッ!引き込まれるッ!!)
ゴールドエクスぺリエンスを発動し鏡を破壊しようとしたが何の
抵抗もできないまま鏡に吸い込まれてジョルノはそのまま意識を手放した。

所変わってここはトリステイン魔法学園。ここの二年生
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは
学園の二年生恒例の使い魔の召喚儀式に取り掛かっていた。
「ゼロのルイズの癖に召喚なんてできるのかよ」

「どうせ何も出てこないで爆発するだけよ。ゼロのルイズよ!?」
「いや、ゴキブリとか出てくるかも知れないぞッ!」
(なによなによなによ!…みんなで馬鹿にしてっ!見てなさい!とびっきりの召喚しちゃうんだからっ!)
「この宇宙のどこかにいるカッコよくて強くて有能な使い魔よ!私の所に来なさァァァいッ!!」
ドッカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!
その爆発の余波で生徒数名が吹っ飛びその煙で周りの者すべてが咳き込んでいた
ルイズはうっすらと見えるシェルエットを見て成功を素直に喜んだ。
「また爆発かッ!!ゼロのルイズ!!」
「馬鹿なッ!このマルコルヌがッ!このマルコルヌがァァァ!!」
「ゲホッ!…は、肺がァァ…」
煙も晴れてそこに出てきたのは眠っている金髪の青年だった。
え!?誰?もしかして平民?てか人間!?てか周りのヤツ笑うなっ!!
気絶している平民は胸元がハートの形で開いている変な服を着ていたが本人自体は
顔だちも整っておりハンサムな青年だ。カッコイイ。髪型は奇妙だけど。だけど平民?
「ミスタ・コルベール!!もう一度召喚の儀式をさせて下さい!!」
「どうしてだねミスヴァリエール。」
「平民が使い魔なんて聞いたことがありません!」
無理もない。彼女はドラゴンとかサラマンダーとか怪獣シリーズを期待していたのだ。
「サモン・サーヴァントは聖なる儀式です。やり直しなどもってのほかですよ。」
(そんなあ…こんなのってアリなのォ?)
ルイズは仕方なく、ホントに仕方なく眠っている青年に近づき耳元でささやいた
「感謝しなさいよね。貴族にこんなことされるなんて滅多にないんだから」
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。
この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!!」 チュ♪      初めてだったのに…

ここはどこだ…。
真っ白に広がる花畑。地平線の所まで続いている。
「ジョルノ!?なんでテメェがここにいんだよ。」
「まさか死んだのか?お前もこっちこいよ~。楽しいぞ~。」
「早とちりするなナランチャ。ジョルノはまだ死んでいない。」
先ほどまで誰もいなかったところにテーブルと三人。あれはブチャラティ達!?
あなたたちはどうしてここに!生き返ったのですか?
「違うぞジョルノ。お前がコッチにきたんだ。俺たちのところにな。」 
そうか…先ほどの鏡の攻撃でそのまま僕は殺されたのか。やけにあっけない
最後だった。眠るようにしてやられたのだから見事な能力だろう。
ジョルノは激しい勘違いをしたままブチャラティ達に歩み寄っていこうとしたが
「おっと。ジョルノお前はそこでストップだ。コッチにまだ来るべきじゃねえよ。」
やっぱり止められた。
アバッキオ!?どういう事です?僕は死んだのでは
「なに勘違いしてんだオメーは。オメーはまだ死んじゃいねえぞ。」
ではここはどこなんです…
「三途の川って所か?川はないから違うか。まあ似たような所だ。」
というとこの世とあの世の狭間
「そんな所だろう。お前はこれからやらなきゃならないことがあるのさ」
それはどういうことです?
「まあセイゼイ頑張るんだなジョルノ。」
「地獄ってわけじゃねーだろーからしっかりエンジョイしてこいよー!」

「俺達はもう終わってしまった。だがお前はこれからだ。
お前はこれから始まるんだジョルノ。」
花畑もブチャラティ達も消えてすべてが光に満ちてきた…
チュ♪

ジョルノは意識を取り戻した。左手の激痛によって。
「~~~~~~~ッ!!!!」
声にならないほどの激痛ッ!!手が千切れンばかりの痛み!
「ちょ、何大げさなリアクションしてるのよ。ルーンが刻まれてるだけじゃない。」
そんなこといいながらもジョルノの背中をさすってあげる。見知らぬ少女。カワユス
しばらくして痛みが治まったジョルノはやっとのこと起き上がることができた。
すると頭が禿げ上がっている中年(教師か?)が僕の左手をマジマジ見て
「珍しいルーンですね。あとで写しておきましょう」
「ルーンって……アナタ達は何者です?あの鏡は一体…」


(信じられない…こんなことがあるなんて)
異世界!?魔法使い!?ファンタジーやメルヘンじゃあるまいし。
そう思いたかったがどうやらコレは現実らしい。
あの後僕を召喚したと言っているルイズにいろいろ質問してみたのだが
どう考えてもおかしい。正気なのかと思ったが周りにはにはドラゴンやらドデカイもぐら
やら地球上にはありえない生物達が並んでいた。ナンテコッタイ
なるほどつまりルイズはこの学園恒例の使い魔召喚の儀式で僕を呼び出した。
さすが僕だ。簡単にまとまったが納得できるわけがない。
しかもさっきからギャァギャァとルイズがうるさい。

「チキュウ?別世界?そんなこと信じると思ってるのこのバカ犬っ!」
こっちからしてみればお前のほうがよっぽど信じられない。あって間もない他人に
犬よばわりするとは。大物かもしれないな。じゃなくて
「僕を呼び出したということは戻す魔法もあるんですよね。モチロン」
「モチロンないわよっ!サモン・サーヴァントは呼び出す魔法であって戻す魔法なんて知らないわよ。」
勝手に呼び出しておいて帰る方法がないとは。こちらでの生活はどうするか。そもそも使い魔
とはどのようなことをするのだろう。
「その使い魔とはどのような仕事を?」
「本来ならご主人様の眼や耳になるんだけど。無理みたいね。何も見えないし。」
「秘薬の材料を見つけたりするのも無理そうだし掃除洗濯をやってもらおうかしら」
「つまり家政婦業務をやれってことですね。」 段々ムカついてきた。
「他にできることないでしょアンタ。平民が私を守ることもできそうにないし。」
(お前など守らずに見殺しにするがな…)
「はあ…なんでキュルケがサラマンダーでアタシが平民なのよ」
暗い事考えながらもジョルノはしぶしぶルイズの言うことを聞いていた。
誰だキュルケって。


「もうすっかり夜中ね。寝なくちゃ」
「待ってください。僕はどこで寝るのです?」
ンッ と指差したその先にはワラが敷いてあったのだ。イヤッホーーー!!
って寝れるかァァァァ!!!!!いくらなんでも寒い。
「うるさいわね~。使い魔なんだから文句言わずにさっさと寝るっ」

しかたない。今はこの状況を把握するまでの辛抱だ。
いつまでもこんなワガママ娘のお守りなどする必要はない。
無駄な時間を割くわけにはいかない。帰る方法を見つけるまでの辛抱だ。
その時にはし っ か り お礼参り。じゃないお礼をしなくてはならない。
「ところで」
「はい」
「アンタの名前なんなの?」
聞くの遅すぎるだろ。常識的に考えて。
「ジョルノ・ジョバァーナ。ジョルノで結構ですルイズ」
「ご主人様と呼びなさい!まあわかったわ。おやすみジョルノ」
そのまま数分くらいして穏やかな寝息が聞こえてきた。
寝顔そのものはとてもかわいらしい少女だ。寝顔だけは。
(面倒なことになった…幸いスタンドは問題なく使えるみたいだ)
呼ばれたときにスタンドを出していたが誰一人として僕のスタンド
が見えるものはいなかった。ということはスタンド使いはいないのか。
魔法学園。魔法使い。ドラゴン。ファンタジーの世界。
「魔法使いの世界か」
物語としてはおもしろいだろう。実際にその物語を演じる事になろうとは。
(これから始まる…か。この事ですかブチャラティ)
やがてジョルノも眠気にまかせてそのままぐっすりと眠りに落ちていった。


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