ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

偉大なる使い魔-13

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 風のアルビオン

わたしは今ギトー先生の授業を受けている、勿論プロシュートも一緒だ
「最強の系統は知ってるかね、ミス・ツェルプトー」
ギトー先生は、なんだか暗くて怖くて不気味で皆の人気が無い先生だ
「『虚無』じゃないんですか?」
「伝説の話をしているわけではない。現実的な答えを聞いてるんだ」
あっキュルケがむかついてる、むかついてる
「『火』に決まってますわ。ミスタ・ギトー」
確かに『火』の系統は戦いに向いている
「ほほう。どうしてそう思うね?」
「すべてを燃やしつくせるのは、炎と情熱。そうじゃございませんこと」
「残念ながらそうではない」
先生は杖を構えると、言い放った
「試しに、この私にきみの得意な『火』をぶつけてきたまえ」
教室で『火』?何度か爆発させた、わたしが言うのも何ですが教室ですよ?
「火傷じゃすみませんわよ?」
「かまわん。本気できたまえ。その、有名なツェルプトー家の赤毛が飾りではないのならね」
キュルケの顔から笑みが消え辺りに緊張が伝わってくる
胸の谷間から杖を抜くと・・・って胸ェ?
キュルケの周りの男子の目が
イモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモ
イモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモイモ
イモビリツァーレ!(釘付けだ)

男子がキュルケの胸に注目してる
わたしは自分の胸元を覗き込んでみる
そこに起伏は無く爽やかな平原が広がっていた
それって納得いく?ねえ。
わたしは、ぜェーんぜん納得できないわ
なめてるの!この、わたしをクソックソッ
むかつくのよ、コケにしてっ、ボケがー!

教室に烈風が舞った
キュルケの炎が、かき消され吹き飛ばされていた
わたしは考え込むと周りが見えなくなるのね、なんとかしないと
先生が言い放った。
「諸君、風が最強たる所以を教えよう。簡単だ。風は全てを薙ぎ払う。火も、
水も、土も、風の前ででは立つことすら出来ない。残念ながら試したことは
ないが、虚無さえ吹き飛ばすだろう。それが風だ」
隣のプロシュートをチラリと見る
彼の能力、あの力を風で吹き飛ばす事が出来るのだろうか?
ひょっとして最強はプロシュートなのではないか・・・?
わたしは、魔法に誇りを持つ貴族。わたし自身は失敗が多いけど
魔法の凄さは十分知ってるつもり。
でも、プロシュートの能力を見せ付けられて
わたしの『自信』ってやつがブッ壊れそうだわ
先生の説明が続く
「目に見えぬ風は、見えずとも諸君らを守る盾となり、必要とあらば
敵を吹き飛ばす矛となるだろう。そしてもう一つ風が最強たる所以は・・・」
先生が杖を立てた
「ユビキタス・デル・ウィンデ・・・」
低く、呪文を詠唱する。その時、教室の扉がガラッと開きコルベール先生が入ってきた
うわっ、何あのかっこ。えらい、また、めかし込んで、まあ
「ちっ、いい所でよー」
プロシュートが呟いた
わたしはなんだか、その呟きが、とても気になった


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