カチャ・・・カチャ・・・モグ・・・モグ・・・
クイッ・・・コクコクコク・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・あー!もう!さっさと食べなさいよ!このバカ帽子ぃ――――!」
いや、帽子が飯を食うはずがないだろう。
クイッ・・・コクコクコク・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・あー!もう!さっさと食べなさいよ!このバカ帽子ぃ――――!」
いや、帽子が飯を食うはずがないだろう。
『変な帽子みたいな使い魔』
朝食を終えてルイズと帽子は教室へと向かった。
ちなみに帽子用のパンとスープは近くのマリコルヌの食事に混ぜといた。
ルイズがふわふわと帽子を従え、教室に入る。しかしいつも浴びせられる嘲笑が今日はなかった。
みんな眠かったからである。
というわけでつつがなく授業は開始された。
が、しかし。
ちなみに帽子用のパンとスープは近くのマリコルヌの食事に混ぜといた。
ルイズがふわふわと帽子を従え、教室に入る。しかしいつも浴びせられる嘲笑が今日はなかった。
みんな眠かったからである。
というわけでつつがなく授業は開始された。
が、しかし。
「随分珍しい使いm・・・ゲフンゲフン帽子を召喚しましたのねぇ、ミス・ヴァリエール」
(なんでわざわざ帽子って言い直すのよ!クソがァ!)
「おいおい!昨日召喚が失敗したからってその辺歩いてた帽子を連れてくるなよ!」
(帽子がその辺歩くわけないでしょ!このピザーラが!)
「まさか帽子を使い魔にするなんて、流石『ゼロ』のルイズねぇ!おっほっほ」
(うるさいバカ女!その乳引き千切って背中に移植するわよ!)
(なんでわざわざ帽子って言い直すのよ!クソがァ!)
「おいおい!昨日召喚が失敗したからってその辺歩いてた帽子を連れてくるなよ!」
(帽子がその辺歩くわけないでしょ!このピザーラが!)
「まさか帽子を使い魔にするなんて、流石『ゼロ』のルイズねぇ!おっほっほ」
(うるさいバカ女!その乳引き千切って背中に移植するわよ!)
教師のミセス・シュヴルーズが指摘したせいで、帽子を召喚したルイズへの嘲笑が始まり、
睡眠不足のイライラも手伝ってルイズはあっさりリミットブレイクに達した。
睡眠不足のイライラも手伝ってルイズはあっさりリミットブレイクに達した。
(なんもかも全部お前がわるいんじゃあああああああああああああああ!!!)
ルイズは近くにあったキンケシを全力で帽子めがけて投げつけた!
ド・シュゥゥゥゥゥゥウウッ!
キィン!
ボギャアッ!
「うぎゃあああああああああ!!!?」
「どうした!?マリコルヌ!?マリコルゥゥゥヌッ!!」
「・・・ほへ?」
うしろを見てみれば今投げたウォーズマンがマリコルヌ(ピザーラ)の顔面に突き刺さっていた。
「うぎゃあああああああああ!!!?」
「どうした!?マリコルヌ!?マリコルゥゥゥヌッ!!」
「・・・ほへ?」
うしろを見てみれば今投げたウォーズマンがマリコルヌ(ピザーラ)の顔面に突き刺さっていた。
(どういうこと?一体なにが起こったの?
わたしは確かに今、上でふわふわしてる小憎らしいあんちくしょー目掛けてぶち込んだはず!
なのにそれがいつの間にかうしろにいた小憎らしいあんちくしょーにぶち込まれていた!
・・・ん、あれ?結果オーライ?
いやいや待て待て落ち着きなさい。偶数を数えて落ち着くのよ・・・
偶数は荷が割れるということで引越しの日には向かない不吉な数字・・・
わたしに勇気を与えてくれる・・・
・・・あれ、ゼロって偶数なのかしら?・・・)
わたしは確かに今、上でふわふわしてる小憎らしいあんちくしょー目掛けてぶち込んだはず!
なのにそれがいつの間にかうしろにいた小憎らしいあんちくしょーにぶち込まれていた!
・・・ん、あれ?結果オーライ?
いやいや待て待て落ち着きなさい。偶数を数えて落ち着くのよ・・・
偶数は荷が割れるということで引越しの日には向かない不吉な数字・・・
わたしに勇気を与えてくれる・・・
・・・あれ、ゼロって偶数なのかしら?・・・)
ルイズがゼロが偶数なのかどうか思い出そうとしていると、
「ミス・ヴァリエール!!」
「うひゃあ!?」
「ぐぼッ!」
いきなりシュヴルーズに呼びかけられ、ルイズは驚いた拍子に地獄突きを叩き込んでしまった。
「すすすすいません!ミセス・シュヴルーズ!!」
「うごッ!ごほッ!おげッ!げほッ!」
「ミス・ヴァリエール!!」
「うひゃあ!?」
「ぐぼッ!」
いきなりシュヴルーズに呼びかけられ、ルイズは驚いた拍子に地獄突きを叩き込んでしまった。
「すすすすいません!ミセス・シュヴルーズ!!」
「うごッ!ごほッ!おげッ!げほッ!」
結局、授業を聞いてなかったことと地獄突きかましたことの罰で、
ルイズは前に出て『錬金』をやらされるハメになった。
ルイズは前に出て『錬金』をやらされるハメになった。
「ルイズ、止めときなさいよ、どうせ失敗するんだし」
「うわああああああん!!あんまりだあああああああああ!!」
「ブーブー」
「『ゼロ』は引っ込めー、帰れー」
「かーえーれ、かーえーれ、かーえーれ、かーえーれ、かーえーれ」
「うわああああああん!!あんまりだあああああああああ!!」
「ブーブー」
「『ゼロ』は引っ込めー、帰れー」
「かーえーれ、かーえーれ、かーえーれ、かーえーれ、かーえーれ」
(この便器に吐き出されたタンカスどもがァァァ!末代まで祟ってやるからなァァァ!!)
バッシングの嵐を前にルイズは再びリミットブレイクに達しようとしていた。
そんな生徒達の上には帽子がふわふわと漂っている。
『やれるもんならやってみろよ、『ゼロ』のルイズ』
と言っている様な気がして(被害妄想である)、ルイズは本日二度目のリミットブレイクに突入した。
バッシングの嵐を前にルイズは再びリミットブレイクに達しようとしていた。
そんな生徒達の上には帽子がふわふわと漂っている。
『やれるもんならやってみろよ、『ゼロ』のルイズ』
と言っている様な気がして(被害妄想である)、ルイズは本日二度目のリミットブレイクに突入した。
(どいつもこいつもわたしをなめくさりやがってええええええええええええ!!!)
全身全霊をこめて錬金対象である小石に向かって杖を振り下ろし、
チュドォォォォォォん
やっぱり失敗した。
『失敗する可能性があることは失敗する』ンッン~、名言だね、これは。
「けほっ、こほっ」
(う~・・・やっぱりわたしって駄目なのかしら・・・)
そろそろキュルケ(バカ女)がルイズをからかう声が聞こえてくる・・・筈であった。
『失敗する可能性があることは失敗する』ンッン~、名言だね、これは。
「けほっ、こほっ」
(う~・・・やっぱりわたしって駄目なのかしら・・・)
そろそろキュルケ(バカ女)がルイズをからかう声が聞こえてくる・・・筈であった。
「キュルケ、しっかり」
青い髪でメガネをかけた少女―ルイズはまだ知らないが名はタバサである―が、
隣の席のキュルケを揺さぶっていた。
なぜかキュルケは頭にでっかいタンコブをつくって気絶していた。
「・・・はえ?」
ルイズは教室を見回した。
「マリコルヌ!?今度は一体どうしたんだ!?マリコルゥゥゥヌッ!!」
「ペリーコロ!!目を覚ませ!!」
「マルク!故郷に許嫁がいるんだろ!?死ぬんじゃない!マルク!!」
「メディィィィック!メディィィィック!」
青い髪でメガネをかけた少女―ルイズはまだ知らないが名はタバサである―が、
隣の席のキュルケを揺さぶっていた。
なぜかキュルケは頭にでっかいタンコブをつくって気絶していた。
「・・・はえ?」
ルイズは教室を見回した。
「マリコルヌ!?今度は一体どうしたんだ!?マリコルゥゥゥヌッ!!」
「ペリーコロ!!目を覚ませ!!」
「マルク!故郷に許嫁がいるんだろ!?死ぬんじゃない!マルク!!」
「メディィィィック!メディィィィック!」
何人かの生徒がそろって気絶していた。彼らには奇妙な共通点が二つあった。
一つ、皆頭にでっかいタンコブが出来ていたこと。
二つ、彼らはさっき、ルイズをバカにしてきたやつらだったということ。
一つ、皆頭にでっかいタンコブが出来ていたこと。
二つ、彼らはさっき、ルイズをバカにしてきたやつらだったということ。
「・・・いったい、なんなのよぉ~」
すっかり混乱したルイズを尻目に、
変な帽子みたいな使い魔はマリコルヌのタンコブの上に、ぽふ、と乗っかった。
これがいわゆるピザハットである。
すっかり混乱したルイズを尻目に、
変な帽子みたいな使い魔はマリコルヌのタンコブの上に、ぽふ、と乗っかった。
これがいわゆるピザハットである。
第三話『キンケシは硝煙の香り』完ッ!
バ―――――z______ン!