ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

不死の使い魔 召喚1回目

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煙の晴れた中庭を前にしてルイズは天に向かって祈りをささげた

(我等が始祖にして偉大なるブリミル、私何か悪いことを致しましたでしょうか?
今まで生きてきた中で嘘をついたことはあります、隠し事をしたこともあります
ですが魔法が使えぬゼロという嘲笑に耐え、懸命に努力してきたつもりです
たしかに神聖で美しく強い使い魔というのは高望みし過ぎたかもしれません、自分でもそう思います
でもこれはあんまりじゃないでしょうか)

何度かの失敗の後でやっと呼び出すことに成功した自分の使い魔に視線を移す

髪の色は自分と同じピンク‐でも斑模様、服装はほぼ半裸‐三十過ぎがする格好ではない
平民という時点で問題外、外見でも不合格を宣告するには十分、駄目押しなのはその態度だ
私を、可憐でひ弱な百合の花の様な貴族の美少女を見て、怯えているとはどういうことだ
平民が突然こんな所に来れば混乱するのは無理も無いが、これはありえない
結論:これは使えない

「ミスタ・コルベール、もう一度召喚の儀式をやらせて下さい」

「ミス・ヴァリエール、それはダメだ」

あっさりと却下される
人事だと思って…、薄いの髪の毛だけではないらしい
神聖な儀式だの、伝統だの、ルールは絶対だの、再召喚が行えるのは使い魔が死んだ時だけだの、
どうでもいいことをまくし立てた挙句の果てに、時間が押しているからさっさと契約を済ませろと来た
まあ確かに何時までもこうしている訳にはいかない、極めて不本意ではあるが契約を行うことにする
決してU字禿の言葉に押された訳ではない

口の中で呪文を唱えた後、怯える男に口付けをした
唇が離れた後、左手を抱えて男はのた打ち回りながら倒れた
私の唇に触れたのだから感激して涙するのが筋だろうに失礼な奴だ

刻まれたルーンを興味深そうに見ていたU字禿や私を馬鹿にしていた同輩が室内に戻ってなお、男は倒れたままだった

その様を見て一人残ったルイズは声を上げる
「ほら、いつまでも寝てないでさっさと起きなさいよ」
反応がない
いぶかしみながら、爪先でつついてみる
ピクリとも動かない
「えっ!」
口に手をかざしてみる
息がない
「あれっ!?」
首に手を当ててみる
脈がない
「これって、つまり」

■今回のディアボロの死因
×ルイズにキスされたショックで死亡
○ルーンを刻まれたショックで死亡


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