ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

最終話 ホワッツ・ア・ワンダフル・ヘンタイ

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メローネはバスに乗っていた。
バスには他にも乗客がいた。
どこに行くかは・・・わかっている。
未練がないといえば嘘になる。だが後悔はしていない。
そう黄昏て窓の外を見ているメローネに、車掌が話しかけてきた。
「乗車券を拝見させていただいてもよろしいでしょうか?」
メローネはタイツに手を突っ込むと、乗車券を差し出した。

ゼロの変態最終話 ホワッツ・ア・ワンダフル・ヘンタイ

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
メローネは絶句した。
「あ、ちょっと待っててくださいね~。アハハ、どこいっちゃったんだろ~?」
「お客様・・・」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
「(やばいッ!)いやぁちょっとどこしまったかわかんなくなっちゃいまして~アハハ・・・」
「無賃乗車ですか?お客様・・・」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
「ち、ちがうんですって、いや、ね、ほら、その~・・・」
「無賃乗車かと聞いているんだッ!!」
「うるせぇぇぇぇーーーー!!普通こういうパターンだったらアレだろ!
 しらねーうちに乗車券が入ってるモンだろオイ!!おかしいだろこれ!!」
メローネがそう怒鳴ると車掌はメローネの頭を掴み、窓に叩き付けたッ!!

ドグシャァァアッ!!

窓が割れる!メローネは怒る!
「いっでぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!なにしやがるこの・・・」
またしてもメローネは絶句した。乗客が集まってきたのだ。
しかし彼が驚いたのはそこではなかったッ!!

「無賃乗車ぁぁ~?しょぉぉぉおおがねぇぇぇぇなあぁあ~。
 でも乗車券がねぇってことはよぉ~、まだ『その時』じゃあねぇってことだよなぁ~」
「ホルマジオ!?てめぇオレが貸したメタルギアソリッドどこにやった!」
「でも、なんでスタンドが強化されたんだ?それが謎だよなぁ~」
「イルーゾォ!?お前は貸してやったこなた×かがみ本だ!無くしたのかまさか!?」
「愛だ!愛の力に間違いねぇぜ!なぁ兄貴!!」
「・・・ペッシ、それは予想じゃあなくて妄想だ・・・」
「ペッシ、それにプロシュート!?グランダー武蔵とぬし釣りシリーズ、絶対無くしたろあれ!
 あとプロシュート!おまえまだ龍が如く2クリアしてなかったのか?」
「謎を残したままでよぉ~、おめぇ成仏できんのか?オレはできねぇ~なぁ~!え?納得いくか(ry」
「ギアッチョ!?たしかエヴァ様本大量に貸してたよなって、痛い!殴るな!やめろ!」
「お前は途中退場で満足なのか?彼女はもうどうでもいいのか?」
「リゾット・・・!。・・・そんなこと言ったってもう運命は決まってしまったじゃあないか・・・。」
「『運命~?オレが神の手のひらで踊ってるって言うのか?違うね!オレの手のひらで踊っているのは神の方だ!』
 ・・・おまえが言っていたぞ?」
「う・・・それは・・・」
リゾットの返答に答えが詰まるメローネ。

「・・・単刀直入に聞く。お前は死にたいのか?」
「そんなわけないだろ!まだ生きて・・・あいつらのそばにいたい!」
「そうか・・・その『意志』に嘘はないな。よし!」
「生きるっつったのはおめぇだ。だからよぉ~、もうちょっとしたことで死ぬんじゃあねぇぞ。」
「お前を見守っているからな、メローネ。主に鏡の中から。」
「がんばってくれよぉ~~。あと無くしてごめん。」
「お前の図太さと頭がありゃあ、どこでもやっていけるさ。」
「また死んだりしたら今度はフルボッコにしてやるからなぁ~」
メローネの体を6人がかりで持ち上げる暗殺チーム。
「おい、なにをする気だ?まさかな・・・やめようよ・・・」
暗殺チームの返答は・・・
「「「「「「グッドラック!」」」」」」
満面の笑顔でそう答えると、メローネを車外に放り投げた。

新ゼロの変態第一話 帰ってきた変態

「あいつらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
メローネが叫ぶと、ベッドの上にいた。
「・・・ってここは?・・・医務室?」
メローネはいつもの全身タイツではなく、全身に包帯が巻かれていた。ご丁寧に顔まで。
状況を把握するべくベッド際を見ると、タバサがいた。
タバサ・・・?

~(中略)~

と言うわけでメローネの頭には3つの選択肢が浮かび上がったッ!

ニフ①紳士なメローネはタバサにお礼を言う。
  ②口説く。
  ③押し倒す。男は野獣である。

(ここは・・・①だな・・・)
メローネは女の子と話すときはいつもこうである!!なんと打算的な男か!
「君が看病してくれたのかい?」
無言で首を振るタバサ。
「そうか・・・(やべ・・・どうやってお礼言おう・・・)
 ・・・こんな変態の近くにいるなんてきつかったろう!本当にありがとう!」
「そうでもない」
(やった!今絶対赤くなった!絶対好感度あがった!!)
メローネが一人で盛り上がっていると、シエスタが入ってきた。
「・・・メローネさん・・・?」
「はい?」
「うわぁぁぁぁぁん!メローネさぁぁあん!!よかった!目が覚めたんですね!」
「あぁ・・・まぁ・・・うん」
リアルに抱きついてくるシエスタ。こういうことをリアルでやられると困るメローネ。
「あぁ!す、すいません!」
「あ、いや、いいんですが・・・オレの看病をしてくれたのは誰です?」
「ヴァリエール様です。彼女が貴方をここまで運んだんです。おまけに看病まで。
 治療の代金は・・・そちらの・・・」
シエスタが指さした先にはなんとギーシュの姿が!!

「メローネ・・・目が覚めてよかったよ・・・」
即座にギーシュに飛びかかり、組み伏せるメローネ。
「・・・どこから見ていた?」
「どこって最初から最後まで。」
「もう一度聞く。・・・なんか見たか?」
「・・・何も見てないよ。さっきまで寝てたもの。」
口封じに成功したメローネはベッドにもどるとシエスタに尋ねた。
「で・・・当のルイズはどこです?」
「はい。何日も不眠不休で看病していらっしゃったのでついさっき倒れてしまって・・・。
 ツェルプトー様が部屋に運んでいらっしゃいました。」
「そうですか・・・ってキュルケの腕片方とれてなかったっけ!?」
「はい。じつはまだ安静にしておかないといけないんですが・・・『もうくっついた』って・・・」
「いや、くっついたって・・・」
そこでメローネは自分が志々雄状態なのに痛みがほとんど無いこと、明後日の方向を向いていたタバサの腕が治っていること
ギーシュの髪が元に戻っていることの理由を理解していた。
「・・・それでタバタンが代わりに?」
「はい。メローネさんが目を覚ましたら呼んでくれって・・・あっ!そうでした!
 ち、ちょっと失礼します!」
そういうとシエスタは去っていった。

「メローネ・・・すこしいいか?」
ギーシュが話しかけてくる。
「なんだよ。」
メローネに男と話す趣味はない。ゲームではいつもスキップしている。
「いや・・・この前はどうもすまなかった!僕の勝手で決闘に巻き込んで・・・
 あまつさえ生死の境をさまよわせてしまった!本当に申し訳ないッ!」
メローネは驚いてびっくりした。あのギーシュが土下座してきたのである!!
「な・・・どうしたんだよ急に・・・お前ひょっとしてあのあと土下座参りしたのか!?」
「あぁ。今回の事件は僕の責任だ。オールド・オスマンは『クラウザーさんが見れたからいいよ』と
 不問にしてくれたが・・・それでは僕の気がすまないッッッ!!」
「わかったよ・・・お前の気持ちはよくわかった。だから頭あげろ。」
「この罪深い僕を許してくれるというのか!なんて慈悲深いんだ君は!僕もいつか君のような漢になりたい・・・。」
「そこでよ、ものは相談なんだが・・・」
メローネはでかい勾玉を取り出すとギーシュに見せた。
「オレの仲間にプロシュートってのがいてよ、それがオレの10倍は漢らしい奴なんだ。」
「君の十倍だってぇぇぇぇ!」
驚きすぎである。そんな奴結構いる。
「で、この勾玉はいつもそいつが付けてる奴なんだが、これを付けると漢レベルが二倍になるんだ。」
「二倍だってぇぇぇぇぇぇ!!」
どう考えても嘘である。気づけ。馬鹿。
「これはプレゼントでお前にやる。そしてこれをほしがっている友達がいたら紹介してほしい。売ってあげるから。」
「ただでもらうなんて気が引ける!!エキュー金貨200枚だすよ!」
「オーケィ、商談成立だ。あ、重ねがけすると効果が減るから気を付けろ!」
詐欺である。メローネはこうやって金を稼いでいた。付いた仇名は『変態』。
「ところで・・・こいつを見てくれないか?」
パソコンをギーシュに手渡すメローネ。
「こ・・・これは・・・!!」
「やってていいぜ。あ、イヤホンを忘れるな。」
そう言ってメローネは、タバサにいろいろ話しかけていた。

「メローネ!!」
「あ、ルイズ!」
メローネはのんきにタバサと大富豪をしている。ギーシュ?そんなん聞くのは野暮ですぜ。
「このバカァ!なにのんきにカードなんかやってんのよ!!いろいろと大変なのよ!
 とにかく、いそいでオールド・オスマンの所へ行ってちょうだい!!
 三日前から待ってるからそろそろ殺されるわよ・・・!!」
「いや、オレ後一ヶ月は動けねぇから・・・」
「動いてるじゃない!ホントに死にたいの!?」
ルイズが必死な顔をしていたので、渋々メローネは校長室に向かった。


時は前後するが・・・
カオスが消滅した日、ハルキゲニアにとんでもないものが召喚された。
それはメローネと似たような存在。
しかしけっして合うことは無かった存在。
『それ』は目を覚ますと、人里へ降りていった・・・

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