ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

博愛乙女登場と爆殺魔法使い『0』

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サーヴァントムーディー4回
博愛乙女登場と爆殺魔法使い『0』

朝 それは健康な人間には爽やかに、不健康な人間には強烈に訪れる。今のアバッキオ、ルイズには後者だろう。

アバッキオがもたれている壁のすぐ隣にある戸が開き、
「あらぁ?こんな所に珍しいモノがねてるわぁ」
朝っぱらからムンとした色気を放ちながら少女 いや、その立派な出っ張り具合から言って、レディーが出てきた。ルイズとは対照的にあまりにも主張の強い胸、褐色の肌、情熱を帯びた瞳。
その全てが男の本能に訴えかけんとする容姿から普通の男子生徒からの人気は高そうだ。

「ここで寝てるって事は…ルイズの使い魔よねぇ…ウフフフ…おばかさんねルイズゥ。ホントに平民召喚しちゃうなんてぇ」
その女性に続いてトカゲが廊下に出た。女性と同じ赤い燃えるような…いや、リアルに燃えてるトカゲだ。

「う…あちぃ」
トカゲの放つ熱気でアバッキオは目を醒ます。
毛布が掛けられていて「寝てる間にシエスタが掛けてくれたのか」気遣いに感謝する。シエスタ自身も疲れているだろう。

そんなアバッキオをよそに「ポソポソ」女性は何かつぶやくとカチリ とロックが解かれた
ニヤリとする途端

「オラァ!」バギャム!!
ドアは蹴破られた

「!!ガサだ!?姉様裏帳簿を隠し!!…ん?」まどろみから引き戻されたルイズはよくわからない事を言って起きたが、キュルケに気づき、硬直した。


「な?!キュルケ!?あにゃた何をあっているの!」「あらぁ寝ぼすけさんねルイズ。寝ぼけた顔も相変わらず不細工ね」「にゃ、にゃんらとー!!」「しかも平民召喚したんでしょう?流石はゼロね。私なんかサラマンダーよ。ねぇフレイムぅ」
ゴゴゴゴゴ 空気が震えている
「おい。何をやってんだ」アバッキオが部屋に入ってきた時
「や…やっかましゃー!でで、出てけー!!」
ドカーン
部屋の中から怒声と共に爆発が起きた。アバッキオは爆風に吹き飛ばされた。「グレートだぜ…」黒焦げである

「全く乱暴なんだからルイズは。場所位考えなさいっての」先ほどの女性-キュルケが出てきた。ヒトカゲに守られたのか特に外傷は無い。

「貴方も難儀ね。使い魔さん?」
「…使い間?」「主人で困った事があればウチにいらっしゃぁい」流し目と共にキュルケはフレイムと去って行った

「あんな生物初めて見た…やはり昨日の月は夢じゃなさそうだな。」「ちょ、あんたアバッキオ!着替えるんだから早く手伝いなさい!ご飯間に合わないでしょ」スス汚れたルイズが出てきた。何故か一番損傷が激しいのはアバッキオだった

使い間=小間使いor間者と考えたアバッキオはとりあえず従う事にし、朝食を取りに行った。だが

「・・・何だこれは」巨大なテーブルの上と下のあまりもの格差に言葉を失った。上は豪華なコース、床には汚水の様なスープと渇れたコチコチのパン。
申し訳無さげに食事を持って来たのはシエスタ。昨日の疲労が顔に出ている。よっぽど疲れて居るのだろう
「もういいわ下がって。」ルイズはシエスタを手で追い払った。

「…使い魔は本来食堂に入れもしないんだからね。入れてあげるだけ感謝してほしいわ」
その傲慢ちきな物言いにアバッキオは ピキ と頭の中で音を聞いた
「テメェルイズ…雇い主なら主らしく、もっとまともに飯を用意するのが筋だぜ…俺を失望させんのかよ」静かな反論が返って威圧感を感じさせる。気圧されたルイズはなるべく丸く収まる様に言葉を選んで答えた

「そ、そんなの言っても、昨日の治療費が高くついたんだから、その分質素なのは仕方ないわよ」実はこれは嘘。本当は使い魔の食べ物はコレで十分と考えていたのだ。

更に治療費に関しても、医務室の担当メイジは最初から匙を投げていた
「外傷も無いし毒でもない。どうにもならない。生命力に頼るしかない」そう言われた時ルイズは落ち込んだ。折角亜人の変種か何かを召喚できたのに…と
だから始めから金の掛かる治療は受けてなかった。せいぜい生命力を強化する秘法を受けた位でそれだけならルイズには大した額ではなかったのだ
アバッキオは黙してルイズを見ていた
ド ├" ┠" ┣¨ ┝"
「…そうか…そいつはすまなかったな」
静かに…納得した様子のアバッキオはそれを手にして、
ドカッ!!

ルイズのそばの椅子に座った。
「ちょっあんた何かtt「だがッ!俺が言いたいのはルイズッ!俺に床でッ!飯を食わせるッて扱いの事だぜ!!」
ブ ゴ ゴ コ" ]" ゴ…

アバッキオは、自分を救ってくれたルイズに対し恩義を感じてはいたが、それは彼自身が必要とされたからこそ、そこにルイズとの友好な関係があってこそのもの。
恩義があるからこそ、このような扱いを彼は許す訳には行かない。

使い魔の激しい剣幕に食堂はにわかに騒然とした。ざわ…ざわ…
「なッ生意気言うんじゃ無いわよ!!誰があんたを養ってやると思ってるのよ!だいt「まだお前に養ってもらった積もりはねぇ」
「いいかルイズ。人を従える…ましてやこういった関係を築くにはよぉ…信頼ってもんが必要なんだッ!
それはッ!目に見えるものだけじゃねぇ!見えない所にも存在する!」
アバッキオは続ける。
「俺がブッ倒れた時にルイズがわざわざ医務室まで連れて行ってくれた事は感謝してるぜ。
だが知ってるか?ルイズがへばった後お前の世話をしてくれたのは!さっきお前が手で追い払ったシエスタだッ!寝て居るお前の汗も拭い、部屋まで送り!寝る為の世話をしたシエスタだ!
それをお前はさっき、手で追い払った!顔も見ずにな!

解るかルイズ!お前は見下してんだ!俺を!シエスタを!そこに信頼はねぇッ!
俺が命をかけるなら!お前みてぇな傲慢ちきよりもシエスタを選ぶぜッ!」

「~~~ッッー――」ルイズは使い魔の思わぬ説教にたじろいだ。同時に平民を見下していた自分の恥ずかしさにうちひしがれた。

ルイズは他の生徒メイジからゼロと蔑まれ、酷いと無能呼ばわりされる。家族にだってそうだ。
落ちこぼれなのだ。魔法を使えない貴族とは。使えるメイジから見下される立場
そんな自分が貴族ですらない平民を見下してプライドを保っていた事を指摘され、結局自分がしていた事はそいつらと変わらないと気付かされた。

知らず知らずルイズは…涙を溜めていた。
「知らない!!アンタなんかここから出てって!」しかしネジ曲がったプライドでは簡単には認められない。ルイズはアバッキオを追い払いプライドを保とうとする

「どうすりゃいいか…テメェで考えな」アバッキオは席を離れた。

(流石ゼロだな さっそく使い魔に負かされてらクスクス)
周りにいた生徒達は囁きあう。

アバッキオにはそんな言葉は意味がなかった。今彼にとって大事な事は、ルイズが信頼に足る人物かどうかだけだし、ルイズが間違っている事に毛ほどの疑いもないからだ。

だかその生徒達は翌日ボコボコで発見された。

その後、マルトーは厨房でシエスタに泣きながら感謝と謝罪しているルイズを見かけ、少しだけルイズを見直したのだった

風邪っぴきのマリコルヌ 再起不能
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