サーヴァントムーディー
医務室と女給
医務室と女給
さっきまで俺は起きていたはずなのに何故だろうか、また暗い闇の中にいた。
しかし今度は身体がある。俺は誰でもない、アバッキオなのだと自覚できる。
しかし今度は身体がある。俺は誰でもない、アバッキオなのだと自覚できる。
ァ…アバ…
闇の中を沈んでいると声が聞こえてきた。
「アバッキオ…終わったぞ…俺達の戦いは…」ブチャラティ?!「アバッキオ…あんたも同じ所にいたのかよぉー何か久しぶりだなぁ~」ナランチャ…?
闇の中を沈んでいると声が聞こえてきた。
「アバッキオ…終わったぞ…俺達の戦いは…」ブチャラティ?!「アバッキオ…あんたも同じ所にいたのかよぉー何か久しぶりだなぁ~」ナランチャ…?
何故お前らここにいるんだ?まさか…まさかそんな!
「俺達は倒れたが、命掛けで戦ってきた事はジョルノ達に繋がった。お前も良くやってくれた。ボスを倒す手掛りを得たのはお前のおかげだ。ありがとう。アバッキオ
…アリーヴェデルチ」
「俺達は倒れたが、命掛けで戦ってきた事はジョルノ達に繋がった。お前も良くやってくれた。ボスを倒す手掛りを得たのはお前のおかげだ。ありがとう。アバッキオ
…アリーヴェデルチ」
声は聞こえなくなった。だが不思議と不安にならなかった。
(ブチャラティ俺はお前に助けられた事、お前と戦えた事を誇りに思ってるぜ…アリーヴェデルチ!
ナランチャは…ドンマイ!)
(ブチャラティ俺はお前に助けられた事、お前と戦えた事を誇りに思ってるぜ…アリーヴェデルチ!
ナランチャは…ドンマイ!)
闇が晴れ、視界が明るくなって行く
「…朝か…」ん?…いや朝ではない。まだ夜だ。というか何処だ?ここは
壁や床が石造りで随分と高級そうな作りの部屋だが、ベッドは簡素だし、何か薬品臭い部屋だ。病院だろうか
「…朝か…」ん?…いや朝ではない。まだ夜だ。というか何処だ?ここは
壁や床が石造りで随分と高級そうな作りの部屋だが、ベッドは簡素だし、何か薬品臭い部屋だ。病院だろうか
「あ、起きられましたか?」暗がりから声が聞こえる。給仕のような格好の少女がいた。先に見た少女とは違うようだが
「君は?ここは何処だ?」当然の疑問。答えを期待して問う
「君は?ここは何処だ?」当然の疑問。答えを期待して問う
「あっ、申し遅れました。私はシエスタと申します。こちらの学院で御奉仕させて頂いてます。ここは学院の医務室です。」
彼女シエスタは丁寧なお辞儀をして答えた。
「アバッキオだ…医務室?そうか。俺は気を失ったんだったな」
部屋の隅のソファにルイズが寝ていた。随分疲れた顔をしてるな
彼女シエスタは丁寧なお辞儀をして答えた。
「アバッキオだ…医務室?そうか。俺は気を失ったんだったな」
部屋の隅のソファにルイズが寝ていた。随分疲れた顔をしてるな
「はい。そうです。アバッキオさんは丸1日以上寝てらしたんです」
シエスタがルイズの汗を優しく拭う
シエスタがルイズの汗を優しく拭う
「ここまでルイズ様がご自身で運んで来られたのですよ。内緒なのですが、汗だくで『あばっきおが起きない』って必死でいらっしゃいました。
ずっとお側に付いて看病なさってたんですよ。今は疲れて寝てらっしゃいますけど。」
学校の事務員やらにしてはやたら生徒に敬語を使うな。変な感じだ
ずっとお側に付いて看病なさってたんですよ。今は疲れて寝てらっしゃいますけど。」
学校の事務員やらにしてはやたら生徒に敬語を使うな。変な感じだ
「昨夜いらしてから朝食も昼食も夕食もろくに取られず授業にも出られずついてらっしゃいました。」
ルイズ…だったか…何故そこまでしてくれたのだろうか。と、いつの間にかルイズが起きてシエスタの背後に立っていた。
ルイズ…だったか…何故そこまでしてくれたのだろうか。と、いつの間にかルイズが起きてシエスタの背後に立っていた。
「しししシエスタ!いいえ平民ッ!ヒヒヒ人の使い魔に何て事話してんのののよ!」
「ヒィあぁっ!申し訳ございませんん!お喋りが過ぎましたぁ~!プゲラ」ルイズは怒っている
「ヒィあぁっ!申し訳ございませんん!お喋りが過ぎましたぁ~!プゲラ」ルイズは怒っている
「ああんた!いえ、アバッキオ!別にあんたが心配だったわ わ 訳じゃなくて使い魔居なくちゃ授業出られないだけなんだからね!勘違いしないでね!いいこと?!」
矛先がこちらに向けられた。というか何に怒ってるのかわからん。
矛先がこちらに向けられた。というか何に怒ってるのかわからん。
「と、とにかく!もう大丈夫ね!医務室だってタダぢゃ使えないんだから!早く出て行くわよ。」
プリプリ怒っているが次は一体何処に行くのか?むっくりと起きて、とりあえず着いて行こうか。
フラ…
ルイズの膝が折れる「あ」倒れ…
ガッシィイー― !!
アバッキオは素早く近付き支える。ルイズは疲労が溜まっているようだ
「大丈夫か?随分世話かけたようだな。礼を言うぜ」「あ?き、気安く触るんじゃ…うぅん・・・もうダメ…部屋に連れて…て」寝てしまった。
部屋と言われてもわからねぇが…シエスタの手を借りるか
アバッキオは素早く近付き支える。ルイズは疲労が溜まっているようだ
「大丈夫か?随分世話かけたようだな。礼を言うぜ」「あ?き、気安く触るんじゃ…うぅん・・・もうダメ…部屋に連れて…て」寝てしまった。
部屋と言われてもわからねぇが…シエスタの手を借りるか
ルイズをベッドに寝かせる。医務室のソファでは満足な睡眠は取れなかったろう。シエスタに着替えを頼み席を外す。
外には二つの月が浮かんでいた。死後の世界もなく、地球ですらない。魔法の世界ってのも嘘ではなさそうだ。
何も無い…虚無の世界から救いだし生を与えてくれたルイズに対し、恩義がある。夢の中でもブチャラティが言っていた、ボスは倒された。俺の役目は完全に終わったのだ。
果たして、帰る必要は有るのだろうか…
外には二つの月が浮かんでいた。死後の世界もなく、地球ですらない。魔法の世界ってのも嘘ではなさそうだ。
何も無い…虚無の世界から救いだし生を与えてくれたルイズに対し、恩義がある。夢の中でもブチャラティが言っていた、ボスは倒された。俺の役目は完全に終わったのだ。
果たして、帰る必要は有るのだろうか…
逆にこの世界でこれからどうするのか、アバッキオは物思いに耽り、再び眠りに落ちていった
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