ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

サブ・ゼロの使い魔-11

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だれでも歓迎! 編集
ギーシュを介抱しているモンモランシー達を尻目に、ギアッチョはシエスタと
マルトー達の元へ向かっていた。
「・・・よぉ」
マルトーは何を言っていいのか分からないようだった。ギアッチョはメイジ
なのか?ならばギアッチョは貴族なのか?それならオレ達の敵なのか・・・?
無数の疑問が彼の頭の中を駆け回っていた。
「ギアッチョさん・・・ ・・・お疲れ様です」
同じく何を言えばいいか分からないらしいシエスタが、とりあえずねぎらいの
言葉をかける。
「・・・ああ 見せたかったのは今の・・・オレの力だ 詳しいことは今度――機会があれば説明するがよォォ~~・・・ オレはこの世界の人間じゃあねえ」
突然のギアッチョの告白に、マルトー達は眼を丸くする。
「この能力は魔法じゃあねえ 「スタンド」っつーオレの世界の力だ
黙っていたことは謝るぜ・・・だが オレをよォォーー 軽蔑する前に一つだけ聞いてくれ オレは『平民』だ 世界が違ってもこれだけは変わらねぇ・・・
身分の話じゃあねー おめーらと同じ・・・『上』の圧政に立ち向かう人間なんだ」
少々混乱したようだが、シエスタとマルトーは黙って話を聞いていた。
「・・・言いたかったのはそれだけだ こんなことしなくても黙ってりゃあよかったのかもしんねーが・・・ 仲間だと思ってくれてる人間を騙し続ける
なんてことだきゃあしたくなかったんでよォォ~~」
そう言い終えると、ギアッチョは咳払いを一つして先を繋いだ。
「・・・ま そーいうわけだ オレを嫌うなら遠慮はいらねー 文句を言うつもりも――」
「何言ってるんですかっ!!」
さえぎったのはシエスタだった。シエスタは一歩前に進み出ると、ギアッチョの手を取って言う。

「ごめんなさい ギアッチョさんの力を見たとき、私も正直あなたを疑ってしまいました・・・でも今こうして話すと分かります 『仲間』を失うリスクを冒して
まで自分の力を見せたギアッチョさんの『覚悟』が」
シエスタはマルトーに顔を向ける。マルトーはがしがしと頭を掻くと、
「おおよ!男の『覚悟』に報いねぇのは男じゃねえ・・・そして平民じゃあねえ!
疑ってすまなかった あんたはまさに『我らの剣』だ!なぁ友よ!」
そう言ってばしばしとギアッチョの背中を叩いた。

その様子を、ルイズは遠くから眺めていた。その隣にはキュルケとタバサ。
「・・・なによあなた 何かうれしそうじゃない?」
キュルケがルイズの顔を覗き込む。ルイズは少し照れたようにキュルケを睨みながら、
「当然でしょ 私にも『仲間』が出来たんだから!」
と言う。その綻んだ顔を複雑そうな眼で見ながら、キュルケは呟く。
「・・・あ、そ ・・・・・・まぁ今回は引き下がってあげるわ ギアッチョ」
何か言った?と言うルイズをキュルケは「うかれすぎて耳がおかしくなったんじゃあないの?」とからかい、それにルイズが反論し――きゃいきゃいと騒ぐ二人を、タバサはやれやれといった眼で見つめていた。


青銅のギーシュ―― 己の魔法で倒されるという最も屈辱的な方法で敗北。しかし
ケティに殴られたシーンを誰も見ていなかったので二股はバレなかった。そこの
ところはラッキーな奴。(再起不能?)


<==To Be Continued...

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