ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

本気男-1

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俺の刃がヤツの首を掻っ切るより早く、ヤツの弾丸が俺を蜂の巣にした。
「うげっ」
おいおい一生に一度の断末魔が「うげっ」はないだろう、もうちょっと頑張れ俺。
「これからはもっと・・・しんどくなるぜ・・・てめーらは・・・」
これでベネ(良し)、よく頑張った俺。さてと、すまねーなお前ら。俺は一足先に地獄に逝ってるぜ。
お前らはもうちょっとゆっくり来いよな。特にギアッチョ、お前はなんか二倍速で来そうだからな。
だからっていつまで待っても地獄に来なかったら許さねーからな、お前ら。俺泣くぞ。
あ、ヤベェ、もう限界っぽいわ。しょおぉがねーなあぁぁ、それじゃ、あばよアホども、後は頼んだ。

  ・

  ・

  ・

「あん?」
目を開くと青い空が見えた。地獄っつーのは空が見えんのか?それともこれから落とされんのかな。
首をちょっと回すと変な格好の小娘がいた。天使?死神?天使にしちゃあ服装が黒ってのはどうなんだ?
だがこんな小娘(結構かわいい顔してやがる。あくまでガキとしてだがな)が死神って、
メローネが読んでたコミックじゃねーんだからよ。んあ?なんかぶつぶつ呟いてんぞ、よく聞こえねェー。


チュッ!


      • キスされた・・・メローネなら狂喜するだろうな・・・
ん?俺なんかさっきからメローネのことばっか考えてる気がするぞ。
「うぐぼぅあ!!?」
いきなり左手が激痛と高熱に支配される!クソ!スタンド攻撃か!?
「・・・終わりました、ミスタ・コルベール」
キスが恥ずかしかったのか顔が赤くなってやがる。そんなに恥ずかしけりゃしなきゃあいいのによおォォ!
ていうかいつになったらこの痛みは治まるんだ!?
「むぬぐゥゥゥ・・・!」
「よろしい、ミス・ヴァリエール。ふむ・・・珍しいルーンだな」
ハゲ親父が俺の左手を見てなんか言ってやがる。そんな感想よりこの痛みをどうにかしろ!
「おふぬゥゥゥ・・・!」
「それでは召喚の儀式は終わりだ。皆すぐにもどるように」
そういうとハゲは飛んでどっか行きやがった。クソ!そのまま空まで飛んで夜空を照らしてろハゲ!
いくらなんでも痛いの長過ぎだよ!普通はすぐに終わるだろうが!黄金体験でもくらったのかよ!
「うぎぴィィィ・・・!」

「うっさいわね!」
ドスッ!
「ぐはッ!」
わき腹につま先をめり込まされた。そのせいじゃないだろうが同時に左手の痛みも消える。
「ハア・・・ハア・・・なんだ?これはよ・・・」
左手に見覚えのない刺青のようなものを見て俺は呟いた。
「使い魔のルーンよ。あんたはわたしの使い魔になったの。あんたの名前は?」
最初に目に入った小娘が、そう訊いてきた。
「俺か・・・俺はホルマジオだが・・・使い魔?なんだそりゃ?ふざけてんのか?」
「わたしはルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、あなたのご主人様よ。
 光栄に思いなさいよ!『平民』が『貴族』の使い魔になるなんて、普通はありえないんだから!」
俺の質問無視しやがったぜ・・・この小娘・・・
ちょっぴり縮めてやろうかと思ったがまあガキのやったことだ、我慢するぜ。

「戻るわよ!早くついて来なさいホルマジオ!」
そういって小娘は俺からそっぽを向くと、向こうに見えるバカでけぇ建物に大股で歩いていく。
とりあえず今、ここでの情報源はこのルイズ・ナントカ・カントカっつー小娘だけだ。
後をついて行こうとした俺の目にヤベェもんが映った。
「おいおいおい!なんか空飛んでるヤツらがいんぞ!」
そういや激痛に悶えてたときもハゲが光輝く飛行物体と化してた気が。
「・・・メイジなんだから当たり前でしょ、まさか魔法見たことないの?」
「あるわけねェだろ!どこにガキ共が編隊飛行する世界があるんだよ!?」
「ここにあるわよ。ハルケギニア、トリステイン王国、トリステイン魔法学院にね。あんたよっぽどの田舎者なのね」
クソったれ!養豚場の豚を見るような目で見てやがる!だがくさったピッツァに群がるハエのように
飛び回るガキ共を見せられちゃあ反論の余地はねェー。マジかよ・・・クソ!完全にファンタジーじゃねぇか。
メローネが読んでたファンタジー小説かよ・・・ってメローネはもういい!メローネ自重しやがれ!

空を見上げる。俺の暗く曇った気持ちも知らずに空は晴れ渡っていやがる。
思いっきり息を吸う。澄み切った美味い空気が俺が異世界にいることを実感させやがる。
「しょおおぉぉがねーなああああ~~~」
盛大なため息とともにそううめくと、俺はナントカ魔法学院に向かって歩き出した。


to be continued...

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