ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

亀と白銀な使い魔-4

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だれでも歓迎! 編集
私が連れて来られたのは広場だった。対峙する二人を中心にギャラリーが出来ている。一体何をするんだ?
何かキザな少年がキザな感じで薔薇を振るうと女騎士が、いや、その形をした銅像が出来た。何故かは知らんが動いてる。ぶっちゃけ無表情な分、人型スタンドより気持ち悪いな。目の保養にもならん。
少年が命令して銅像が突進し殴ろうとした瞬間、銀髪は盗んで来たテーブルクロスで自分の体を隠し、私の中に入った。
なるほど、さては手品ショーか。確かに私の中に入れることを知っているのはいないだろうし、大勢の観客がびっくりするだろう。現に観客のほとんどがポカンとしている。
しかし相手の銅像に関して誰も驚かんのは何故だ?みんな種まで知ってるんだろうか?私も種を教えて欲しいものだ。
相手も消えたことにびっくりした振りをして、私を見るとまるで計画通りというかのようにニヤリと笑い、私を高々と掲げた。なんか前に似た事された気がするなあ。相手は何か叫んだみたいだが気にしない。手品はオチまで静かに待つものだ。


グサッ!

ってナイフ!?血が出てるぞ!!?手品じゃ………
…ははあ、あれだな。ペンで貫いたはずのお札が綺麗なままでしたとかいう奴の類か。
イリュージョンからいきなりやってくれるな。私が観客だったら間違いなく拍手を送るだろう。なかなか面白い奴だ。
私の中から出て来ると奴は相手の少年を何度も蹴り飛ばした。何故かは知らんが多分しくじったんだろう。しかし何もそんなに蹴ることは無いと思うが…

少年が立ち上がり、改めて二人が向かい合うと少年は再度薔薇を振った。計七体の銅像が出来上がる。素晴らしい手品だ。種がまるで分からない。
しかしこのあと、奴がそいつらにフルボッコされ始めた。おいおい、手品じゃないのか?相手が怪我したらどうする!
しかし少年の銅像はお構いなしに奴を吹っ飛ばした。やり過ぎだろ!
しかもその軌道上に私がいる!ヤヴァイ!激突する!

ヤッダバァーーーーーーー……ってあれ?
奴は私に激突せず、ガオンと中に突入した。なるほど!計算済みだったのか!こいつは一本取られたな!
私は奴を見直した。今度から奴とか銀髪でなく名前で呼んでやろう。
しかしそれにしても過激な手品ショーだな。これ位のアクションが無いと最近は受けないのか?体を張る商売になったんだなあ。
そんな事を考えていると奴が外に出た。ようやく続きか?と思うと奴の右手に何か刺さっているのに気付いた。
そしていつの間にか男の側に立っていた『者』を見て、刺さっている物が何か分かった。そしてようやく自分の勘違いにも気付いた。こいつらは手品をしてたんじゃない。

こいつらは闘っていたのか。

思い返せば確かに闘いだなと理解できる。つーことは相手はスタンド使いか?しかしあれは明らかに目に見えるし、複数体いる。でもそんなスタンドもいるかもしれない。紅海とかに。

そこからは凄く呆気ない勝負だった。明らかに奴が圧倒していた。もう少年に勝ち目はなく、浮かび上がり石を打ち続けたがどういう訳か墜落した。
ギリギリの所で助かったから良かったが、地面に衝突して顔が潰れるのも見たかった気もする。少し残念。

こうして銀髪眼帯男ことポルナレフは自らのスタンド『シルバー・チャリオッツ』を取り戻した。それと同時に私達は自分達の精神、いや魂の変化に気付くことになる…。


To Be Continued...?

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