ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

第二話 究極な使い魔 誕生

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
究極の生命体とはッ!


ひとつ 無敵なり!

ふたつ 決して老いたりせず!

みっつ 決して死ぬことはない!

よっつ あらゆる生物の能力を兼ね備え

しかも その能力を上回る!

そして その形はギリシアの彫刻のように

美しさを基本形とする。

それが究極生物 アルティメットシング!!


深夜 自分の寝室で気持ちよくスースーと幸せそうに寝ていたルイズは 誰かの気配でぱちりと目が覚めた 
普段は梃子でも魔法でも起きないルイズだが この日は違った なぜかはわからない まさに奇跡

「だ だれか いるのっ?」

何者かの気配でふと眼が覚めるルイズは小さく声を出した
気のせいであッてほしい生きた侵入者はいらない 死んだ幽霊はもっと嫌だけど

最近話題になっているという ある盗賊の噂を思い浮かべ びくっと緊張する
いい男からの夜這いも考えたが 微熱のキュルケと同類にされるのは嫌なので 思考すら拒否 嫌なものは嫌である

寝巻きのまま メイジは肌身離さず持つようにと常に言われていた 杖を手元に引き寄せてえいと構えた 
眼を凝らすが 闇で何も見えない まあ 暗闇だから当然といえば当然のことだが
自分はライトの共通魔法すら使えないのが いまさらながら思い返して とても悔しい さすがゼロなんていわないで

「・・・ワタシヲ コノへヨオンダ ムスメ世オ?」

突然誰かの声が語りかける その声は静かに だが 聴くものを畏怖させる響きを持つ
 ルイズにはよく聞き取れなかったけど 幽霊じゃないのはよかったけど 侵入者に代わりはナイ

部屋が暗くてよく見えない だが明らかに人影がある 窓の傍に確かにいるのだろうか


「シツモンにコタエろ むうス おが このカあズを ヨンダノカ?」

前と変わらぬ口調のまま 質問をくりかえす なぞの侵入者 有無をいわさない
そのうえ聞き取りにくい 発音と文法がややおかしい 声がこわれたような感じだ
平民が神のように恐れるメイジなど歯牙にもかけない なぜかそんな印象すら感じさせる
それが貴族としてプライドの高いルイズ様に カチンと来た なによコイツ ナマイキね

「いい度胸ね 貴族の寝室に 侵入するなんて よほどの命知らずか馬鹿だわ」
挑発するように言うが 無反応 一人で空気に語りかけているように思えた 
まるで間抜け ただの変な人だ 

「コタエロ こカあズを スクイだしたのはおマエか?」
口調は変わらず そして静かに 声は質問を繰り返す 無駄無駄無駄と
聞こえたような 聞こえないような ルイズは不気味に感じた 

「いっている意味がわからないわよ アンタどこの田舎もn・・」
言いかけて ふとあること思い出した 昼間の召還儀式 そして
ただの岩・・まさかとは 思うけど・・考えられるのは一つ そう選択肢ルートは一つのみ

「アンタ・・・まさか あの岩とかいうんじゃないでしょうね?」

岩は生物になるなど 聞いたことも見たこともない 魔法生物で
似たような例はあるが 昼間みたのはどう考えてもただの岩だッた
このルイズ様の眼をもってしても岩だった

「ンンン・・そのハンノウ やはりソウダナ お前がアノ声の娘カァァ」

それは体温と呼吸と音声から部屋を割り出し侵入した わずかに得た昼間の情報を
総合  分析 推理 検討 した上 今の反応で確信 やはりこの人間の娘が昼間
何かの手段で 宇宙空間からこの星へ導いたのだと 少なくとも波紋ではないことはたしかだとも

「だったら どうだというのよ?」

ゼロの胸を張り 強気に言うが 内心はガタガタ震えてる まるでネコが人食いトラに
喧嘩を売るような感覚だ そして勝率は限りなくゼロ 駄目よルイズ ゼロていうんじゃない
ゼロは孤独で不吉な数字よ おまけに数えると えらくムカツクわ

「キョウミぶカァい ジツに キョウみい深いぞ ンンン」

なぜかご機嫌の様子で影はルイズにじりじりと近寄ってくる
杖を構えようとしたが 思わず焦って落としてしまう しまった

「ハモンとは違う・・・何かノ くうカン干渉の力か あレのカンカくハ」

落とした杖が 影の足元に 転がっていく それを拾うと
影はしげしげと眺めいじりだす 子供がはじめてみるおもちゃをいじくりまわすように

その間 十秒 
「こレが なニカの 力を使役するためのドウグ ダナ オマエの反応を見るかぎリィィィ」
 その影はズバリと推理した ルイズのわずかな呼吸の乱れや動作も分析して 名探偵が真犯人を当てるように的確に

「か かえしなさいよっ」
ルイズは焦る 焦りまくる 杖はメイジの生命線 なぜかコイツはすご^く賢い それもとてつもなくヤバイことだとは
本能で理解できた コイツに少しでも情報を与えると パズルのピースを全てわかって埋めてしまうような感じだ 

「お前達・・・メイジとカ言っていたな そウか お前達が この星の生態系の頂点・・支配者クァァァ」

そう 昼間拾ったのあらゆる音や動きでこの生命体は全てを理解していた 言語から文法までも 誰からも教わらずに
今話している言語もわずかな時間で体得したのだ 子供が馬に乗るコツを覚えたとたん
スイスイと乗りこなせる要領というべきか やばい やばいわ・・コイツの学習能力は 化け物だ

「だが・・このカーズを導いたのは なんノ力」
突然 ぶつぶつと一人で思案を始めるカーズ ルイズは完全に取り残されている

「な なんなのよ コイツ・・」

岩かと思えば 生物 一人で語り 一人で問題解決していくコイツに戸惑うばかりのルイズ 
言語もなぜか話すたびに正確な発音と文法になるのがまた怖い 自己学習修正しているのか

変わり者が多いメイジ にもこんな変な性格の人物はいない ルイズの知る限り
変わりはてた頭の教師は一人いるな あとスケベな学院長もいたか これはどうでもいい

「ルイズとかいう名前の人間・・・・このカーズに おまえの使い魔になれというんのか」

その一言はまさに ルイズを驚愕させた なんでそれをっ?名前も自己紹介もしないのに
眼の前の影は 用件 自分から 切り出したのだ さらに影はこちらに近寄っていく もう逃げられない距離だ

「どうした 答えよ ルイズやら このカーズと契約を結ぶのか」

もはや完全な文法と発音でしゃべりかけてくるカーズ その影は二つの月の光を浴びながら
明らかになる 神々しいまでの肉体美と威圧感 それはまさに太陽の化身 そして究極の生物

そして カーズはニヤニヤAAAAと笑みをうかべた ルイズの前に偉そうにドーンと立ちながら
からかうように 遊ぶように 見下すように えらく楽しそうに

これが お前の運命 だとヨォォОォォといわんばかりの表情を浮かべて 

BAAAAAAン!! と どこから聞こえそうな音をたてそうな感じで

「この究極生物 アルティメットシングと契約するかァァァァ!!?」



第二話 究極な使い魔 誕生

続く・・

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー