ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

第三話 シエスタ

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匿名ユーザー

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メローネは暗闇の中にいた。
そこには見慣れた顔ぶれがいた。

「これからは・・・もっとしんどくなるぜ・・・てめーらは・・・」

「うおおおがががが!だが!ウイルスは許可しないィィィィ~~!」

「栄光は・・・おまえに・・・ある・・・ぞ・・・
 やるんだ・・・ペッシ・・・オレは・・・おまえを見守って・・・いるぜ・・・」

「兄貴が逝っちまう前に兄貴の目の前でよォォォォ償いは させるぜェェェェ!」

「『覚悟』の強さが・・・『上』・・・なのは・・・
 オレの・・・方だぜ・・・グイード・ミスタ・・・」

「ひとりでは・・・レなねぇ・・・」

「俺のそばにちかよるなぁぁぁああああ!」

そこには戦って敗れていく仲間達の姿があった。ん?後ひとりは誰だ・・・?
そして背後に気配を感じ、後ろを振り返ると


蛇に噛まれて死んでいる自分の姿があった

ゼロの変態第三話 シエスタ

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
メローネ今朝の第一声である。

「ゆ・・・夢か・・・。クソッ!最悪の目覚めだッ!
 しかしあの夢はいったい・・・?」
夢の中ではギアッチョやリゾットまで死んでいた。あり得ないと思ったが
なまじリアリティのある夢だったので、彼は不安になった。
「な、ない。あり得ない。さっさと夢のことは忘れよう。うん。」
まだ陽も出ていない。メローネは昨晩ルイズに言われた通り、下着を洗濯することにした。

「下着・・・?」
下着である。幼女(といっても差し支えのない少女)の。
「・・・・・・・・・」

メローネが洗濯しようと決心して10分後、彼は廊下をうろうろしていた。
「しかし、どこで洗えばいいんだ?もう10分はうろついてるぞ。」
究極生物の真似事をしていたこの男が部屋を出たのは3分前である。
「それにしてもここ広過ぎじゃあないのか?」
うろついているメローネは1つの人影に気がついた。

メイドだった。

メイドッ!我々の中でのメイドッ!それは精神的な意味において貴族達のそれと少し違っていたッ!
彼らは家事や掃除以上に萌えを望み!単なる職業を超え宗教に近かった!
『メイド』!『メイド』!『エマ』!『シャーリー』!『ロベルタ』!『メディア』!
彼女の存在がメローネの脳回路をショート寸前まで熱くしたッ!
しかしッ!彼は見逃さなかった!
彼女の顔が恐怖で引きつっていたのをッ!

それもそのはず、着ている服は全身タイツ(腹部露出)!顔には変なマスク!
右手に女物の下着!左手に謎の機械!
とどめに頭にはパンティー!
どう見ても立派な変態もしくは下着ドロの変態です本当にありがとうございました。
ここで叫ばれでもしたら、彼の人生は即THE・END!
彼は本能で危険を感じ、下着を放り投げるとメタルギア仕込みのCQCで彼女を取り押さえたッ!
「騒ぐな。あんたに危害を加えるつもりはない。話を聞いてほしい。」
必至な分顔が怖かったのだろう、彼女は恐怖でガタガタ震えていた。

「それでは貴方がヴァリエール様の使い魔の平民の変態の方でしたか」
「いや、断じて変態ではない。平民らしいけどな。」
あれからメローネは取り押さえたメイド、シエスタに事情を説明し、
水場へ案内してもらっていた。
(しかし・・・一時はどうなることかと思ったが、何とかなったな。
 だがパンツをかぶっている理由の説明にあんなに手こずるとは・・・)
ちなみに彼の言い訳は『洗濯籠が見あたらなかったし万が一ご主人様の下着を落としてしまっては困る』
もっとましな嘘をつけ。

そうこうしているうちに水場へついた。
「ここの洗濯道具は自由にお使いくださってけっこうですので」
そう言って去ろうとするシエスタをメローネは呼び止める。
「ちょっと待っていただきたい!」
「え?」
「いや、実は洗濯の仕方がイマイチわからなくてね。教えてはくれないか?」
もちろん嘘である。英語、ドイツ語、フランス語。ゲームやアニメ見たさに覚えた日本語。
爆弾の作り方から魔改造の仕方まで、その大量の知識により付いた仇名は『変態』
もちろん洗濯板の使い方も知っている。下心丸出しである。
しかし、そんな変態の頼みを彼女は嫌な顔一つせず。
「ええ。私なんかでよければ喜んで。」
畜生!いい女だ!こんな女死なせたら地獄行きだぜ!
こうしてメローネは朝っぱらから幸せな時間を過ごしたのであった。


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