ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

第壱話 究極生命体 召還

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匿名ユーザー

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始祖ブリエルに祝福されし地 
ハルキゲニア世界

トリステイン王国 

トリステイン魔法学院にて一人の少女による召還の儀式が今行われようとしていた
とてつもない存在がこの世界に招かれるとも誰も知らずに・・・・。

 そして この物語の結末は誰にも予想できないとここに宣言しておこう
なぜならこれは究極へ到達したある種族の男と 伝説の力を持つ少女の物語だからだ。

「宇宙の果て のどこかにいる 私のシモベ よ…
神聖で美しく、そして、強力な 使い魔よッ
私は心より求め、訴えるわ
我が導きに…答えなさいッ!!」

続く爆音 しばらくして周囲の煙が晴れた時 ルイズは成功を確信した
何かが召還されたわ!!! 私ついに魔法に成功したんだ これまでの努力が報われたのねと・・・
だが 自分が召還した それを見た時 ルイズの歓喜は落胆にかわった
空から地に鳥が落ちるように いや 天から召還魔法で隕石が落ちるように

「なに・・・これ?」
それはどーみてもただの岩だ かなり大きめだが やはり岩 無機物 鉱物 その類だ ゴーレムではない
よくみれば人間の顔に見える部分もあるが
まちがっても動かないので生物ではない つまり・・・失敗だ

「みろ ゼロのルイズがただの岩石を召還したぞ」
「さすがゼロのルイズ 俺達には不可能なことをやってのけるぅ!!!」
「いや あれはゴーレムなんだよっ俺にはわかるっ」

クラスメート達が岩石をみてどっと笑う 通常 使い魔として召還されるのは何らかの生物 
ただの無機物である岩石を召還するメイジなど誰もいない 

アル意味メイジの偉業だ 魔法史の記録にのこる ここにいるゼロのルイズを除いて誰もできない あこがれない
周囲で笑い転げる 同級生達の声を聞いて 腹が立つやら情けないやらのルイズは怒りでぶちきれながら心の中で思った
これならただの平民を召還した方がまだマシだったわ・・・・と。岩石に蹴りをいれたかったが 当たると痛そうなのでやめた

「 やり直しを要求します」

必死の抗議  だが明教師コルベールは首を振った
現実は非情である そして選択肢はない 

「駄目です ミスヴァリエール 一人につき一回だけです」

ルイズは抗議するが答えは非情にもノー 例外はないらしい このつるっ禿と心の中でルイズは罵る 
だが駄目だ ハゲは融通が利かなくて困るのだ・・これとは関係ないけどね

一応召還には成功した でも ただの岩石 こんなものが使い魔と呼べるのだろうか まあ漬物石にはなるだろう

コルベールは少し悩んだが やはり゛試験の原則は曲げられないとのこと やはり禿はハゲだとルイズは怒る心の中で
「うう・・そんなあ・・・」

どうすればいいのかルイズは迷った 岩にキスして契約の証を刻むのか 側からみると
えらくまぬけな光景だ いやそもそも岩に契約してどうなるというんだろう・・。持ち歩けというのかしら
呼べば飛んでくる・・いや駄目 えらくシュールな光景だわ
そう思いながら岩をしげしげと眺めている やはり岩だ ドーンと無言で構えている いい度胸だ。

「あらっ・・・なに これ」

ふと岩の一角に気づいた なにか宝石のようにキラキラしたものがあるような 興味がわく もしかしたら宝石が中からざくざくとあふれ出てくるのかも・・・それなら許せる
ふらふらと引き寄せられるように近寄る 思わず手を伸ばして その岩をさわろうとしたとき

「とりあえず 今日はここまです ミス ヴァリエール」
背後から突然 声をかけられ 意識がはっとなるルイズ どうやら全員召還の儀式は終わったらしい 

「なっなんでしょう  コルベール先生」
あわてて手をひっこめて直不動の姿勢 まさか落第・・・一瞬最悪の結果を予想するルイズ そうなれば留年だ
なんという不名誉  公爵家の名に泥を塗ることになってしまう・・自分の姉達の失望した顔が横切っていくそれだけは避けたいのだ 特に上の姉はオーガのように怖い 
だから嫁の貰い手がいない・・口が裂けても本人の前ではいえないけど 顔が変形するまで殴られそうだ 

「とりあえず今日は もどりなさい これの扱いは後日考えます」

それを聞き安心する どうやら落第留年の最悪事態は避けられたらしい さすがハゲ 一応教師で判断は的確だ
博識のコルベールも 前代未門の結果に戸惑っている様子 を受ける 無理もない 岩石だし

嬉しいやら複雑な心境のルイズ さきほどの岩のキラキラをまた再確認しようとする ダイヤかもと 思いながら

「あ・・・・ない」

確かに先ほどはみた でも今の岩にはなんの輝きもない ただの無光沢な無機物のままだ 変ね 
ルイズの脳内ではお宝ザクザク夢の豪遊生活が十年先まで計画されていたが
それは夢に終わった 腹がたつので杖で叩こうとしたが やめた 折れたら困る

首をかしげるが 気のせいだったのかと思い ルイズは教室に帰ることにした・・もちろん徒歩で

「ルイズ あとから歩いて来いよ」
「岩と仲良くしな」

からかいの言葉と共に とクラスメート達が空に浮かび 教室の方へと飛んでいく
フライとレビテーションのコモンマジック メイジとしては初歩中の初歩だ それすら自分は使えないのだから
ゼロのルイズと呼ばれても仕方ない 腹が立つけど

はぁと肩を落としルイズは教室の方角へ徒歩で向かう
最後に一度 自分が召還したあの奇妙な岩をふりかえってみた なんでだろう気になる・・
先ほどから見られているような感覚・・・たぶん気のせいね 実はゴーレムだったとか 口だけしゃべる んなわけないか。
ルイズが去った後・・・わずかに岩が震えた ブルブル

そしてその岩に張り付いた 小さいトカゲがビシリと岩に吸い込まれ 同化される光景は誰もみていなかった。

そして・・・・その夜 

夜の暗闇の中 ルイズが召還したソレは しばらくして外界の変化を感じとっていた
宇宙の冷たい零度空間ではない たしかな変化だ・・・それは大気の流れ そう空気だ!!
さらにソレは己が持つ超感覚で外界の音を拾う 草木のざわめき 虫の鳴く音 獣がほえる声
人間らしき者達の寝息の呼吸・・・体温熱 心臓の鼓動っ!! そう確かに 今ソレは感じていたっ!!
 ここは生命の賛歌に満ちている星

 ソレは生物のように肌で理解したのだっ!!!

やがて岩は震えた後 少しずつ己の色を変えていく 黒から白へ そして肌の色へとっ
振動は鼓動に変わり 冷たい岩に生命の意識が蘇る!!! 無の闇が
意味のある 思考へ 百億以上の脳細胞とニューロンへ電流を流し!!四十兆もの全細胞を活精化させていくっ!!・・・

次の瞬間!! 突如 ベキベキとソレは生物として背骨と骨殻を形成! みよっ 無機物であった岩肌が皮膚や筋肉に 神経が網のように形成され 血液が循環する様をっ
細胞に生命の息吹が 満遍なく宿り!! ドーーンと勢いよく 直立不動!! そしてギリシア彫刻美のような一つの人間が誕生していく様を !!!

そこには完全な美の化身が圧倒的な力の威圧感と共に存在しているではないか!
髪は意思をもった生き物のごとく 長く流れるように広がり その筋肉は一グラムの無駄もない
そしてその目は ただ一つ 頂点を極めたものだけが放つ太陽のごとき輝き とカリスマ!!

「・・・・・・・・」

彼は無言で周囲を見渡す 前 横 上ぽきぽきと首をならして運動するかのように やがて 手と足と肩の関節を
ぐるぐると回す 通常人間の間接稼動範囲を無視した動きで やがてそれを終える 人間の準備運動のように
次に手を開き 何かを凝視する しばらくして戸惑うような表情になるがすぐに元に戻る  
彼は思っていた 身体の機能がややおかしい 長い時を零度空間で過ごしたせいか・・。

同時に彼は思っていた 記憶の一部が欠落していると 重要な部分はないが 気になる
しかし完全な存在であることは間違いないのだ と まあよい

その全ての判断は 迷いも! 間違いもなく! 全て同時に的確に分析された
そうあらゆる生物の頭脳 機械装置 の演算処理を上回る速さで まさに究極の天才!

「フフフフフフ・・HAHAHAHAHAHAHAHA!!!」
突如 それは喜びに打ち震えるっ!! それは高らかに笑うっ 我は究極 我は頂点 我は不死身 我は完全無欠っ!!!!
全ての 頂点の存在 同時に全てを上回る 己にっ!!


      •  ああ なんということか この星と世界は運命の悪戯により彼を受け入れてしまった!

究極の存在 故に とある星から追放され 宇宙を漂流していた この完全な究極生命体をっ!!


彼の名はカーズ! 全ての生物の頂点に立つ究極生命体 アルティメットシング カーズだ!! 

      • TO BE CONTINUED

第壱話 究極生命体 召還


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