ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

小ネタ-7

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だれでも歓迎! 編集
ジャベリンの呪文は完成し氷の槍が襲いかかった。
「なっ‥‥馬鹿な!」
マントを羽織った男に突き刺さるはずのだった氷の槍は男に触れることも出来ずに跡形も無く消え去ってしまった。
(クソ‥‥魔法使いだったなんて聞いてないぞ)
暗闇に水蒸気が立ち上る様子を見て心の中で毒吐いた。
つい先程酒場で飲んでいるところ女にある依頼をされたのだ。
この男を襲って欲しい、と。
そして女に言うとおりにわずかな月明かりの中、狭い路地で待ち伏せをしたのだが。
(一瞬で俺の魔法を防御しやがった‥‥‥)
マントの男はこちらを見ると一気に空気が重くなった。
「なぜ私を襲う?」
短い一言だがまるでドドドドドドと聞こえてくるような威圧感があった。
そのとき目を疑った。
男は杖を持っていない。いや、持てないのだ。
得体の知れない恐怖が襲い掛かってきたとき既に逃げ出していた。
「出て来い」
自分に襲い掛かった男が消えたのを見て静かに声を出した。
すると建物の陰からひょっこりと人影が出てきた。
「あら、気付いていたのね。いきなり、なんてやめてよね」
黒いフードをかぶった女は愉快そうに話した。
「杖を持たずに魔法を使える男。いえ噂通りではないわね、その力」
「‥‥何のようだ」
「私の主人があなたに用があるの」
月明かりに照らされた褐色の肌の男。
その男の両腕は無かった。

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