ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

愚者(ゼロ)の使い魔-3

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朝になった。おれはベッドから出る。
部屋を出て朝の散歩だ。普段はこんなことしないのだがもっと静かに眠れるところを探すために歩く。
ドアは時間がかかったが何とか開けられた。

中庭にでたらそこに女を見つけた。
とりあえず話を聞いてみよう。

「日当たりが良い静かな場所知らない?」
その女はいきなり話しかけられたことに驚いたのかちょっと飛び上がってあわててこっちを向く。
「え?あれ?誰もいない?」
「下だよ。下」
「え?下?…わあ可愛いワンちゃん!」
そういって頭をなでてこようとする。が、おれはそれをかわし
「日当たりが良くて風が気持ち良い静かな場所知らない?」
最初と同じ事を質問する。
「え?ってワンちゃんが喋ってる!?」
「日当たりが良くて風が気持ち良くて腹が減ったらすぐ食事ができる静かな場所知らない?」
最初と同じ事。三回目だぜ、まったく何回同じ事をいわせるつもりなんだか。
「え?えーと、えーと」
混乱してやがるよ。使えねぇなあ。
「もういいよ。じゃあな」
そういって去ろうとするが
「待ってください!」
そういってひょいと抱き抱えられる。噛み付いてやろうかと思ったが
「おお?」
コイツ…服の上からじゃ分からなかったが結構胸がある!

しばらくおれはこの女(シエスタというらしい)に抱えられていることにした。

いやー楽しかった。
ルイズにもあの半分くらいあればなー。

そろそろ起きるころだろうと思い部屋に戻る。
部屋のドアを開けたおれが見たものは何故か床で寝ているルイズだった。
起こしてみる。

「ん?どこの犬よアンタ。貴族の部屋に勝手に入ってきていいとおもってるの?」
「スマン。出て行くよ。もう二度と入らない」

言葉通り部屋を出る。これで自由の身になった。

「って、ちょっと待ちなさ~~~い!アンタ使い魔でしょ!わたしの!」
部屋からネグリジェ姿のままルイズが出てきた。
「使い魔のクセに逃げていいと思ってるの?」
「ご主人様が部屋に勝手に入るなと言うものでして…」
「ア、アンタねぇ!」
「ご主人様、お怒りをお静めください、さもないと大変なことに…」
「どうなるっていうのよ」

「何よルイズ。朝っぱらからうるさいわよ」
こうなって、
「そんな格好で恥ずかしくないの?胸とか」
こうなる。な?大変だろ?

ルイズは顔を真っ赤にして部屋に駆け込む。
部屋に戻ったルイズが出てくる前にイギーはクールに去るぜ。
と、その前に
「おれはどこで飯を食うんだ?」
赤毛のねーちゃんに聞く。
「あらこれから食事?ならフレイムと一緒に行くと良いわ。」
そういって自分の部屋からトラくらいの生物を呼び出した。

「おれはフレイム。コンゴトモヨロシク」
「おれはイギーだ」
自己紹介を終え、フレイムの先導で食事場に行く。その途中でフレイムが話しかけてきた。
「あんたどんな所から来たんだ?おれは…」
「黙れよ」
「え?」
「黙れと言ったんだ。」
「え?そんな…」
「聞こえなかったのか?」
「いや、その…」
「お前はおれに絶対服従だ。いいな?」
フレイムは見ていたようだ。昨日ギーシュを倒したおれの実力を。
フレイムは見抜いたようだ。自分よりおれの方が強いことを。

「お前、おれの弟になれ」
「はい!アニキ!」

いい返事だ。

食事場で食事を取った後(あまり美味しくなかった)、使い魔はそれぞれの主人の元に行くらしい。
おれもルイズと合流すべく移動する。
見つけた。だがここで重要なのはタイミングだ。
なるべく人が多い所ならヤツもそう大声を出したり、鞭を使ったりしないだろう。
ベストプレイスを見つけそこで合流。
よし、何も言ってこない。作戦成功だ。

そう思っていると前方にシエスタを発見。
なんともなしに見ていると、曲がり角で貴族にぶつかった。
いや、貴族の方がぶつかってきた。
わざとじゃないんだろうが悪いのは貴族だ。だが
「君は一体どこを見ているんだね!」
「す、すみません」

あれ?あいつギーシュとか言うヤツじゃないか?
ルイズも気になったようでそのまま見続ける。

「まったく!何もかも君のせいだ!ケティの機嫌が悪いのも!モンモランシーが怒っているのも!」
それはシエスタのせいじゃ無いな絶対。

そうこうしているうちに言うことが要領を得なくなっていく。
シエスタはもう泣きそうだ。
おれはソイツに一言言ってやろうとして歩き出した。

  υ_⌒_ゝ  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 γ' (Å) < 犬好きの女の子は・・・見殺しにはできねえぜッ!
 υυUU   \__________________________
↑今のおれの心境

「おい、お前何やってんだ」
「ん?何だね君は?」
「おれだよ。覚えてないのか?」
「どこかで会ったことが?そもそも何で僕が犬なんかのことを覚えなくちゃいけないんだい?」
こいつ…記憶が飛んでるのか?まあかなり強力にぶっ飛ばしたから無理も無いか。

「何やってるのよアンタ!」
「なんだいミス・ヴァリエール。君の犬…いや使い魔かい?」
「そうよ」
「名前はなんて?」
あ、コイツ標的をおれ達に変えやがった。
「イギーよ」
「イギー?変な名前だね。僕がもっといい名前を考えてあげよう」
「けっこうよ!」
「遠慮しないで、えーとそうだな…」
変な名前をつける気だな。
「犬の怪獣みたいな感じで『イヌゴン』。どうだい?」
半笑いで聞いてくる。
「メルメルメ~~!」
ギーシュの手に噛み付く。
「いたっ!よし決闘だぁ!」
コレが狙いか、決闘で憂さ晴らしをする気だな。

おれは決闘を受けた。


To Be Continued…

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