ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

ゼロの番鳥-13

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匿名ユーザー

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馬に3時間程揺られて城下町に到着した私とペットショップとおまけ一人。・・・・・・3時間も乗っててちょっとお尻痛い
しっかし、相変わらず人がいっぱい居るわねぇ。歩いていると肩が人にぶつかって痛い。
数が半分ぐらい減って無くなればちょうど良い具合になるのに。
それにしても・・・・・・
「ペットショップ?」

さっきからペットショップの様子がおかしい。
後ろをチラチラと振り返って、何か気になるものでもあるのかしら?
ちゃんと集中してもらわないと困るわけだけど。
零落れた貴族の中に魔法を使ってスリや強盗の犯罪を企てる社会不適格者が居るから、そんな駄目人間の魔の手が私に伸びないようにしなさいよ!って道中で散々話したのに。
まあ、良いわ。アホ鳥がしっかりしてないなら。私がその分しっかりしてれば良いだけだし。
え~っと、この曲がり角の路地裏だったわね?
変な臭いがするしゴミや汚物が道端に転がってて汚い所・・・・・・平民の中にさえも入る事が出来ない爪弾きに相応しい場所ね。
こんな所に居ると体が腐りそう、とっとと用事済ませなくちゃ。
確か、あの四辻あるピエモンの秘薬屋の近くにあったような。
・・・・・・後ろをちょっと振り向いてみる。

ニコニコ

奇妙な笑みを浮かべたギーシュが私の後ろに着いて来てる。これなんてストーカー?
・・・・気にしてもしょうがないし、放っとこ放っとこ。
そして前を向こうとした瞬間。

ドン
「気を付けろガキッ!」

小汚い身なりをした男が私の体にぶつかった。
小柄な私はそ衝撃にたたらを踏んでよろける。
痛たた。前見て歩きなさいよね!・・・ン?懐が・・・
考えるより先に、捨てゼリフを残してその場を去ろうとする小汚い男の指を私は掴んだ。

ポキッ

指が曲がってはいけない方向に曲がり、小枝を折るような音が辺りに響く。
「へぇっ?」
呆けたような声を出す男の顔。
その声に反応する事無く、私は指を引っ張りながら、男の足を蹴り払った。

グルン!ドンッ!ボクン!

面白い程無様に1回転した男は勢い良く地面に叩き付けられ。
掴んだままの手を捻り、足の助けを借りて男の肩を外す。
肩の激痛と地面に叩き付けられた衝撃で息が詰まったのか、ヒュウヒュウと喘ぐ男の無事な方の手から――――私の財布が零れた。
(この肥溜めで生まれた玉無しヘナチンの癖に私の財布を!
 そのシリの穴フイた指でぎろうなんてぇ~~~~~~~っ!!
 こいつはメチャゆるせないわねぇぇぇ~~~っ!!!)
貴族様からスリをしようなんて不届き者はどうするべきか?
コンマ数秒で行われた脳内会議は満場一致で笑顔の死刑判決。
体格的な問題でアルゼンチンバックブリーガーはできないのが残念だけど
その代わりに、ヘドぶち吐けッ!とばかりに即、男の顔や腹に蹴りの連打を見舞った!
何故かギーシュまで参加してるけど関係無いわ!死刑執行!

ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ!!!!!

路地裏に響き渡る破砕音と男の悲鳴。
「ふぅ」


数十秒後、良い汗を拭って何事も無かったかのように歩き出すルイズと従者一人と一羽。
歩き去ったその場所には顔の穴全てから黄色い汁を垂れ流してピクリとも動かない男だけが残った


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