ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

L・I・A 第09話

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第09話 イタリア料理を作らせにいこう!⑦


「良い匂い・・・・」
本当に良い香りであった。
体力的にも精神的にも疲れきった体は、安らぎを求めて本能のままに足を運ぶ。
門を抜け、本塔に並ぶ程の大きな建物、アルヴィーズの食堂方面に向かっていく。
その過程で何が起ころうとも彼の者達が出会うのは必然か?
伝説は引かれ合う・・・・

「取リ敢えズ、今回はコレで終ワリにシヨウかと思ッテいましたガ、ソウデスネ、何かデザートでモ作って来マショウ」
それを聞いてオスマンとマルトーの二人がベネッ!と言わんばかりに歓声をあげる。
「ア、仗助サンや他の方々の分モ作りますヨ」
微笑みを浮かべながら戻っていくトニオ。
「トニオさん。俺の分もスか?」
仗助が訊ねる。以前、億泰と共に彼の店を訪れた時(恐らく彼らがトラサルディー開店後初の客)は億泰だけがウマいモノを食って、自分が口にしたのは水とカプチーノだけだった。
しかも、彼を敵スタンド使いと勘違いして厨房に忍び込んでしまったせいで厨房中の掃除をする羽目になってしまった。だからいつか機会があれば自分も食してみたいと仗助は当時から思っていた。故に思わず聞き返してしまった。

「勿論デスヨ」
ニコッ
「ヨッシャーッ!」
ガッツポーズ。ちなみに仗助は特に具合が悪かったりする事はないので、トニオの料理は純粋に『あッ、よだれズビッ!』なモノとして楽しめるのだ。
「それでは作っテ来マスノデ」
「トニオさんッ!とびきりウマいの頼むゼッ!」
「オ・カピートォ。かしこまりました」
トニオは厨房の奥へと戻っていく。

「仗助君」
オスマンが呼ぶ。
「トニオ君は何者なんだね?体を治してくれる料理など生まれて初めてじゃ」
「おうよ、あんな料理何処で覚えたんだ?」
マルトーも疑問を口にする。
「それはっスねェ~~~」
対して仗助は、オスマン以外の人間が居る事を考慮して、なるべく当たり障りのない言葉で返す。
トニオは若いながらも様々な国を渡り歩き、エレガントなモノから家庭的な料理。果ては薬草などを使った薬膳料理まで修得している。
体を治す力は、いつしか気付いたら身についていたらしい。だが故郷の人は認めてくれないし、若いうちではチャンスがない。そこで世界を回っている
彼のスタイルは『母カラ娘に受け継ぐヨーナ、素材を活かした、人々の歴史とともに歩んでいる料理をお出』しするのがモットーで、その根底にあるのが、ただ人々に快適な気分になってもらいたいという事など、微妙に脚色した上で色々と答えていく。
オスマンとマルトー、いつの間にか甦ったメイドの少女までが話が進む度に感心している。オスマンとマルトーの中はさらにトニオの株が上がっていく。少女も『尊敬しちゃいます』などと言っている。
逆にコルベールは料理の謎が少々解けたせいか落ち着いている。依然解らない事は多いが謎の解決は精神を安定させていた。

色々と質問され、トニオへの好感度が超インフレ円高ドル安ストップ高最高潮な達した頃・・・・・・

ガチャーーーーーーン!!!
「「「「「ッ!?」」」」」
突如大きな音が聞こえてきた。そして直ぐ後に
「オマエェ~~~~~~~ソコでナニをシテイルッ!?」
トニオの、優しさなど感じられない大きな叫び声が聞こえてきた。

To Be Continued・・・・・・

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