ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

絶頂の使い魔-8

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匿名ユーザー

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魔法学校学院長室、ドッピオは決闘をしてからたまにここに来たりします
点前では使い魔の中で不思議な力を使うという噂が広まり学院長自らが調べるためと言うものですが
ドッピオと学院長オスマン自身はここにとっての異世界、地球の話をしていることが多いのです
最初にドッピオの不思議な力、スタンドについても
「まあわしらには見えんし悪用さえしなければの。ただしまた決闘があるなら直接、貴族をそれで殴るのは勘弁しとくれ」
などといってお仕舞いでした
今日もまた異世界についての話をしていますが主だった事が話しきったので会話は弾みません
「おお、そうじゃ。お主の世界の人間がおったかもしれん」
会話を弾ませようとオスマン氏がとても重要なことをさらっと言いました
「そうですか・・・って、ええ?!」
さらっと言われたもので聞き逃しそうになりましたがそんな重要なことは聞き逃せません
「どこだかは知らんが「元の世界に帰りたい」と言ってた者がおったんじゃよ。おそらくお主と同じ世界だとは思うのじゃが」
「その人は今どこに?」
「死んだよ・・・。わしを助けた時には酷いケガでの、死ぬ間際まで元の世界に帰りたいとうわごとのように繰り返しておった・・・」
「助けた?」
「・・・ちいっとばかし爺の昔話に付き合ってくれるか?」

「もう30年も前の話なのかのう・・・
 ある日わしは森にとある秘薬の材料を探しに行っていたんじゃよ
 しかし途中ワイバーンに襲われたんじゃ
 死にそうだったところにその者が一撃でワイバーンを粉砕して助かったんじゃが」
「・・・・・・・」
「そのときにワイバーンを倒した一撃の反動が決定打になったのかその後は先に言ったとおりじゃ」
「すいません。いやな思い出を話させてしまって」
「なに言っとるんじゃ。爺に遠慮は不必要じゃよ」
そう言ってオスマンは紅茶を手に取った。話の最中にミス・ロングビルがおいてくれたものだ
ドッピオも紅茶を口につけて話の一区切りを入れていた
「いただきます」
紅茶に口を付け一口飲むとドッピオは考えを巡らせ質問します
「なにか遺品とか残ってないんですか?」
「うむ、「破壊の杖」と言う彼の所持品だったものがある…」
ガシャン・・・
破壊音はミス・ロングビルのポットを落とした音でした
「し、失礼しました。すぐに掃除を」
動揺しているのかその動きには落ち着きが無かった
「彼がわしを助ける時に使った魔法の杖らしきものなんじゃが・・・
 余りの破壊力の為この学院長室の下にある宝物庫にしまってあるのじゃよ」
「見れませんか?」
「鍵なくしちゃって・・・ゴメンネ!!」
手を合わせ片目を瞑る500歳にカップを投げたくなる衝動を押さえるドッピオでした

「魔法で何とかならないんですか?」
「スクエアクラスのメイジ数人は欲しいからのぉ・・・だがもしかしたら・・・」
「何か名案があるんですか?」
「壁をぶち抜けばいけるかも?」
「やっていいならやりますけど・・・」
キング・クリムゾンのパワーなら可能と考えたドッピオの考えは
「絶対ダメ!!」
両腕でバッテンを作った爺にさえぎられてしまうのでした
「なら、言わないでくださいよ。でもまあ、魔法が使える杖なんか僕の世界には存在しないから関係ないですね」
そう言いドッピオは紅茶を飲み干します。出された以上余す訳にはいきません
「お世話になりました。また来る時は有力な情報をお願いします」
「まぁそう焦るな若いの。また来い」

「仲が宜しいのですね」
ニッコリ微笑みながらオスマンに紅茶のお代わりを注ぐロングビル
「ほっほっ、なかなかおもしろいやつでのぉ。あいつと話していると若い頃を思い出すわい」
長い髭を触りながら楽しそうに話すオスマン
「それは良いことですね、オールド・オスマン。しかし人のお尻を触りながら言っても格好良さは三十分の一ですよ」
「痛て!!」
秘書にセクハラを軽くあしらわれているオスマンには学院長としての威厳もクソもありませんでした


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