ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

アバッキオVSギーシュ

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匿名ユーザー

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「諸君!決闘だ!」
「ギーシュが決闘するぞ!あいてはルイズの平民だ!」
(二股をかけるのは勝手だ。だが罪もない人に八つ当たりするのは許せねえ)
アバッキオの心には警官時代の正義感がよみがえりつつあった
(確かに俺は同僚を殺した汚職警官だ。いまさら正義面する資格がないのはわかっている。)
(だが、だからこそッ!もう2度とあんな後悔を繰り返したくないッ!
今度こそは自分の正しいと思った道を歩む!ブチャラティのように!)
「とりあえず、逃げずにきたことは褒めてやろうじゃないか」
「ああ、決めたんだ。もう二度と自分の決めたことからは逃げないってな。どんな矛盾や苦悩があろうとだ。」
どこか遠くを見ているアバッキオの言葉にギーシュは苛立ちを見せた。
「ふん、まあ君の信念がどうだろうと知ったこっちゃないが…まずは目の前の危険に気をつけることだね」
バラを振るい女戦士を瞬時に作り出す。
「ぼくはメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね」
「スタンドッ!?」
今まで見てきた魔法もスタンド並みに常軌を逸したものではあった。
しかし、オートマトンタイプの能力はなかったし、物質の形状・質量を変化させ操作する性質は確かに物質同化型のスタンドに近い。
アバッキオが勘違いするのも無理はなかった。
「スタンド?なんだいそれは?君の田舎ではゴーレムをそう呼ぶのかい?」
そんなアバッキオの当惑を、しかしギーシュは鼻であざける。
「さすがは「ゼロ」の使い魔。知識もゼロのようだね。後学のために教えてあげよう。これは青銅のゴーレム「ワルキューレ」さ」
ワルキューレがアバッキオを殴り飛ばす。
「くッ!なかなかのパワーとスピードじゃないか」
(ちッ。ムーディーブルースのパワーじゃ正面から倒すのは無理だな。『保険』をかけといて正解だったぜ)
「いまさら怖気づいたかい?降参するなら今のうちだよ」
(ま、スタンドと同じく「本体」をたたけば良いだけだ。)
「誰が」

人ごみの中からルイズが駆け出してくる
「ギーシュ!もうやめて。決闘は禁止されているはずよ!」
「禁止されているのは貴族同士の決闘だけさ。平民と貴族の決闘なんか禁止されてない。」
「それともルイズ、君はそこの平民が好きなのかい?」
「誰がよ!ただ自分の使い魔が怪我するのがいやなだけよ」
「誰が怪我するって?ぜんぜんきいてないぜ」
アバッキオが立ち上がる。その言葉を誰もが虚勢とおもったが
「…ッ!?」
アバッキオの体には確かに傷はおろか「埃ひとつついていない」。
「ふ、ふん。うまく避けたみたいだね。平民にしてはやる。だがこれならどうだい」
内心の動揺を隠しつつギーシュがさらに六体のゴーレムを生み出す。
ワルキューレ達は一糸乱れぬ動きでアバッキオを取り囲み攻撃する。
アバッキオはなすすべもなく袋叩きに合う。
「はは、さっきのはまぐれだったってわけか」
ルイズが悲鳴を上げる。
ギーシュがルイズのほうを向き、勝ち誇るように宣言する。
「安心しなよルイズ。何も殺すつもりはない。素直に謝れば許してやるさ…ん?」
ギーシュは目を疑った。アバッキオの姿が消えていたのである。
「く、すばしこい奴め。」
一応奇襲を警戒し、ゴーレムを自分の周りに集める。

だが…
「前テレビでやってたんだが、人間って奴は7つ以上の数を一度に数えることはできないらしいな。ゴーレムが一体増えていることにも気づかない」
背後から「アバッキオ」の声が聞こえたかと思うといきなり首を絞められる。
「うぐお・・・」
「これならゴーレムに指示だすどころじゃねえよな。まパワーがないからこうでもしないと落とせないってのもあるがよ」
ワルキューレ達は静止し、ただギーシュの苦悶の声だけが響く
「ま、いってもわからんだろうが『後学のために教えてあげよう』。
オメーの敗因はまず第一にムーディーブルースが”見えてしまったこと”。だからこうしてムーディーブルースを化けさせておいた。
第二にゴーレムたちが「一糸乱れぬ動きをしたこと」。お陰でムーディーブルースを紛れ込ますのが楽だったぜ。リプレイ中は自由に動かせないからな。
おっと、一応うそはついてないぜ。誰の手も借りずに決闘はしたし、『俺』がアバッキオだなんて一言も言ってないからな。
ま、お前だってゴーレム使ってたんだし、別に卑怯じゃないよな」
ギーシュが口泡を吹きながら気絶する。
「ああ、ちとやりすぎたか。今気付けしてやるから待ってろ」
物陰に入ってゆく「アバッキオ」。
そして数秒後アバッキオはどこからか「お茶」を取り出しながら出てくる。
「ほれ。こいつで目を覚ませ」
「腐ギャァァァァァァッッッーーーーーーッ!!!!??!!!」

青銅のギーシュ  アバ茶を飲まされ再起不能


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