ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

絶頂の使い魔-6

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匿名ユーザー

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「やめて!!」
ギーシュとドッピオの決闘の間に誰かが割って入りました
「ミス・フランソワーズ、そこをどいてくれないかな?」
ギーシュは一度、ピッと杖を突きつけ言います
「もう勝負は決まったようなものじゃない!続ける必要なんて・・・」
「僕はその平民に誇りを汚されたんだ。だったらそっちが負けを認めるまでこれは続けるさ」
ルイズは一度ドピッオに振り返り
「・・・ドッピオ、負けを認めなさい。これ以上続けたらアンタ死ぬわよ!」
ルイズはそう言いました
「・・ルイズさん?いつから来てたんですか?」
ドッピオは見当違いのことを言います。ドッピオ自身気になっていたからです
「そんなのどうでもいいから!何が目的でやったか知らないけどこんな傷まで負って・・・」
「ルイズさん」
言いくるめようとしたルイズを一言で止めました
「使い魔って言うものがどういう者か最初に説明してくれましたよね」
「確かに説明したけどそれとこれとは・・・」
「使い魔はつねに主を守り、敬愛する者・・・だったら」
ドッピオはギーシュの方を向き
「あだ名だかよく分かりませんけど、ゼロのルイズとか言ってバカにしているような人には・・ッ」
力が入らない足に渇を入れて立ち上がり
「絶対に・・ッ謝らないッ!!!」

その意気に呑まれたのかそれとも感動したのか
「・・・平民の方、頑張れ!」
「ルイズの使い魔!頑張れよ!!」
「ドッピオさん!負けないでください!!」
「ドッピオ?・・ドッピオ!ギーシュなんかに負けるな!」
「「「ドッピオ!ドッピオ!ドッピオ!」」」
周囲から湧き上がるドッピオコール
「え?え?なに?」
ルイズ自身は戸惑っています
「・・よし」
その声援に少々力づけられたドッピオはギーシュを倒そうと歩こうとしますが
(駄目だ、力が・・・)
たとえ気力が充実したとしても肉体が拒否する。痛みにドッピオは耐えられないのです
(ドッピオ)
不意に聞こえる声
(よくここまでやった。可愛い部下がここまでやっているというのに私がやらないわけにはいかん)
この声は・・まさか
(後は私に任せろ。あの男が気に入らぬのは私も同じなのだ)
ドッピオの意識はそこで途切れました

「ドッピオ・・・?」
一番最初に異変に気づいたのはルイズでした
「・・・・・・」
目の前でだんまりしている自分の使い魔が別の何かに・・・最初のときのような人になっていることを
「・・・どうかしたのかな、ドッピオ君。そうまでして立ち上がったのだから僕と戦うのだろう?」
ギーシュはまだ気づいてません。目の前の男がドッピオではなく
「戦いなんかにならないだろうけどね!」
ドッピオにボスと呼ばれた絶頂の能力を持っている人だということを
「キング・クリムゾン」
そう男が呟きました

「ハッ?!」
ギーシュは気がつきました
「あ、あれ?」
さっき確かに召喚したはずのワルキューレがいません
「そ、そんなバカな!」
もう一度召喚しようとしますが
「キング・クリムゾン」
どの呟きに邪魔されてしまうのです

今、ドッピオと呼ばれた人はその人にボスと呼ばれた人に入れ替わっています
名をディアボロ。エピタフとキング・クリムゾンという絶頂の能力を持っている人です
肉体が痛みで動くのを拒否するのをそれを超える精神で肉体を支えています
(この程度の痛みッGERで与えられた痛みに比べればまだましだ!)
GER、その効果の所為でディアボロは地獄を味わい続けていました
終わりが無いのが終わり、それを救ってくれた少女。それをバカにする周り
(我が救いを侮辱するなど許さん!)
そう思い、目の前を男に歩みを進めるのでした

ギーシュはいくら召喚しようとも召喚できていないことに不安を覚えました
自分が魔法を使えなくなってしまったのではないかと思ってしまうのです
「くっくそ、くそくそくそ!!」
目の前の男がなにをしているのかさえ分かりません
ただ自分の魔法をなにかで消している。そう思わないと不安につぶされてしまうのです
「ひっ・・!」
とうとうその男が目の前までに来てしまいました

エピタフで未来を予知し、それをキング・クリムゾンで消し飛ばす
それが絶頂の能力の正体、最強の守りのことです
攻撃はキング・クリムゾン自体の攻撃です。こういうと些細なものと思われてしまいますがその力も尋常ではありません
ディアボロは今、目の前の男が未来になにするか予知してその時を消し飛ばしながら進んでいるのです
そして、その男の目の前まで来ました
(・・・殺すか?)
ディアボロは殺すかどうか考えていました
(・・とりあえずこうしとくか)
殺すかどうか以前に目の前の男の杖をへし折りました
「あ・・・僕の杖が!」
「・・・・・・」
決闘はこれで終わりです。その後は、キング・クリムゾンで目の前の男を・・・
「ストップ!」
殺そうとして止められました。止めたのはルイズです
「・・・なぜだ?」
「え?」
「この男は君をバカにしていただろう。他にも大勢の者が・・・だ」
「・・・そんなの一々気にしてたら仕方無いし魔法をちゃんと使えない私が悪いのよ!」
「・・・そうか」
キング・クリムゾンをしまい・・・目の前の男に近づきます
そして一発殴ります
「ギャッ!」
男は変な声を出して地に伏しました

「・・・ぐっ」
男を殴ってから少し経つとディアボロも倒れました
精神が支えていたのですから倒したことで安直するとこちらだって倒れてしまいます
「あ・・・いけない!誰か救護・・・」
ルイズの心配する声も聞こえなくなってきました
「ぐ・・・はあ」
一度、呼吸をしてディアボロは妙な達成感を覚えながら意識を遮断しました


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