ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

ゼロの番鳥-11

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「うひゃぁ!!!!!」
ガバッとベッドから跳ね起きた瞬間、私の全身に痛みが走った。
「うぁぁぁぁぁ」
低く息を吐きながら体を抱える。これって筋肉痛よね。
何とか気を張りながらベッドから降りる
体の節々の痛みが止まらない、何か激しい運動でもしたっけ?と疑問に思う私。
何したんだろうか、えーっと、キュルケを追い駆けて。そこ中を爆発させて。先生方から滅茶苦茶に叱られて。
それからヘトヘトに疲れた体を引き摺って自室に戻ったんだっけ・・・何か記憶が曖昧ね
・・・・・・それよりあの夢なんだったんだろ。怖くて恐ろしかったけどとても安心したような。


『あの』後に何が起こったのだろうか?
ルイズは忘れているようなので、ここで時間を約1日逆行させてみよう。

ここは学長室。
緊張した空気が流れているのは、学園長オスマンと、学園を破壊しまくって教師達に重傷を負わせた破壊魔ルイズが原因だ。

「ごゆるりと・・・・・・」
ルイズの凶行を間近で見ていたコルベールは、半分逃げるようにして部屋から脱出する。
その仕草は何処かのタイガーアイ流を思い出させる

「ふむ・・・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール・・・
 自分が何をしてここに呼ばれる事となったか分かっているかの?」
威厳たっぷりのオスマン、それに怯まず脅えずルイズは毅然とした態度で答える。
「全てはミス・ツェルプストーが申し込んだ決闘の結果です、私に何か問題でもあるんでしょうか?」

迷い無く即答したルイズにオスマンは頭を抱える、言ってる事が無茶苦茶だ。
しかし、こうまで言い切られると何を言っていいのか。
泣きながらひたすら謝るなら、まだ何らかの反応が出来るのだが。

「彼女は私を侮辱しました。あの時に決闘を避ける事を選ぶのは誇り高きヴァリエール家に泥を塗る事と同じです」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

淡々と続けるルイズの周りに殺気が集まる、白昼に起こした凶行を思い出しているのだろうか。
(な、何じゃこの空気)
魔法学院の教師と生徒を束ねる学園長として、ルイズには何らかの処分をするべきだろう。
だが、今のルイズは怖かった。下手な事を言うと何をされるか分からない。
(わし悪くないモン)と、乙女チック思考をしながら
取り敢えず、オスマンは問題を先送りにする事を選んだ。具体的な解決策が思い付かない時の常套手段である。
一礼して部屋から退出するルイズを、何かを諦めたような目をしながら見るオスマン。
後で秘書のロングビルやコルベールになじられるだろうと予測できてしまい、大きな溜息を出した。

――――なんて事があったのである。

それから無茶な動きをしたせいか軋み出した体にルイズはヒーコラ言いながらも、何とか自室に戻ってベッドに飛び込んで即眠りについたのであった。
その事をルイズがちゃんと憶えているかどうか不明だが。

時間を戻す。

私は着替えを終わらせ、ノブを回しドアを開けると・・・
外に立っている奴を見て眉根を寄せる。今日は―――虚無の曜日よね。
せっかくの休日なのに何でこいつが居るの?ここ女子寮よ?
「何であんたが居るのよギーシュ」

何故か眼鏡を掛けたギーシュが立っていた。その肩にペットショップがこれまた何故か座っている
「ルイズ様おはようございます」

私の言葉に挨拶を返すだけで動かないギーシュ。いや、私は質問してるんだけど。ってかルイズ『様』?なんで様付け?
モンモランシーだったか、ケティだったか忘れたけど、あんたってデートする予定でもあるんじゃなかったの?
そう言えば昨日キュルケが、ギーシュとペットショップが決闘云々って言ってたような?何かあったんだろうか?
そんな事をつらつらと考えていた私だが、疑問に思うのが馬鹿らしくなって来て首を振る
放っとけば良いや、答えが分かっても私の得にならないし。
自分の用事すませる方が先よ先。

「ペットショップ。街に行くわよ」

・・・・・・ギーシュまで着いて来た。あんたには言ってないんだけど


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