ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

絶頂の使い魔-5

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匿名ユーザー

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「ハハハハハッ!いつまでもつのかな?」
左右から人形が迫る
「くっ」
エピタフで予知していたので一体を右腕で殴り破壊。二体目の攻撃を回避
「エピタフ!」
次の予知、その予知は
「後ろ三体!」
右腕のチョップで一気に三体倒す。だがこのままだと
「・・・消耗戦になってしまう・・エピタフ!」
事実、本体であるギーシュに詰め寄れない。詰め寄ろうとしても何体もの人形が邪魔をするのだ
「右二体前一体・・ここ!」
左後ろに下がり瞬時に
「エピタフ!」
未来予知を使う。その結果
「・・・囲まれた?!」
「こうも簡単にその敷地に来るとはね。今まで君を相手にしていたワルキューレたちは陽動さ」
「まずい・・・!」

周囲の土から現れた人形、数にして八体
ドッピオは右腕を使い回転して周囲の八体を薙ぎ払う様に倒す
「エピタフ!」
次の予知を行うが
「・・くっ」
さっき倒さずにいた三体の人形の攻撃、前、右、左
ドッピオは右腕を地面に打ち後方に下がろうとするも
ドガッ!
「ぐっ・・・?!」
後ろの何か・・・いや、青銅の鎧人形にぶつかってしまった
「言っただろう?今まで君を相手にしていたワルキューレたちは陽動と
 その三体は今までのワルキューレじゃないかな?」
「しまっ・・」
ドゴォッ!
しまったと言い切る前に殴り飛ばされる
それは計算されたのかギーシュ手前の二、三メートルまで飛ばされた
「・・・ゲホッ」
「ここでさっきの愚行を改める・・・土下座して謝るって言うならもう終わらせてもいいけど」
「・・・れが」
「・・・よく聞こえなかったなーもう一度言ってくれないかな?」
「・・だれが貴方なんかに謝りますか・・・!」
ドッピオは少しギーシュに対して不満を持っていました。二股もさることながらルイズを小ばかにした態度が気に入らなかったのです

「ふーん、じゃあその考えを改めるまで・・・」
ドッピオに杖を突きつけギーシュは
「僕のワルキューレたちのサンドバックになるがいいさ!」
ドッピオは瞬時にエピタフを使い対応しようとしますが
「やめて!!」
その声にさえぎられたのです

午前の授業を終えたルイズは一度部屋に戻りました
ドッピオに昼ごはんを与えるためドッピオを探していたのです
ですが
「部屋にもいないなんて・・掃除は綺麗にやってるみたいね
 まったく主人をほったらかして何をやってるのかしら。あの使い魔は」
少々ルイズは怒っていました。自分の使い魔が自分にまったく干渉しようとしないのですから
「本当にどこに行ったのかしら」
「お困りのようね。ゼロのルイズ」
と、急に自分のあだ名で呼ばれたルイズ。ルイズ自身は分かっている。この声の主が
「何の用かしら?ミス・ツェルプストー」
「いえ、貴女が一度使い魔に脱走されたなんて聞いたので
 今回もまたそういうことになってるんじゃないかと思って」
「余計なお世話よ。大体実際に脱走はしていないし今回だって違うわ」
「そうかしら?あんないかにも体力より頭脳って感じの・・ドッピオだっけ?
 そんなのに掃除洗濯任せてたらいやになるのも当然よ」
「う・・・」
その事に関してはルイズも同意見でした。まだ上手くやっていますがいつ放り出してしまうか
少しルイズも不安でした

「だ、だからってここ以外に住めるところなんてこの辺には無いし
 野生のクリフォンやドラゴンが出てくるのよ?無用心に出て行くなんて」
「それを貴女の使い魔は知っているのかしら?もしかしたら」
ルイズは少し冷静になり考えたら恐ろしいことが浮かびました
「・・・ドッピオが死んじゃうかもしれない?」
「そうなるかもしれないわね」
「だったら急いで探さないと!」
ルイズは自分の家名に泥がとか使い魔が脱走した上に見殺しで自分の評価が下がるとか言うのは考えませんでした
二日とは言えど自分の世話をしてくれた彼が見殺しになるのがなぜか嫌でした
「そう、じゃ頑張ってね」
「ちょっとアンタも手伝いなさいよ」
「嫌よ、何で人の使い魔の問題を抱えないといけないのよ」
「こうして話をしてロスした分の時間そのくらい手伝ってもらわないといけないわ」
「・・・ハア、仕方ないわね」
こうしてドッピオを探すために廊下を走り回るルイズとキュルケですが一人の生徒と会いました
「ゼロのルイズとミス・ツェルプストーではないですか。どうかしたんですか?」
少々ルイズはムッとしましたが今は気にしてられません
「丁度いいわ。コイツの使い魔がどこにいるか知らない?」

「ゼロのルイズのですか?そういえば今すごいことになってますよ
 何でもギーシュと決闘をするだとか」
「何ですって?!」
「・・それはどこでやっているのかしら」
「確か中庭だったと思いますよ」
「急ぐわよ!ルイズ!」
「ええ!」
予想していたことより厄介なことになりました
たとえドッピオが勝ったとしても貴族を侮辱した罪などで起訴されれば死刑になってしまう
それにドッピオのような平民が貴族・・魔法を使えるものに敵うわけが無い
そう思って中庭に来たルイズとキュルケでしたが
「嘘・・・」
「・・すごい」
予想していたようにはなっていませんでした

ドッピオはギーシュ相手に戦えていました
ギーシュのワルキューレがどこから来るのか分かっているかのように攻撃を回避し
自分たちに視えないなにかでワルキューレたちを倒していきます
「嘘・・・貴女の使い魔って平民よね」
「ええ・・魔法は使っていないはずよ。杖持ってないし」
魔法使いには必須の杖を持たずに不可視の何かでワルキューレを倒していくドッピオ
「・・・でも、もう終わりのようね」
「え?」
「ギーシュのほう、よく見なさい」
「・・まさか」
ギーシュは笑っていた
自分の魔法が平民であるはずのドッピオに敗れているはずなのに笑っていた
「ギーシュの奴、何か罠を張ってるわよ」
「あ?!」
突如ドッピオに現れる八体のワルキューレ、だがドッピオはそれを薙ぎ倒す
「積みね」
そこからさらに前進して来たワルキューレから離脱しようとして後ろのワルキューレにぶつかってしまった

ドゴォッ!
「あ?!」
鈍い音が響きました。それを周りの人は笑いながらや見ていられないように見ています
「・・・ギーシュ、加減をしてないわね。骨までイったんじゃないかしら」
「そんな・・・!」

「ここでさっきの愚行を改める・・・土下座して謝るって言うならもう終わらせてもいいけど」
ギーシュの言葉でした。ルイズは
(もうドッピオは戦わない。何が目的でやったか知らないけどこれだけひどい傷を負えば)
そう考えていました。いや、だれもがそう考えていたでしょう
「・・だれが貴方なんかに謝りますか・・・!」
ですが、その考えはもろくも打ち破られました
周囲の人は静かでした。笑いや同情もなく、ただその場で立ち上がろうとするドッピオを見て・・見守っていました
「ふーん、じゃあその考えを改めるまで・・・」
ドッピオに杖を突きつけギーシュは
「僕のワルキューレたちのサンドバックになるがいいさ!」
と言いました。その一言で
「あ、ちょっとルイズ?!」
ルイズのスイッチが入りました


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