ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

微熱のカウボーイ-1

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だれでも歓迎! 編集
わたしのライバルが召還の呪文を唱える。
多分、いつものように爆発を起こすだろう。しかも今回はかなり気合いが入っている。
いつもより余計に気合いの入った爆発が起こるだろう。
次に控えた自分の召還の儀式に支障がでないように物陰に隠れる。
さあ、集中集中
神経を研ぎすます。体の芯に微熱を残して。
「またかよ!」「いいかげんにしろ!」「ヤッバダァァァァァ」
あたりからは怒声に罵倒、やっぱり爆発したか。
「お、おい!あれ!」「なによ、あれ」「ドイツ軍人はうろたえないい」
 ・・・周りの様子がおかしい。儀式を中断してわたしのライバル、ルイズの方を見てみる。
なんと、今までに見た事のないような呆然とした表情だ。
わたしはその視線の先を追ってみた。
煙、煙が立ち上っている。
だんだん晴れてきた。
どうやら人間のようだ。さすがは『ゼロ』予想の斜め上を行っている。

まだ見えない。もうちょっと、もうちょっと。
あたりには張りつめた緊張。
面構えの方は・・・?

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

なんという男前ッ・・・
見た瞬間わかってしまったッ!
この男は間違いなく運命の人ッ!

体中の血液が燃え上がるほどヒート!
そう感じた瞬間にわたしは駆けていた。
全力疾走!恋はいつだって早い者勝ちなのだ。
何が起こったかわからない、と言う表情の彼にむかって飛び込む。
そして・・・

ズギュウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!

契約は成された。


なにが起こったかわからなかった。
わたしは銃で頭を打ち抜かれて死んだはずだった。
だが今ここに生きている、その感覚があった。
あたりには張りつめた空気。
あたりを警戒すべきなのだろうがあいにく、力が出ない。
目には気合いを、何が起こっても『覚悟』は出来ている。

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

砂煙が晴れる。
砂煙なんかカウボーイである私には馴れたものだった。
その中で目を凝らす。
ピンクの髪の少女が信じられないものを見る目でこちらを見ている。
なにがなんだかわからないが、ピンク少女に話しかけようとしたその時・・・

ズギュウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!

キスされた。


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