ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

老兵は死なず

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うららかな春の日差しあふれる中庭に突如として爆音が轟いた
トリスティン魔法学院所属の2年生
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(二つ名:ゼロ)が使い魔の召喚を行ったのだ
周囲ではすでに召喚を終えた生徒達がまた失敗かと冷やかに囁き合っている
…だが、煙の晴れたそこには爆発の前には存在しなかった何かが存在していた

ゼロのルイズは一人の男を召喚することに成功したのだ

究極生物との死闘、祖父の肉体を持つ吸血鬼との宿命の戦いを生き残り、
生涯一人の女性しか愛さない家系の筈なのに妻以外の女子大生に手を出した男

その名はジョセフ・ジョースター


経過をキングクリムゾンで吹っ飛ばす
ギーシュとの決闘という結果だけが残るわけだ

ズギュンッ!!


決闘の場に現れたジョセフを見て嘲る様にギーシュは言葉を発する
「平民とはいえ老人をいたぶるのは気が引ける、負けさえ認めるなら寸止めで勘弁してやろうじゃないか」
「儂の生まれた国ではの決闘はルールに則って勝敗を決めるんじゃが、ここではぶっ飛ばされた方が負けでいいんじゃろうか」
ギーシュは肩をすくめながら
「貴族同士の決闘では杖を放した方が負けとなる。まあ、この戦いではそんなことは起こり得ないがね」
「では、いくぞ」
そう言い放つと薔薇の花を振るい、一枚の花弁を地に落とす
すると、甲冑姿の女性を模した彫像が現れた
「これが我が魔法、青銅のゴーレム‐ワルキューレだ。後悔と共に貴族と平民の違いをその老いた身に刻み付けるといい」
ギーシュの声と共に彫像-ワルキューレがジョセフに向かって突進する
あっと言う間に、間を詰めると武器を叩き付ける
だが、当たらない
二度、三度と攻撃を繰り返すが当たらない
ジョセフはワルキューレの攻撃を蝶の様に華麗に舞いながら避けている訳ではない
(何せ79歳の高齢の上、杖まで突いている。その場でじっとしているだけだ)
ただ当たらない、ワルキューレの振るう武器はジョセフに当たる軌跡から若干ずれた軌跡を描き、空を切り続けている
「何だ、何をした」
ギーシュは困惑していた
相手はただの平民、何かをしている様子もない何か変わらず、自分のワルキューレの攻撃が当たらない
花をさらに振るい、ワルキューレを六体まで繰り出しても状況が変わらない
(あの場を誤魔化す為、平民に軽いお仕置きを与えるだけだった筈なのに)

そんな時、戦いの均衡が崩れた
はずれたワルキューレの攻撃が石を弾き、弾かれた石がジョセフの突いている杖に当たったのだ
ジョセフはバランスを崩し、その場によろめき倒れた
(チャンス!)
その好機をギーシュは見逃さなかった
ワルキューレでジョセフを取り囲み、それぞれの武器を突きつけた
「平民にしては良くやった様だが、これで勝敗がついたな」
ジョセフは視線をギーシュに、右手をポケットにやりながら頷いた
「どうやらその様じゃな」
ギーシュはジョセフの答えに満足げに頷き掛け、ジョセフの差し出した右手を見て凍りついた
「な、にぃーーーーーーっ!!!」
ジョセフの右手には彼が先程まで振っていた薔薇の花が握られていたのだ
「貴族は杖を放すと負け、じゃったよな」
自分の右手とジョセフの右手を交互に見ながらギーシュは呻いた
「いつの間に、どうやって」
そんなギーシュを見て、ジョセフは『予告』をする
「さて、お前さんは次に"ありえない"、"貴族が平民に敗れるなど"と言う」
「ありえない。このギーシュ・ド・グラモンが、メイジが、貴族が平民に敗れるなど」
「はっ!」
ギーシュは驚く、自分の言葉を言い当てられたことに、そして、ジョセフの姿に
若返っている!!
さっきまでよぼよぼの老人だったのが今は壮年とも言える姿になっている
「貴族とは誇りを持つ者、力を笠に着て他者を見下す者では貴族足り得ない。と、エリナお祖母ちゃんなら言うじゃろうな」
「貴族の資格について考え直せ、小僧」
いつの間にか目前に立っていたジョセフの輝く拳にギーシュがぶっ飛ばされる

ギーシュ・ド・グラモン ‐ 二つ名「青銅」
鼻っ柱をへし折られる ‐ 再起可能

「はて、杖はどこじゃったかのう」


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