ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

絶頂の使い魔-1

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匿名ユーザー

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この俺、ディアボロはGERの能力で永遠に死に続けることとなった
何百、いや何千死んだだろうか
しかし、転機を俺は迎えた。

「ハッ?!今度は何だ?」
いつの間にか俺はまた見知らぬ所に飛ばされた
周りには黒いコートを着た集団がいる
「どこから・・・どこから襲ってくるんだ?!」
そうして戸惑っていると一人の桃色の髪をした少女が近づいてくる
「くくく来るな?!俺のそばに近寄るな!!!」
少女は訝(いぶか)しい表情をして俺に聞き取れない言語で怒鳴る
俺の目の前まで来てわけの分からない言語で言葉を発した後
「???!!!!」
俺に口付けをしてきたのだ

(何か・・・いつもと違うようだぞ・・・?)
口付けをされながら俺は考えをまとめていた
(GERの能力が解けたとは思えない・・・だが)
いつもだったら死を迎えるのは二、三分だ
だが今回はどうだ。時間は経っているが死を迎えない
(まさかジョルノ自身に何かがあってGERの能力が・・・)
考えをまとめた結果は
(・・・この世界には俺の救いがあるかもしれん!)
今までの自分とは思えないほどの楽観的な答えだった

しばらくの間、周りは静寂としていた
だが
「・・・プククッ」
その笑いから
「くくくっ」
「あっはっはっはっはっは」
「ぶーっはっはっはっはァ――――ッ」
「ちょ、ちょっと、ぷはっ、アハハハハハハハハ」
「くわははははは」
「さっすがルイズッ ぐはははは」
「平民を召喚したぞおおおお」
周りの笑いによって静寂は打ち破られた

「・・・くっ」
召喚をした張本人、ルイズは恥ずかしさで顔が真っ赤だった
そして無意識にその怒りを使い魔である目の前の男にぶつけようとした
「お前!」
無作法に呼びかける。だが
「ククッハハハハックハハハハハハッ!!!」
目の前の男は突然笑い出した
「・・・ご主人様を侮辱するつもり?」

俺は嬉しさのあまり笑い出してしまった
もしかするとこの先すぐに死んでしまうかもしれない
だが終わりを終わらせる可能性が少しでも見えたのだ。笑わずにはいられまい
「・・・ご主人様を侮辱するつもり?」
だがその絶頂の心情を無粋にも汚すものがいた
「・・・ご主人様?」
「そうよ。貴方は私に召喚された使い魔、貴方はさっきの契約で私の使い魔になったの」
つまりこの少女によって俺は救われたのだろうか

(この世界・・・スタンドとは違う力がある世界のようだな
 我が野望の成就にはいつ、またチャンスがあるか分からん
 ならばここで我が野望を成し遂げる!)
「ちょっと聞いているの!」
主人を名乗る少女からの怒声が聞こえる
(・・・今はこの者たちに合わせて世界について調べるべきか
 我が野望の成就はまず世界を知らなければ)
「トゥルルルルルルルル!」
「なに?!」
それは俺自身が発した声だった
「・・主人、それを貸してくれないか?」
「え?」
それと言って指差したのはステッキだ
「・・・何に使うって言うのよ」
「なんでもいい。貸してくれないのなら」
キング・クリムゾンを出す・・・これは問題ないようだ
キング・クリムゾンを使いステッキを奪う
「あ!ちょっと」
「・・・もしもし」
俺はステッキを耳と口にあててそう言った

(ボス!聞こえますか!)
「・・・ドッピオ?まさかドッピオなのか?!」
(はい!・・・よく分かりませんがいつの間にかボスと意識が入れ替わっていたみたいです)
ドッピオが生きている・・?あのとき死んでしまったと思ったドッピオが生きている?
「・・・よく生きていてくれたドッピオ。俺自身もこの状況についていけていない
 この世界について目の前にいる少女について行き、世界について調べてくれ
 ・・・私の可愛いドッピオ、やってくれるな?」
(はい!もちろんですボス!!)
意識が変わる。その寸前で
(・・・前のときと同じくエピタフと腕を渡そう
 私の可愛いドッピオ、生きていてくれてよかった)
「・・ボス・・ありがとうございます」

「・・いいかげん返してくれないかしら」
「あ、すいません」
(ドッピオ、この少女が私を・・私たちを救ってくれたようだ
 利用以前に大切にしてやりたい。そう思うのだ)
(・・・ボス?)
(・・・忘れてくれ、ドッピオ。今のはただの戯言だ)

ドッピオは少々驚いた
あのボスが戯言とは言えどこんなことを言うとは思わなかったからだ
(・・・僕たちを救ってくれた少女、ちゃんと礼儀を持たないといけないよな)
そう決心したドッピオだった


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