ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

戦闘零流-02

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目を開けると天井が見える。
見たことねーな。この天井。
JOJOは思った。
腹が減ったな。フライドチキンでも食いてーな。
JOJO天井を見続けてボーーッとしていた。
すると突然声が聞こえた。
少女の声だ。
この声からするとナカナカのカワイコちゃんだな。
瞬間的に考えたことはそんなことだった。
「先生!目を、目を覚ましました!!」
部屋の隅で老人と何ごとかを話し込んでいた様子の男性はこちらを振り返り寄ってくる。
「おお!目を覚ましたかね!良かった良かった!君、調子はどうだい?まだどこか痛むと
ころはあるかね?」
JOJOは上半身をノッソリ起こして、ベッドの側にいた少女や寄ってきた男性を見やった。
少女はまるでメルヘンな世界から抜け出してきたような見事なピンクの髪をしている。
目覚めた自分を見て、心底安心してるって顔だ。
ひょっとしてオレに気があるのか?それにやっぱり予想通りのカワイコちゃんだぜ!JOJO
は喜んだ。
一方、男性の方を見ると眩しかった。見事に禿げ上がっていた。
うおっまぶし!JOJOは目を細めた。
「…おたくらが助けてくれたのかい?助かったぜ。おれの名はジョセフ・ジョースター
ってんだ。JOJOって呼んでくれよ。名前と苗字の頭とってJOJO。」
明朗に喋りだすJOJOを見て、男性は安心した。
「どうやら大丈夫みたいだね。安心したよ。私の名はジャン・コル「ちょっと!あんたそ
の口調なんなのよ!平民のくせに態度悪いわよ!」
男性の発言中に突然、少女が割り込んできた。
JOJOはびっくりした。邪魔された男性もびっくりしていた。
JOJOはいきなりキレられる程失礼な態度をとったつもりは無かった。
自分はヴォルガノ島の火山にぶっ飛ばされて、どうやら助かったらしい。
そう思ったから、助けてくれたと思われる人物に友好的に振舞ったのに。
だったのに…。いきなり強い口調で言われたらカチンとくるものだ。
「にゃにい~!なんだてめーいきなり!結構フレンドリーな挨拶したじゃねえかよ!いき
なりケンカ腰かよ!」
JOJOはまだ若かった。
目覚めたてだろうが腹が減っていようが血は沸騰するのだ。
桃色髪の少女の怒りもまた増したようだった。
「私たちの格好を見てわからないのっ!?私たちは貴族なの!平民がそんな口聞いていい
と思ってるの!?」
「うるせーてめえー起きたてで、んなもんわかるかってーの!それにジョースター家だ
って貴族だぜ、このアマ!」
「!!」
JOJOの、自分は貴族だという発言にルイズは驚愕し黙った。
二人の口論に気圧されていた禿げた男も衝撃を受けていたようだった。
桃色髪の少女は顔を蒼くしている。
JOJOは、そんスゲーこと言っちゃったかなオレ、と思っていた。
そんな三人のやり取りを見ていた老人がJOJOのベッドに近づいてくる。
「ミス・ヴァリエール、落ち着きなさい。彼は病み上がりなのだよ。」
老人は優しい口調で少女を諭すとJOJOに向き直った。
「失礼致しました、ミスタ・ジョースター。私の名はオスマンと申します。こちらにいる
禿げがジャン・コルベール。そしてこちらの少女がルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン
  • ド・ラ・ヴァリエール。」
コルベールはショックを受けた。
初対面の席で自分の説明は『禿げ』。自分はそれ以外のアイデンティティは無いのか。禿
げていることがそんなに悪いのか。罪なのか。もっと他に言うことがあるだろう。
コルベールは悲しまずにいられなかった。
そんな悲しみをよそにJOJOとオスマンの会話は続いた。
「ああ。おれの名はジョセフ・ジョースター。JOJOと呼んでくれ。」
少し穏やかな顔になったJOJO。
それを見てオスマンも微笑みながら頷く。
「ミスタ・ジョースター。平民と見誤ったことをお詫びいたします。マントも杖も見当た
らなかったものでつい平民だとばかり…。しかしここトリステインにジョースターの家名
を持つ貴族はおりませぬ。その名から察するに外国の方でございましょう。お伺いしてよ
ろしいですかな。」
オスマンと名乗る老人の言葉をうけてJOJOは少し慌てた。
「あーいや、そんな畏まられてもなー。貴族ってもオレは元貴族って言った方があってる
と思うし。そんな堅苦しいのもキライなのよん、おれ。」
その言葉を聞いた三人はばつの悪そうな顔をしたが安堵した様子だった。
「オレはイギリス人だから確かに外人だろーが…ここってイタリアだろ?トリステインっ
てどこ?村の名前?」
『元』貴族と聞いて気を取り直していた少女が再び噛み付いてきた。
「あんたトリステインも知らないの?どこの田舎貴族だったのよ。イギリスなんて国、聞
いたこともないわ。」
……。
………。
…………。
JOJOはちょっと混乱してきた。
「………ちょっとまて。イギリスを知らねえってマジ?おまえらこそ田舎モンなんじゃあ
ねーのか?それにさっき変なこと言ってたな。杖とかマントとか……そんなもんで貴族の
証になるわけねーだろ。」
三人は目をぱちくりさせながら顔を見合わせた。
少女は心底あきれたという風な顔だった。
「………我々はイギリスを知らないし彼…JOJOはトリステインを知らない…どういうこと
でしょうかオールド・オスマン?」
コルベールの疑問にオスマン老人は軽く答えた。
「ふーむ、どうやら我々とは異なる文化圏から召還してしまったようだの。ロバ・アル・
カリイエとかよくわからんものもあるしの。世界は広いということじゃな。」
「そんな簡単に………。」
そんなあっさりすませていいものかとコルベールは少しあきれた。


何とか一命を取り留めさせたJOJOに対して、コルベールはルイズに『コントラクト・サー
ヴァント』を行うように指示していた。
ルイズは当初、前例がないだのファーストキスが何だのと渋ったが進級をたてにとって契
約させた。
男が友好的とは限らないし、目が覚めぬうちに契約を済ませてしまった方が良い。
契約してしまえばある程度の強制力が働くはずだし安心だ。
そうすればルイズも進級させてやれるという思いからだ。
契約は成功した。男の体を調べると首筋に星型の印が刻まれていた。
変わったルーンだが成功は成功だ。
この男のことを思うとちょっと可哀相なことをしたなという気もするが、まぁ命も救って
あげたし良しとしよう。
そんな感じで軽く考えていたコルベールだったのだが、目覚めた男JOJOの話を聞いて少し
後悔した。
元貴族ということは、何かの理由で貴族の称号を剥奪されているに違いない。
大抵、剥奪される理由は権力闘争に敗れただとか、知ってはならないもの知ってしまった
だとか、いわくつきの込み入った理由が多いのだ。
しかもJOJOはどうやら温厚な人物ではなさそうだ。
ルーンが刻まれているとはいえ安心できなかった。


どうすれば穏便にことを運べるか。
そう悩んでいたところで、またもやルイズがフライングした。
「とにかく!『イギリス』の元貴族だか何だか知らないけど、もうあんたは私の使い魔な
のよ!元貴族ってことは今は平民なんでしょ。これからは口の利き方に気をつけなさい。
いいわね!」
(あぁ…!ミス・ヴァリエールなんてことを!ストレートすぎます!)
コルベールは直情的な生徒にガックシきていた。
ルイズという少女は悪い人言ではないのだが、髪の毛に悪い。
ストレスが!胃がきりきりする!
こんなことを言われたら、このJOJOという男は……!
「またてめーか、このアマ!イギリスもしらねー田舎モンに言われたくねーぜ!しかも使
い魔ってなんだよ!御伽噺の読みすぎだっツーの!胸と一緒でおつむが足らねーみてーだ
な!」
コルベールとオスマンの顔がみるみるうちに蒼くなる。
二人は知っていた。
今まで何人もの生徒たちが、この地雷を踏んで散っていったのかを。
ミス・ヴァリエールに『胸』の話題はヤバイ!
「……いいいいいいま何ていったのかしら?わわ私の気のせいかしら?胸が足らないって
聞こえたんだけど!むむむむ胸がどうかしたのかしら!!」
「なんどでも言ってやるぜ、けっ!さっきからエラソーにしやがって!この………………
ペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイ……!!」
コルベールとオスマンはケツの穴にツララをぶち込まれた気分だった!
カール・ルイスにもフローレンス・ジョイナーにも負けない速さで駆けた!
ここにいるのはヤバイ!逃げろーーー!!



カッ



救護室
設備壊滅。再起可能。(修繕費ルイズ持ち)

ジャン・コルベール
全身に火傷。裂傷。打撲。重症。吹っ飛んできた破片で左上腕骨骨折。重症。
再起可能(治療費ルイズ持ち)

オールド・オスマン
全身に火傷。裂傷。打撲。左前腕骨複雑骨折。右大腿骨骨折。頭蓋骨陥没骨折。重症。
再起可能(治療費ルイズ持ち)

ジョセフ・ジョースター
波紋とベッドで素早くガード。その際に足をひねって捻挫。軽症。
再起可能(治療費タダ)

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
ほとんど外傷なし。ただし1週間の謹慎と治療費の額に……泣いた。再起可能。


To Be Continued…

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